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工房としてのAI ── デザイナー、作家、ビルダー
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June 19, 2026
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工房としてのAI ── デザイナー、作家、ビルダー
hiranotomoki
June 19, 2026
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Transcript
Vibe.KYOTO, AI & CRAFT|AIネイティブ・エキシビション 工房としてのAI ── デザイナー、作家、ビルダー 平野友規(Hirano Tomoki) 専門役員
B2B事業 CDO / プロダクトマネージャー 株式会社UB Ventures クリエイティブパートナー
本日は、素敵な登壇の機会をいただきありがとうございます。
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本日のメッセージ(結論) AIが世界を「平均化」するほど、希少になるのは"作家性"である。 "工場"と"工房"のAIを循環させ、"作家性"を育てよう。 "作家性"とは、AIで失い始めてる 「自分(主体性・人間性)」を取り戻すことでもある。
自己紹介
プロフィール 専門役員 B2B事業 CDO / プロダクトマネージャー 株式会社UB Ventures クリエイティブパートナー 美術大学を卒業後、トランスコスモス、コンセントを経て、デザイン
会社「トライアンド(現デスケル)」を共同創業。中小企業、行政機 関、大学、メーカーなどのコーポレートブランディングや新規事業支 援に従事。東京藝術大学大学院を経て、2019年にユーザベースに入 社。最近の仕事は「Speeda AI Agent」の立ち上げ。 国際コーチング連盟 ACC / Gallup認定ストレングスコーチ。 Red Dot Design Award、 iF DESIGN AWARD、グッドデザイン賞ベス ト100などを受賞。 人生観 悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである by アラン(フランスの哲学者) 学ぶ心さえあれば、 万物すべてこれ我が師である by 松下幸之助(Panasonic創業者)
最近の実績紹介
Speeda AI Agentの立ち上げ
AI時代に備える&1年間の合意形成を経て Speeda事業のデザイン組織“DESIGN BASE ”の解散
STRAWBERRY WONDER’(極上の苺リキュール) 華世 - Kaséi - (梅リキュール)
本日のメッセージ(結論) AIが世界を「平均化」するほど、希少になるのは"作家性"である。 "工場"と"工房"のAIを循環させ、"作家性"を育てよう。 "作家性"とは、AIで失い始めてる 「自分(主体性・人間性)」を取り戻すことでもある。
AIでデザインできるのに、 どうして「あなた」が手を動かすの?
「ロゴつくる君」「キャラつくる君」
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購買管理アプリケーション(社内)の公式キャラクター「PiOちゃん」
├── 全体指示 ├── デザイナーがいる場所 ├── 個性が異なるデザイナー(イラストレーター)がいる(※現状10人を採用中) ├── ヒアリングシートを置く場所 ├── ヒアリングシート(クライアント別)
├── 成果物を納品する場所 ├── クライアント名 ├── 担当したデザイナー ├── 成果物 ├── クリエイティブブリーフを置く場所 ├── クライアント名 ├── 担当したデザイナー ├── クリエイティブブリーフ ├── クリエイティブブリーフから導き出した成果物のアイデア(プロンプト) ├── 備忘録
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実際につくって、感じていること 自分以外の思考からのアプローチ(Out-of-the-box) 初回提案以降は、いわゆる仕上げは、Adobe 製品での職人的アプローチ 発散フェーズの効率化:ここ掘っても絶対に石油は出ないんだけど、可能性を探索 しとかないとプロジェクトとしても不味いし...。クライアントからも突っ込まれる から...。やっておくか...。的なタスクを任せられるのが助かる。 現状は、ジュニアデザイナーレベル。それでも助かる。
歴戦の巨匠たち 私
本当にこの方向性で良いのか?
『スマホ時代の哲学』 著:谷川嘉浩 『静かな時間の使い方』 著:安斎勇樹
『スマホ時代の哲学』:「趣味(何かを作り育てること)」を通じて 対象(謎)と向き合うことで、「自分の中に他者を住まわせる」よう な自己対話が生まれ、自分自身への理解が深まっていくと説いている。 『静かな時間の使い方』:自分の感情や欲望、価値観、そして「信 念」を言語化していくことで、人生の手綱を自分の手に取り戻せると 主張している。
何かを作り・育てる
マンガ(原作担当)
息子へのお弁当
アクリル画(上野の森アートスクール)
エッセイ(noteより)
「なぜAIではなく、あなたなのか」に答えられること。 それは「自分にしか見えない世界がある("作家性"がある)」と 宣言することに等しい。
生成AIが世界を平均化させていくならば、 希少性が高まるのは、中心から外れた「個」の領域である。
「工房」の領域 「工場」の領域 「工房」の領域
工場 と 工房
工 場 「機械」を使って、大量生産する場所 高度化・効率化 仕事 スッキリで明示的な整理された状態(explicit) 特徴 目的 対象 状態
工 房 「専門的な道具」を使って、創作する場所 孤独の創出(自己との対話) 趣味 モヤモヤで暗黙的な言葉になる状態(implicit)
哲学の文脈だと 言葉にならない、漠然とした身体感覚 (felt sense) シリコンバレーの文脈だと 曖昧さへの耐性 (ambiguity tolerance) モヤモヤで暗黙的な言葉になる前(implicit) リーダーシップの文脈だと
不確実や未解決のものを受け入れる力 (negative capability)
心理学の文脈だと 言葉にならない、漠然とした身体感覚 (felt sense) シリコンバレーの文脈だと 曖昧さへの耐性 (ambiguity tolerance) モヤモヤで暗黙的(implicit) リーダーシップの文脈だと
不確実や未解決のものを受け入れる力 (negative capability) 『【心理学者・諸富祥彦】一億総AI壁打ち時代。人との対話になぜ価値があるか』Source: https://newspicks.com/news/16483518/body/
孤独の時間をつくる 創作物・自己との対話 TAE(Thinking at the Edge) 工場で働く(仕事) 業務効率化で時間を生み出す 「自分にしか見えない世界("作家性"がある)」の作り方 工房にこもる(趣味)
何かを作り・育てる 仕事へ還元する 作家性を育て、仕事で活用する
(デジタル)プロダクトデザイナーの進化パターン プロダクトデザイナー プロダクトビルダー 広義のデザイナー 作家・作家性の獲得
進化1:プロダクトビルダー デザイン・プロダクトマネジメント・エンジニアリングの境界が溶け る。コードを書き、AIを統御し、構想から完成までを単独で届ける作り 手。
1年前と比べて、デザイナーがいま仕事で最も重視しているスキル 63% 57% 53% 52% 48% 45% 43% 37% 33%
25% 18% AIを使いこなす力(「いつ・どう使えば効果的か」が分かっている) クリエイティブの方向性を決める力と審美眼 デザインの造形意図を伝え、ストーリーとして語る力 問題を戦略的に捉え直す力 全体を構造で捉える力(システム思考)と情報設計 ビジネス的な判断力 コードを扱う/技術的な制約を理解する力 他職種と協働し、場をまとめる力(ファシリテーション) プロトタイプや実装の力 ユーザー調査と、共感をまとめる力 ピクセル単位で完璧に仕上げる力 『AI in Design Report 2026』Source: https://stateofaidesign.com/
AI in Design Report 2026 より 同調査によれば、プロダクトビルダー(「デザインエンジニア」「AIデ ザインスペシャリスト)」といった、設計と実装を横断する職への需要 が上昇するしている。 一方、プロダクトデザイナーを必須としないと回答したデザインリー ダーが約3割も存在する。
これまで プロダクト画面をつくる実行力 ユーザー調査と、共感をまとめる力 ピクセル単位で完璧に仕上げる力 これから AIを束ねる設計力 ワークフロー クリエイティブの方向性を決める審美眼
進化2:広義のデザイナー デザインの技能を事業推進の力へと転換する。デザインの諸能力を、プ ロダクト開発に限定せず本質まで抽象化すれば、事業の意思決定を前進 させる武器となる。
事業やプロジェクトにデザインを応用する5つの力 頭や組織の中で曖昧なまま漂っていた「何か」を、かたちにして、目に見えるようにする力 観察力、抽象化・構造化(モデリング)力、図解力などの応用 議論で止まっていたアイデアを、動くかたちにして、プロジェクトを前に進める力 プロトタイピング力、ファシリテーション・合意形成力などの応用 異なるドメインや専門性の間で噛み合わないものを、橋をかけて、理解できるようにする力 情報設計(IA)力、言い換え力(メタファー/アナロジー)、メンタルモデル理解(共感)などの応用 解くべき問いそのものを組み替え、論点を整理して、進むべき方向性を定める力 リサーチ・文脈理解力、論理的思考力、目的の見極め力(何のためかを定義すること)などの応用 心が湧き立たなかった相手を、真善美を見極める審美眼とクラフトへの執着心で、動かす力
造形の基礎力、仕上げ力、審美眼・批評力(良し悪しを言語化する)などの応用
進化3:作家、または作家性の獲得 「デザイン市場で、求められる役割」を追うことではなく、「自分は 何をつくりたいのか?」を問う営み。衝動から孤独を経由して開かれ る「第三の道」。 クリエイティブジャンプするならば、生成AIによって、奪われた「自分 (主体性・人間性)」を取り戻すこと。
本日のメッセージ(結論) AIが世界を「平均化」するほど、希少になるのは"作家性"である。 "工場"と"工房"のAIを循環させ、"作家性"を育てよう。 "作家性"とは、AIで失い始めてる 「自分(主体性・人間性)」を取り戻すことでもある。
Thank you 「デザイン組織へのAI導入&研修」「マネジメントの相談」「採用・評価設計」「コーチング」などの お仕事(副業)も随時、募集中です