Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロジェクトマネジメント観点でポストモーテムを実施する
Search
sora_ichigo
December 08, 2023
Technology
0
3k
プロジェクトマネジメント観点でポストモーテムを実施する
2023年ヒヤリハット大反省会@新宿 の登壇資料です。
sora_ichigo
December 08, 2023
Tweet
Share
More Decks by sora_ichigo
See All by sora_ichigo
プロジェクトマネジメントにおいてチームメンバーが貢献できること / Team Contribution in Projects
igsr5
2
260
開発生産性 超入門 / development productivity introduction
igsr5
11
4.6k
PRマージのあらゆるブロッキングを回避する技術 / trunk-based development tips
igsr5
6
1.1k
Shopify/ruby-lsp で快適な Ruby 生活を始めよう / introduction-shopify-ruby-lsp
igsr5
2
4.1k
ユビキタス言語はバックエンドエンジニアから始めよう
igsr5
5
1.5k
テストコードを負債化させない上手な付き合い方 / Test Code Management
igsr5
14
4.6k
テストカバレッジを 100%にするということ / Achieving 100% Test
igsr5
0
3k
DevOps の社内浸透を目指してチームを立ち上げた話 / DevOps Guild
igsr5
0
3.4k
テスト文化の成熟:自動テストが浸透した組織が次に目指すべきステップ
igsr5
4
3.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
生成AI時代におけるAI・機械学習技術を用いたプロダクト開発の深化と進化 #BetAIDay
layerx
PRO
1
1k
AIエージェントを現場で使う / 2025.08.07 著者陣に聞く!現場で活用するためのAIエージェント実践入門(Findyランチセッション)
smiyawaki0820
6
550
Claude Codeから我々が学ぶべきこと
s4yuba
6
1.8k
Rubyの国のPerlMonger
anatofuz
3
730
VLMサービスを用いた請求書データ化検証 / SaaSxML_Session_1
sansan_randd
0
210
Claude Codeが働くAI中心の業務システム構築の挑戦―AIエージェント中心の働き方を目指して
os1ma
9
1.5k
2時間で300+テーブルをデータ基盤に連携するためのAI活用 / FukuokaDataEngineer
sansan_randd
0
130
マルチプロダクト×マルチテナントを支えるモジュラモノリスを中心としたアソビューのアーキテクチャ
disc99
0
280
S3 Glacier のデータを Athena からクエリしようとしたらどうなるのか/try-to-query-s3-glacier-from-athena
emiki
0
180
✨敗北解法コレクション✨〜Expertだった頃に足りなかった知識と技術〜
nanachi
1
400
相互運用可能な学修歴クレデンシャルに向けた標準技術と国際動向
fujie
0
200
猫でもわかるQ_CLI(CDK開発編)+ちょっとだけKiro
kentapapa
0
3.4k
Featured
See All Featured
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.8k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
21
1.4k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
524
40k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.8k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
790
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
182
54k
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
530
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
357
30k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.7k
Transcript
© 2023 Wantedly, Inc. プロジェクトマネジメント観点でポストモーテ ムを実施する 2023年ヒヤリハット大反省会@新宿 Dec. 7 2023
- Sora Ichigo
© 2023 Wantedly, Inc. 自己紹介 • 市古 空 / いちご
そら • Wantedly, Inc. 所属 • DX (開発者体験) 改善チーム・基盤開発 • DevOps に関する Enabling 活動 X (Twitter): @igsr5_ GitHub: @igsr5
© 2023 Wantedly, Inc. 今日伝えたいこと 我々はポストモーテムをもっと活用できる!!
© 2023 Wantedly, Inc. 今日伝えたいこと どうやって?
© 2023 Wantedly, Inc. 今日伝えたいこと SRE観点だけでなく プロジェクトマネジメント観点 でポストモーテムを実施する
© 2023 Wantedly, Inc. 話さないこと • ポストモーテムとは • ポストモーテムのやり方 •
SRE について
© 2023 Wantedly, Inc. 前提 ことはじめ 2023/07 社内では大規模リファクタリングが進行
© 2023 Wantedly, Inc. 前提 サービスを壊しやすい性質 • いわゆる基盤開発 • 10年前に書かれたコードを触ることもある
• 改修対象は巨大 Rails モノレポ
© 2023 Wantedly, Inc. 起こっていたこと 表層的な問題 軽度なインシデントやヒヤリハットが継続的に発生 本質的な問題 プロジェクトの守るべき速度と品質の共通認識がない
© 2023 Wantedly, Inc. 解決に向けて何をしたか タスクを一時中断して臨時でポストモーテムを実施 • ① インシデント分析 •
② チーム内での認識合わせ • ③ 改善アクションの実施
© 2023 Wantedly, Inc. ① インシデント分析 • 社内のインシデント発生件数と要因を集計 • 壊れ方の種類ごとに分類して考える
◦ デグレ ◦ インシデント ◦ ユーザー問い合わせ
© 2023 Wantedly, Inc. ① インシデント分析
© 2023 Wantedly, Inc. ① インシデント分析 結論 今回のプロジェクトはインシデント発生への影響が大きい • デグレ・ユーザー問い合わせへの影響は小さい
• 具体的な数字は割愛
© 2023 Wantedly, Inc. ② チーム内での認識合わせ 分析をもとにプロジェクト期待値の認識合わせを実施
© 2023 Wantedly, Inc. ② チーム内での認識合わせ
© 2023 Wantedly, Inc. ③ 改善アクションの実施 ① PR に「その変更による技術的な影響」を記述する ②
リリース後の監視を徹底する
© 2023 Wantedly, Inc. ③ 改善アクションの実施 ↓これ
© 2023 Wantedly, Inc. ③ 改善アクションの実施 結果 • インシデント発生件数が減少 •
開発時の不確実性が減り、品質と開発スピードが増加
© 2023 Wantedly, Inc. まとめ ポストモーテムはSRE 観点だけでなく プロジェクトマネジメント観点でも活用できる
© 2023 Wantedly, Inc. 参考資料 • ポストモーテムの取り組み - Wantedly Engineering
Handbook • 障害対応の心構え - Wantedly Engineering Handbook
© 2023 Wantedly, Inc.