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戦えるAIエージェントの作り方

 戦えるAIエージェントの作り方

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Takuya Akiba

October 31, 2025
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  1. The AI Scientist V2 専門家の査読を通過する論文を執筆するエージェント 5 02 03 04 01

    👉 Scores: [3,4,7] 👉 Scores: [3,3,3] 👉 Scores: [6,6,7] 世界初、100%AI生成の論文が査読通過! (ICLR’25 Workshop) sakana.ai/ai-scientist-first-publication/ arxiv.org/abs/2408.06292
  2. (学習時)スケーリングとは? 13 01 03 04 02 Kaplan+, Scaling Laws for

    Neural Language Models, https://arxiv.org/abs/2001.08361
  3. 推論時スケーリングとは? 14 (学習時ではなく)推論時にもより多くの計算量を投入する! アプローチ1:LLMが長〜いCoTをする OpenAI o1, DeepSeek R1以降のreasoning model アプローチ2:LLMと丁寧に1つの解答を構築する

    Process Reward Modelの利用など アプローチ3:LLMを大量に呼び出し解答を複数作り試行錯誤させる Repeated Sampling, AlphaEvolve/ShinkaEvolve, AB-MCTSなど 01 03 04 02
  4. 推論時スケーリングとは? 15 (学習時ではなく)推論時にもより多くの計算量を投入する! アプローチ1:LLMが長〜いCoTをする OpenAI o1, DeepSeek R1以降のreasoning model アプローチ2:LLMと丁寧に1つの解答を構築する

    Process Reward Modelの利用など アプローチ3:LLMを大量に呼び出し解答を複数作り試行錯誤させる Repeated Sampling, AlphaEvolve/ShinkaEvolve, AB-MCTSなど 01 03 04 02
  5. そんな簡単な方法、使える? 17 正直めちゃくちゃ強い! SWE-Bench Lite, DeepSeek-Coder-V2 • 1問1回呼び出し → 16%

    • 1問250回呼び出し → 56% LLMを呼べば呼ぶほど “正解率” が上がる (※指標がPass@kであることに注意) 01 03 04 02 Brown+, Large Language Monkeys: Scaling Inference Compute with Repeated Sampling, https://arxiv.org/abs/2407.21787
  6. AB-MCTS [NeurIPS’25 Spotlight] 20 01 03 04 02 sakana.ai/ab-mcts-jp/ arxiv.org/abs/2503.04412

    Repeated Sampling (= “go wide” ) 利点:LLMの出力の多様性を活用 欠点:フィードバックを利用出来ない
  7. AB-MCTS [NeurIPS’25 Spotlight] 21 01 03 04 02 sakana.ai/ab-mcts-jp/ arxiv.org/abs/2503.04412

    Repeated Sampling (= “go wide” ) 利点:LLMの出力の多様性を活用 欠点:フィードバックを利用出来ない Sequential Refinement (= “go deep”) 利点:フィードバックを活用できる 欠点:スケールしない つまり、続けても伸びない、間違った方針にハマりがち
  8. AB-MCTS [NeurIPS’25 Spotlight] 22 01 03 04 02 sakana.ai/ab-mcts-jp/ arxiv.org/abs/2503.04412

    LLM出力の多様性とフィードバックの両方を適応的に活用できる 推論時スケーリング用のアルゴリズム
  9. AB-MCTS [NeurIPS’25 Spotlight] 23 01 03 04 02 sakana.ai/ab-mcts-jp/ arxiv.org/abs/2503.04412

    複数社のLLMを適応的に組み合わせるアルゴリズム的拡張も可 単体LLMよりも高性能
  10. 27 01 03 04 02 ShinkaEvolve in Action sakana.ai/icfp-2025/ 国際的プログラミングコンテスト

    ICFP-PC 2025 にて ShinkaEvolve が優勝チーム*に貢献 (*: 私を含むチーム)
  11. 1. プロンプト 31 01 02 04 03 専門的プロンプト追加 知識や方法論のようなドメイン知識をプロンプトに入れる ニッチなタスクに取り組む際に特に効果がある印象

    言葉遣いがどうとか頼み方がどうとかは今やどうでもいい、重要な情報を含めよう 何をどう入力するかを考えるところが少し特徴量エンジニアリングに通じる部分がある 推論時スケーリング ALE-Agent のアブレーション分析 ALE-Agent のプロンプト例
  12. 3. ルーブリック (評価基準) 33 01 02 04 03 実務では解答の評価が難しく、LLM-as-a-Judge に頼ることが多い

    ルーブリックにより評価が安定すれば推論時スケーリングも可 ルーブリックの作成にはドメイン知識を活用 PaperBenchでは、扱う論文は20個のみだが、専門家が作成したルーブリックが8,316個含まれる