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認定資格の取り方

 認定資格の取り方

OutSystemsの認定資格の概要を説明し、どのような準備を行えば取得できるかを説明。
2024/09/10 (火) OSUG Tokyoの発表資料。

Junji Watanabe

September 10, 2024
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Transcript

  1. 概要 • OutSystemsの知識とスキルを認定する試験 • レベルがAssociate、Professional、Expertの3つだが、現時点ではExpertは忘れていい • 概ね、Traditional Web、Reactive Web/Mobile、ODCで試験のトラックが分かれる •

    Specialization試験は特定の狭めの範囲について出題するもの(値段も安い) • 試験情報は、公式サイトで確認する (https://www.outsystems.com/certifications/academy-certifications) 試験情報、サンプル 問題、試験体系図を 含むzipファイル 試験費用
  2. 認定試験の体系(1)Reactive Web/Mobile対象 Associate Reactive Developer Front-end Dev Specialization Mobile Dev

    Specialization Security Specialization Web Developer Specialization Architecture Specialization Associate Tech Lead Associate + この3つの Specializationを取得すると、 Professional Web Developerとして認定される Professional Web Developerの条件+Mobile Dev Specializationを取得 すると、Professional Mobile Developerとして認定される
  3. 認定試験の体系(2) ODC対象 ODC Associate Developer Mobile Dev Specialization (未リリース) (未リリース)

    Architecture Specialization O11以前と同じく Specializationを集めていく とProfessionalとして認定さ れるが、まだ条件は揃って いない
  4. 認定試験の体系(3)その他 インフラ Associate Traditional Web Developer Professional Traditional Web Developer

    Expert Traditiuonal Web Developer Professional Platform Ops Engineer Professional DevOps Engineer Delivery Specialist 運用 管理 古いインストール環境にし か無いWebアプリケーション 形式の試験。この頃は試験 1つで上位レベルとして認定 されていた
  5. 受験方法 • 公式サイトから申し込む方法と、パートナー企業開催の試験に申し込む方法がある • 公式サイトから申し込む方法 ◦ 試験サイトで「Schedule」ボタンからクリックして手続き ◦ オンライン受験:試験運用企業のサイトに接続し、不正を防ぐソフトウェアをインストール し、オペレーターの監視のもと受験する。静かでなにもない部屋を用意する、カメラを用意

    する、ソフトウェアをインストールする等のハードルがある ◦ 会場受験は、Prometricの限られた会場でのみ可能。今年(2024年)受けたときは 東京と大阪のみだった • パートナー企業開催の試験に申し込む方法 ◦ こちらは、インターネットで検索するか、パートナー企業に問い合わせ
  6. Detail Sheetファイルのオンラインリソースを全て学習する • 公式サイトの各試験情報にあるExam detailsのリンク からzipファイルをダウンロードする • 大抵の試験では、zipファイルに日本語の資料もある (Japaneseフォルダのファイルを参照) •

    Detail Sheetという名前がついているファイルを開く ◦ 試験の詳細情報が載っている ◦ オンラインリソースに挙げられているすべてのリソースを、学校時代に 試験対策でやっていた程度の熱量で勉強する(ボリュームはそこま では無い) ◦ 可能なものについては、オンラインリソースを、実際にIDEやコンソー ル等で手順を追いながらやる ◦ 動画は、説明されていることのエッセンスを把握するだけでなく、「どう 説明されていたか」まで覚えておくのがおすすめ • ブートキャンプは参加しなくても合格できる
  7. サンプル問題を解く • Zipファイルにはサンプル問題もついてくるので、これを解いて感触を掴んでおく • 一部のOutSystems以外の資格試験では、過去問題集が充実していて、問題集を解くだけ で合格ラインに到達するものもあると思うが、OutSystemsにはそういう問題集はない(あくま で「サンプル」) • 感覚としては、サンプル問題には出題範囲の重要ポイントに対応し、素直に正解にたどり着け る材料が問題文や選択肢に含まれている

    ◦ 実際の問題は、(感覚の話しかできないが)もっとあいまいな文章や状況設定だったり、複数の正解候補があった り、重要ポイントのエッセンスを把握しているだけでは正解できず「どう説明されていたか」まで覚えていないと回答でき ない問題が含まれている ◦ できるだけ合格ラインより余裕を持っておく必要がある • サンプル問題の解説をQiitaに書いているので参考に。質問があったらQiitaのコメントか質問 箱へ
  8. 推奨の取得順序 • すでにプロジェクトに参加している、あるいは参加する見込みがあるなら、そのプロジェクトで使う トラックを選ぶ • 無い場合は、これから中心になるODCのトラックが良いが、Personal Environmentが無く、 自社に自由に触れるODCが無いとハンズオンの経験が詰めないという弱点がある • その場合はO11のReactive

    Web/Mobileトラックを選ぶ • Expertレベルの認定が欲しければ、2024/08現在ではTraditional Webしか無いが、もう 使われる機会もだいぶ限られるので優先順位は低い • 各トラックの中では、まずAssociateが必須。次に取るのは基本的にはArchitecture Specializationを勧めたい。アプリケーションの骨格を決めるのがアーキテクチャ設計なので。そ の後は、Professionalレベルを目指す
  9. どう役に立つか(個人的な見解) • Associateレベルのリソースは、他の言語での開発経験者がOutSystemsの開発を知るの に良いコンテンツになっており、プロジェクト参加前に手を動かしながら一通り触っておくと良い • Detail Sheetのオンラインリソースに記載されている公式ドキュメント・動画はその分野で把握 しておくべき情報がまとめられている(以下は例) ◦ Architecture

    Specializationは、アーキテクチャ設計標準を検討する際のインプットとして必須の情報だった ◦ 各種試験のオンラインリソースでベストプラクティㇲが言及されているが、これは標準検討に役立つだけでなく、設計・ 実装の指針として、IDEの警告メッセージやAI Mentor StudioのCode Patternを理解するのにも役立つ • 開発者の知識を「ある程度」担保してくれる • 昔は、Professionalレベルの認定がMVPの条件だった(けど、今は記載なし)