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2025-11-25最新版のMCP認可仕様を知り AWSサービスを使って実装しよう! / Le...

2025-11-25最新版のMCP認可仕様を知り AWSサービスを使って実装しよう! / Learn the Latest MCP Authorization Specs and Implement Them Using AWS Services

2025/12/20
JAWS-UG Presents - AI Builders Day
https://jawsug.connpass.com/event/371658/

2025-11-25最新版のMCP認可仕様を知り AWSサービスを使って実装しよう!

高井 真人
エンジニアリングマネージャー

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株式会社カミナシ

December 18, 2025
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Transcript

  1. AIエージェント OAuthによるMCPの整理 MCPサーバー#1 MCPサーバー#2 MCPサーバー#3 認可サーバー クライアント エディタ リソースオーナー リソースサーバー

    認可(権限移譲)の同意 認可(権限移譲) 認可(権限移譲)された 範囲でのアクセス 今回話すMCPという⽂脈ではユーザーに権限移譲されたAIエージェント等がリソースサーバーへ 認可されたアクセスを⾏うという意味でInbound Authorizationを考える
  2. MCPの認可仕様の変遷 RFC Draft OAuth 2.1 RFC7591 動的クライアント登録 RFC9728 保護リソースサーバーメタデータ RFC8414

    認可サーバーメタデータ RFC7591 動的クライアント登録 2025-03-26 2024-11-05 2025-06-18 2025-11-25 RFC Draft クライアントIDメタデータ 2025-11-25版から⾮推奨 ドラフト版 MCPの認可仕様はOAuthのドラフト仕様を積極的に取り⼊れながら、徐々に現実的にワークする仕様へと 進化しつつある 拡張仕様は他にもあるが、この発表では本筋の 認可仕様に絞って説明する
  3. MCPクライアント MCPサーバー 認可サーバー 接続リクエスト 認可サーバーとのやり取りに必要な • 動的クライアント登録エンドポイント • 認可エンドポイント •

    トークンエンドポイント の情報を取得 保護リソースメタデータを要求 認可サーバーメタデータを要求 MCPの認可仕様:基本的なフロー WWW-Authentication: Bearer resource_metadata=”<保護リソースメタデータのURL>” scope=”<アクセスに必要なscope値>” 最新版改訂ポイント /.well-known/oauth-authorization-serverが見つからない 場合は/.well-known/openid-configurationを探すように修正
  4. MCPクライアント MCPサーバー 認可サーバー 接続リクエスト 保護リソースメタデータを要求 認可サーバーメタデータを要求 WWW-Authentication: Bearer resource_metadata=”<保護リソースメタデータのURL>” scope=”<アクセスに必要なscope値>”

    (動的クライアント登録) OAuthクライアントとして認可サーバーに認識される方法として3つの方法をサ ポート。これまでと推奨が変わったので注意。 1. クライアントIDメタデータ(推奨) 2. 事前登録 3. 動的クライアント登録(フォールバック策/後方互換性のためで非推奨) なぜ動的クライアント登録が非推奨となったのか? • MCPクライアント接続のたびに認可サーバーのクライアントデータが増加 • 誰でもクライアント登録できなければ接続できないが、誰でも登録できると いうことは攻撃をうける可能性が非常に高くなる [1] Client ID Metadata Documents Are the Future of MCP Client Registration: https://auth0.com/blog/cimd-vs-dcr-mcp-registration/ MCPの認可仕様:基本的なフロー 最新版改訂ポイント
  5. 誰がどの仕様に準拠しないといけないか MCPクライアント MCPサーバー 認可サーバー RFC Draft OAuth 2.1 RFC9728 保護リソースサーバーメタデータ

    RFC8414 認可サーバーメタデータ RFC7591 動的クライアント登録 RFC Draft クライアントIDメタデータ RFC Draft OAuth 2.1 RFC Draft OAuth 2.1 RFC Draft クライアントIDメタデータ
  6. AWSで実現するならどうなるか。その限界 AIエージェント MCPサーバー#1 MCPサーバー#2 MCPサーバー#3 クライアント エディタ リソースオーナー リソースサーバー 認可(権限移譲)の同意

    認可(権限移譲) AgentCore Gateway 保護リソースメタデータ ※scopeの指定は未対応 認可コードフロー+PKCE OpenID Configuration クライアントIDメタデータ 動的クライアント登録 現状のAWSサービスの対応状況では事前登録クライアントでMCPの認可を動かすことは実現可能
  7. まとめ • 2025-11-25版のMCP認可仕様にてより現実的に動く仕様へと進化 ◦ 動的クライアント登録が⾮推奨となりクライアントIDメタデータが推奨に ◦ 保護リソースメタデータでスコープ指定することで最⼩権限の原則に従った運⽤へ ◦ 認可サーバーメタデータエンドポイントのフォールバック先として広く実装されているOpenID Configurationエンドポイントが追加

    • Amazon Bedrock AgentCore Gateway + Amazon Cognitoで基本的には動くように ◦ ボトルネックだった認可サーバーメタデータエンドポイントがOpenID Configurationエンドポイントを探す ようになったのでAmazon Cognitoで対応できるようになった ◦ スコープ指定やクライアントIDメタデータなど、まだ対応していない仕様の詳細もある