Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、コミュニケーションの密度を高める
Search
KazukiHayase
September 10, 2025
Technology
0
97
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、コミュニケーションの密度を高める
KazukiHayase
September 10, 2025
Tweet
Share
More Decks by KazukiHayase
See All by KazukiHayase
CIでのgolangci-lintの実行を約90%削減した話
kazukihayase
0
470
もし今からGraphQLを採用するなら
kazukihayase
13
5.4k
Goでテストをしやすくするためにやったこと
kazukihayase
1
830
GraphQLクライアントの技術選定 2023冬
kazukihayase
9
7.3k
Introduction and Insights of the Hasura-based Architecture
kazukihayase
0
1k
自分だけが頑張るのをやめて、フルスタックなチームを作る
kazukihayase
2
3.3k
Goでテンプレートからファイルを自動生成するCLIを作る
kazukihayase
0
1.4k
生産性が上がり続けるチームを作るための第一歩
kazukihayase
4
3.8k
GraphQLにおけるクライアントキャッシュ戦略
kazukihayase
0
3.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
サンドボックス技術でAI利活用を促進する
koh_naga
0
200
ガチな登山用デバイスからこんにちは
halka
1
240
react-callを使ってダイヤログをいろんなとこで再利用しよう!
shinaps
1
230
AI開発ツールCreateがAnythingになったよ
tendasato
0
120
「全員プロダクトマネージャー」を実現する、Cursorによる仕様検討の自動運転
applism118
19
9.2k
エラーとアクセシビリティ
schktjm
1
1.2k
CDK CLIで使ってたあの機能、CDK Toolkit Libraryではどうやるの?
smt7174
4
120
[ JAWS-UG 東京 CommunityBuilders Night #2 ]SlackとAmazon Q Developerで 運用効率化を模索する
sh_fk2
3
380
allow_retry と Arel.sql / allow_retry and Arel.sql
euglena1215
1
160
Django's GeneratedField by example - DjangoCon US 2025
pauloxnet
0
120
Rustから学ぶ 非同期処理の仕組み
skanehira
1
130
バイブスに「型」を!Kent Beckに学ぶ、AI時代のテスト駆動開発
amixedcolor
2
530
Featured
See All Featured
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
525
40k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
43
7.6k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
332
24k
How GitHub (no longer) Works
holman
315
140k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
51
5.6k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.1k
Visualization
eitanlees
148
16k
Transcript
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、 コミュニケーションの密度を高める 2025.09.11 チーム開発を加速する!エンジニア・デザイナー・PdMの職種間連携【D-Plus Tokyo #18】 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
自己紹介 @KazukiHayase 早瀬和輝(Kazuki Hayase) 2025年4月ドクターズプライム入社 フルスタックエンジニア Go / TypeScript /
React(Next.js) / GraphQL アオアシが完結して悲しいです ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
会社概要 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
会社概要 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
01 背景と課題 02 具体的な取り組み 03 まとめ ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
1. 背景と課題 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
背景と課題 AIによるエンジニアの開発生産性の向上 今年の6月からエンジニア全員にClaude Codeを導入 コーディング、レビュー、テストなど多岐にわたり活用 エンジニアの開発生産性は向上した ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
背景と課題 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
背景と課題 より上流の工程がボトルネックに 開発スピードの向上により、要件定義が追いつかない バリューストリーム全体では、そこまで早くなっていない チームサーベイのスコアにも表れている ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
背景と課題 Biz側からPdMを抜擢 組織全体で、PdMが2名->6名に増員 自分のチームでは1名->2名 多くがPdM未経験 全員がそれぞれ要件定義とFigmaのデザインを担当 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
背景と課題 組織体制の変化に伴う懸念 情報共有の複雑化、コミュニケーションコストの増加 成果物の品質のばらつき ツールやプロセスの標準化不足 ドメイン知識の属人化 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
人が増えてもコミュニケーションの密度を下げない対策が必要
背景と課題 AIを活用してベースラインを引き上げる AIを思考の補助や単純作業の自動化に活用 人間は本質的な議論や創造的な対話に集中 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
2. 具体的な取り組み ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み 1. Figma MCPを使ったデザインレビュー 2. ChatGPTを使った要件定義 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み 1. Figma MCPを使ったデザインレビュー 2. ChatGPTを使った要件定義 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー なぜデザインレビューが必要か Figmaの品質はFigma MCPでのUI実装の精度に直結 実装時の細かいやり取りが多発 e.g. variablesの使用、デザインの詳細調整、コンポーネントの整合性
精度は上げていくとして、最低限の品質は担保したい ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー Figma MCPとは MCP (Model Context Protocol):
AIとツールを連携させるプロトコル Figmaの構造化されたデザインデータを正確に取得できる AIがデザイン情報とコンテキストを理解しやすくなる ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー デザインレビューの仕組み MCPサーバーと連携するためにClaude Desktopを使用 FigmaのURLを指定してレビューを依頼 ©2025 Dr.'s
Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー プロンプトイメージ 下記のヒューリスティック評価をもとにFigmaのデザインレビューをしてください。 Figma: <FigmaのURL> ## レビュー観点
- デザインは一貫しているか? - エラーを防ぐ仕組みがあるか? - 情報は認識しやすいか? ... ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー 応答イメージ ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - Figma MCPを使ったデザインレビュー 取り組みの感想 運用を開始して1ヶ月ほど経過 実装者目線では、最低限の品質は担保できている 今後はデザインシステム観点でのレビューも組み込む予定 ©2025 Dr.'s
Prime ,Inc.
具体的な取り組み 1. Figma MCPを使ったデザインレビュー 2. ChatGPTを使った要件定義 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 ChatGPTを選択した理由 特にないです GPT-5出たから、使ってみるかくらいの温度感 精度よりも導入の速度を優先 ツールは変える前提で、フローの定着とコンテキストの育成が狙い ©2025 Dr.'s
Prime ,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 プロジェクト機能の活用 カスタム指示と関連ファイルをまとめられる プロダクトの概要と仕様をマークダウンで作成して保存 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 要件定義の流れ 1. 機能の概要と背景を伝える 2. GPTが深掘りしてくれるので、対話しながらブレスト 3. 内容がまとまったら要約するように指示
4. チーム内レビュー ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 実行イメージ ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 取り組みの感想 想定してない観点の質問->要件漏れの防止に繋がる チーム内レビューの段階で、初歩的な指摘は減らせている カスタム指示は無視されがちなので、プロンプトのチューニングは必要 ©2025 Dr.'s Prime
,Inc.
具体的な取り組み - ChatGPTを使った要件定義 今後の展望 出力される情報の精度向上 知見をためつつ、他チームへの横展開 AIエージェントによる、仕様書の自動更新 ©2025 Dr.'s Prime
,Inc.
3. まとめ ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
まとめ AIによってコミュニケーションの密度を高められている 単純作業や不毛な議論を削減 人間同士は本質的な議論に集中 品質の標準化 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
まとめ まだまだ課題は山積み AIで代替できないクリエイティブな能力の強化 デザインのAI生成 リードタイム計測による定量的な改善効果の検証 ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.
We Are Hiring! ぜひドクターズプライムの魅力を覗きにきてください! ©2025 Dr.'s Prime ,Inc.