Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
SRE活動を促進させるドキュメント技術 〜ドキュメントレビューって、どうやってる?〜
Search
kenta_hi
May 16, 2024
Technology
1
410
SRE活動を促進させるドキュメント技術 〜ドキュメントレビューって、どうやってる?〜
渋谷でビール片手にLT会!【SREどうでしょう】 第3木曜LT会 #5 で話しました。
kenta_hi
May 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by kenta_hi
See All by kenta_hi
SREの組織類型に応じた リーダシップの考察
kenta_hi
2
840
SRE NEXT 2024 で形にした バトンを渡せる仕組み
kenta_hi
1
160
SREの組織類型におけるリーダーシップの考察
kenta_hi
3
2.9k
SRE Lounge #14 LT
kenta_hi
0
470
Other Decks in Technology
See All in Technology
Digitization部 紹介資料
sansan33
PRO
1
3.8k
MCP Clientを活用するための設計と実装上の工夫
yudai00
1
810
Eight Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
3.2k
libsyncrpcってなに?
uhyo
0
160
Roo Codeにすべてを委ねるためのルール運用
pharma_x_tech
1
230
AIとSREの未来 / AI and SRE
ymotongpoo
2
1.4k
プラットフォームとしての Datadog / Datadog as Platforms
aoto
PRO
1
340
ゴリラ.vim #36 ~ Vim x SNS ~ スポンサーセッション
yasunori0418
1
360
OSMnx Galleryの紹介
mopinfish
0
150
AIコードエディタは開発を変えるか?Cursorをチームに導入して1ヶ月経った本音
ota1022
1
710
GoogleのAI Agent
shukob
0
140
金融システムをモダナイズするためのAmazon Elastic Kubernetes Service(EKS)ノウハウ大全
daitak
0
130
Featured
See All Featured
Side Projects
sachag
454
42k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.3k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.7k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
159
23k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
23
1.6k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
28
5.4k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
32
5.8k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
123
52k
Navigating Team Friction
lara
186
15k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Transcript
SREの活動を促進させるドキュメントの技術 〜ドキュメントのレビューって、どうやってる?〜 @kenta.hi Topotal 2024/05/16
© Topotal, Inc. 自己紹介 名前 : 菱田健太 (@kenta.hi) 会社 :
Topotal 最近の活動 - SRE NEXT 2024 co-Chair - もう一度読むSRE - SRE as a Service 事例記事 - Waroom Meetup #1
© Topotal, Inc. Topotalについて SRE as a Service Embedded SRE
for customers
© Topotal, Inc. 今日話すこと 1. 話すこと a. このLTのゴールは、文章をレビューする時に気をつける点がわかること です b.
対象は、ドキュメントのレビューをする人です c. 文章の対象は、Issueやビジネスで利用する文章に限ります 2. 話さないこと a. 起承転結などの物語構成には対応しません b. 文法には言及しません
© Topotal, Inc. it isn't done until it is documented
1) 1) David N.Blank-Edelman.Becoming SRE. O’Reilly, 2024, 27P. テーマのきっかけ
© Topotal, Inc. Topotalについて SRE as a Service Embedded SRE
for customers 内製化を前提にSRE領域のコンサ ルテーションとエンジニアリングを提 供
© Topotal, Inc. 読みやすいドキュメントに仕上げるための レビューの観点を共有します
読みやすいドキュメントにするために
© Topotal, Inc. 読み手のほしい情報に過不足がない 自分が知ってる ドキュメントは、相手の知らない情報を自分の知ってる情報で埋め、行動を起こ す道具です。行動が起きない場合には、情報が不足しています。 相手が知ってる 相手が知らない 相手がわからない
行動を起こす 結果 情報を 伝える
© Topotal, Inc. 相手が知らない、相手がわからないを解消する 例えば、Why、What、Howのフレームワークで読んでも、わからないことがあります。これ は書き手が伝えるべき情報が認識できていないことに起因します。 各々で求められる情報の機能 情報の詳細 Why :
なぜやるか(目的)とその理由を伝える機能です なぜやるか(目的) その理由 やる背景 What : 目的に対して目的を満たす方法を1つ選び、その理由を伝える 機能、また選ばなかった方法とその理由を伝える機能です 目的を満たす方法をあげる その選択肢を選んだ理由 ほかを選ばなかった理由 How : 選んだ方法を具体的な行動を伝える機能です 具体的な行動をあげる
© Topotal, Inc. 読みやすいドキュメントって、どういうもの?? 1. 読み手のほしい情報に過不足がない 2. 文章の構成が読み手に負担がない 読みやすいドキュメントは、2つの「ない」が必要です。
© Topotal, Inc. 文章の構成が読み手に負担がない 読み手に負担がない構成は、文章を読み進めると情報が増えていく構成であることで す。例えば... 原文 端境となりやすい時期に天候不順が重なり、需給 が逼迫(ひっぱく)。 主要卸の1キロ価格は14日、ブロッコリー、キャベツ
ともに平年の2.5倍を記録した。 特にブロッコリーは過去 5年間で最高値と、異例の 水準となっている。2) 読み進めると情報が増える文 ブロッコリーの価格が 14日に平年の2.5倍になった。 理由は天候不良と端境の時期が重なり、需給が逼 迫したため。 特にブロッコリーの2.5倍は、過去5年間で最高値で 異例の水準となる。 2) YahooJapan Newsより引用 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6501108
© Topotal, Inc. 文章の構成が読み手に負担がない 特にブロッコリーの2.5倍は、過去5年間で最高 値で異例の水準となる。 ブロッコリーの価格が14日に平年の2.5倍になった。 理由は天候不良と端境の時期が重 なり、需給が逼迫したため。 2.5倍の
追加情報 主張の理由 の追加 主張や目的に対して様々な情報(理由や補足、反対意見の打消)が増えていくと、読み 手に負担がありません。
© Topotal, Inc. ブロッコリーの価格が14日に平年の2.5倍になった。 理由は天候不良と端境の時期が重なり、需給が逼迫したため。 特にブロッコリーの2.5倍は、過去5年間で最高値で異例の水準となる。 文章の構成が読み手に負担がない レビュー側は、1つの文章がどのような機能を持っているかを確認しています。 2) YahooJapan
Newsより引用 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6501108 主張 主張に対する理由 補足情報
© Topotal, Inc. おわりに 読みやすいドキュメントは、非同期で人を動かせる有益なツール です。みんなで読みやすいドキュメントを生み出していきましょう