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QAロールのスキルアセスメントを作って終わりにしないための運用実践

 QAロールのスキルアセスメントを作って終わりにしないための運用実践

家登 あずさ(ナレッジワーク)
※ソフトウェアテストシンポジウム2026北海道(JaSST'26 Hokkaido)での登壇資料です。
https://jasst.jp/hokkaido/

本事例では、QA組織におけるスキルアセスメントおよびキャリアラダーの運用実践を取り上げる。運用担当として約1年間取り組む中で、先行発表で確立されたフレームワークを活かしつつ、スキルアセスメントを単なる評価ツールから、分散型組織における成長支援やコミュニケーションの基盤へと昇華させようと試みた。
運用フェーズにおいて、二つの異なる側面から課題が顕在化した。一つは、各プロダクトチームへQAが分散した体制下での運用目的の形骸化や評価基準の属人化といった組織運営上の課題である。もう一つは、生成AIの台頭に代表される急速な技術変化への追従不足という、スキル定義そのものの鮮度に関する課題である。本発表では、これらの課題に対し、組み込み型組織の特性を活かしてどのように向き合い、対応したかを具体的なプロセスとともに共有する。

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Transcript

  1. Who am I? かとあず( @kato_az) • 株式会社ナレッジワーク QAエンジニア ◦ 2025年2月入社

    ◦ スキルアセスメントの運営を引き継いだ • 北海道札幌市出身 © Knowledge Work Inc. 7
  2. QA GroupとQA Guildの違い QA Group QA Guild 出典:Tokyo Test Fest

    2025 発表資料「バーチャルなQA組織の作り方とその実践事例」 © Knowledge Work Inc. 15
  3. QA GroupとQA Guildの違い QA Group QA Guild 部署としての集まり 強みで繋がる⾃発集団 •

    密な対話から同一の文脈を • バーチャル組織としての 共有することが可能 • QA Groupとしての 目標達成に取り組むチーム © Knowledge Work Inc. ゆるやかな繋がり • QAEとしての組織目標は 持たない 16
  4. 3つの壁 運用の停滞 評価基準の乖離 技術変化への未追従 © Knowledge Work Inc. スキルアセスメントの目的を見失い、 共有会開催が約2か月間ストップ

    独立したコンテキストにより 習熟度の解釈が属人化 スキルマップが 現場の技術進化に追いついていない 17
  5. 壁②:評価基準の乖離 • 自己評価の低いメンバーに習熟度変更の説得を試みる ◦ 熟練メンバー 他のケースには 対応できない 全体を把握している わけではない ◦

    新規メンバー だいぶわかってきた 気がする なんとなく できそう • 他者と数値を単純比較して優劣をつけるためのものではない "ものさし "を無理に揃える説得には意味がない © Knowledge Work Inc. 22
  6. Season2での変化と効果 • アセスメント更新率・共有会参加率 100% ◦ 半年ごとに実施すると決めたことで、継続可能な体制に ▪ 次回は2026年9月実施予定 • 人事評価とのゆるやかな接続

    ◦ 各自が伸ばしたい強みを目標管理に自主的に紐づける 自律的な関係性 目標にプラスした "追加作業 "からの解放 © Knowledge Work Inc. 28
  7. 形骸化を防ぐマインドセット • 完成だけを目指さない ◦ 運用者が一人でルールを守らせる監視役にならない ◦ 仕組みのアップデートはみんなで対応 • 評価と対話を切り離すことで統一 ◦

    キャリア支援の対話に役割を絞ることで現在地を把握 完璧な状態の維持ではなく、 現場を信頼し、変わり続けることをたのしむ © Knowledge Work Inc. 32