生成AIは、地理空間データの探索やGIS操作を自然言語でつなぎ、FOSS4Gへの参加と活用の裾野を広げつつある。一方、生成AIが自律的にそれらFOSS4GやGeoAIモデルを取り込み、学習し、地理空間の理解・推論の高度化によって地理空間的な機能やサービスが集約されてしまう可能性も考えられる。
本発表では、生成AI(LLMとマルチモーダルモデル)を用いた地理空間的機能を試行した経験をもとに、モデル自身の能力と外部ツールの利用を整理し、AIが地理空間処理を一体的に担う可能性を展望する。そのうえで、生成AIサービスによる処理の集約と自動化が進む時代に、ツールやデータを選ぶ「使う自由」、手順を理解・変更・共有する「創る自由」、処理を追跡して結果を再現する「確かめる自由」をどう維持するかを問い、FOSS4Gコミュニティが担う役割を考察する。