20251217_Db2UserNet_Db2_12.1_アップデート/20251217_Db2UserNet_Db2_12.1_update

2025/12/17(水)オンライン開催
「Db2 User Net 2025 (Db2ユーザー・コミュニティー・イベント)」
における最初のセッション、
「Db2 for Linux, UNIX and Windows 12.1アップデート」
の資料です。

Db2 12.1のGAからDb2 12.1.3までのアップデートをコンパクトにまとめています。
p6には、「Db2 12.1技術資料」一覧も掲載しています。

Transcript

1. © 2025 IBM Corporation Db2 User Net 2025 Db2 for Linux, UNIX and Windows 12.1アップデート 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 平野 真弓
2. © 2025 IBM Corporation 2002年 1997年 1999年 2000年 1995年 2004年 ◆オートノミック（自律型）機能実装開始 ◆高度な情報統合への発展 ◆連続可用性の向上 ◆ビジネス・インテリジェンス機能の統合 ◆高度なアクセス性 V1.0～V4.0 ◆マルチプラットフォームへの対応 ◆汎用システムの世界からＰＣの世界へ ◆ORDB機能 ◆オプティマイザー ◆著しいパフォーマンスの向上 ◆管理機能の強化 ◆DB2 for Linux ◆著しいパフォーマンスの改善 1993年 ◆高可用性の実現 (HADR) ◆オートノミック機能の強化 1983年 DB2/MVS V1発表 ◆pureXML Support ◆オートノミック機能の強化 ◆Table Partitioning ◆開発生産性の向上 2006年 2007年 2009年 ◆ORACLE移行促進機能,PL/SQL,ロック) ◆圧縮機能拡張(Index,一時表) ◆DB2 pureScale (クラスター高可用性拡張) リレーショナル・データ ベースの歴史と共に進化 2012年 ◆ネイティブ暗号化 ◆圧縮機能拡張 ◆アダプティブワークロード管理 ◆タイムトラベル照会 2013年 ◆Db2 Warehouse/BLUアクセラレーション ◆pureScale拡張 ◆外部表機能アップデート Db2の歴史と機能拡張 ①小さいシステム構成から大きいシステム構成 まで規模に合わせて選択し、その後の拡張が可能 ②OLTPからDWHまでの多様な業務に適用 あらゆる業種での活用 ③金融業界でも多くの実績、ミッション・クリティカル な業務に適用高い評価をいただいている 1 2 5 6 7 8 8.2 DB2 9 DB2 9.5 DB2 9.7 DB2 10.1 DB2 10.5 Db2の特徴 2016年 Db2 11.1 2019年 Db2 11.5 Db2 12.1 ◆生成AIを組み込んだDb2へ 2024年 2
3. © 2025 IBM Corporation Db2 12 Release schedule Db2 12.1.0 November 2024 Db2 12.1.1 February 2025 Db2 12.1.2 June 2025 Db2 12.1.3 November 2025 3 Db2 のシグニチャーの形式： VV.RR.MM.FF 4部構成の製品署名番号体系に従ってい ます ※左図はFFを省略 VV バージョン番号 RR リリース番号 MM モディフィケーション(MODパック)番号 FF フィックスパック番号 例）Db2 12.1.3 バージョン：12 リリース：1 モディフィケーション：３ MODパックは、重要な新機能を示すために使用さ れ、既知の不具合の修正も含まれます。 注）最新のMod,フィックスパックに対して修正が蓄積されたコードで あるPublished Cumulative Special Build（CSB）が提供されます。導 入には以下のサイトより入手できる最新のCSBをご利用ください。 Download Db2 fix packs by version for Db2 for Linux, UNIX and Windows
4. © 2025 IBM Corporation Windows 2025サポート Db2 12 Release schedule Db2 12.1.0 November 2024 Db2 12.1.1 February 2025 Db2 12.1.2 June 2025 Db2 12.1.3 November 2025 稼働環境の前提要件等の確認 - System requirements for IBM Db2 for Linux, UNIX, and Windows https://www.ibm.com/support/pages/system- requirements-ibm-db2-linux-unix-and-windows Power11サポート 4
5. © 2025 IBM Corporation Db2 V12.1 では、新しい AI オプティマイザ、Db2 pureScale の大幅な機能強化、Namespaceの分離、 生成 AI を活用したインサイトをはじめとした200個以上の機能強化を実現しました。 ネームスペース（名前空 間）関連のアップデート 1 つ以上のデータベース・ スキーマ間に論理的な分離 を作成し、異なるテーブ ル・セットを相互に簡単に 分離します AIを活用した クエリオプティマイザー お客様のクエリから継続的 に学習し、以前のバージョ ンと比較して最大 3 倍の パフォーマンス向上を達成 できます 生成AIを組み込んだDb2 ・ベクトル検索 ・Db2 Intelligence Center など、今後もさらに多くの 機能を追加する予定です Db2 pureScale やHAなど 高可用性機能 の改善 Linuxでのクラスター管理の TSAをPacemakerテクノロ ジーに完全に置き換え、障 害復旧時間を大幅に短縮 し、ユーザーエクスペリエ ンスを向上させます – テーブルスペース内並列処理による バックアップ・パフォーマンスの向上 – Mac M1/M2/M3 ドライバーのサポー ト – HADR アップグレードでは RoS を活用 して可用性を向上 – Db2 pureScale HADR によるエンド ツーエンド SSL 暗号化のサポート – Online Index Reorg for Db2 pureScale (mod pack 1) – ADMIN_MOVE_TABLEの機能強化 – AUDIT 例外、トラステッド・コンテキ スト、データ・マスキングによるセ キュリティーの強化 – クラウド・オブジェクト・スト レージ・パフォーマンスへの継続 的な投資 – 列指向テーブルへのオンラインス キーマ更新のための DROP およ び RENAME サポートによるス キーマの進化 – 列指向テーブルの UPDATE と JOIN のパフォーマンスの強化 – 論理バックアップ/復元エクスペ リエンスの改善 – フェデレーションの機能強化 Db2 V12.1 5
6. © 2025 IBM Corporation Db2 12.1 技術資料 【SIL】【IM】Db2 for LUW 12.1 移行手順ガイド https://www.ibm.com/support/pages/node/7181905 【SIL】【IM】Db2 for LUW 移行ガイド(考慮点一覧) - Db2 V9.7/V10.1/V10.5/V11.1/V11.5からV12.1への移行対応版 https://www.ibm.com/support/pages/node/7181462 【SIL】【IM】Db2 HADR+Pacemaker連携 構築運用ガイド https://www.ibm.com/support/pages/node/6570263 【SIL】【IM】Pacemaker HA構成ガイド（db2cmによるDb2共有ディスク構 成） https://www.ibm.com/support/pages/node/7154817 【SIL】【IM】Db2 for LUW データベース物理設計ガイド (V12.1対応版) https://www.ibm.com/support/pages/node/7180307 【SIL】【IM】Db2 for LUW セキュリティガイド https://www.ibm.com/support/pages/node/6824111 【SIL】【IM】Db2 for LUW バックアップ・リカバリー https://www.ibm.com/support/pages/node/7252894 【SIL】【IM】ストレージによる高速コピー機能を使用したDb2バックアップ https://www.ibm.com/support/pages/node/7249641 【TF】【IM】Db2 HADR関連情報一覧 https://www.ibm.com/support/pages/node/7144215 【SIL】【IM】HADR(High Availability Disaster Recovery)チェックシート https://www.ibm.com/support/pages/node/7071255 [Db2] Db2 サポートによく寄せられる質問 https://www.ibm.com/support/pages/node/471995 【TF】【IM】Db2 V12.1 公開のお知らせ https://www.ibm.com/support/pages/node/7177438 【TF】【IM】Db2 LUW 12.1 Mod 1 (Db2 12.1.1) 公開のお知らせ https://www.ibm.com/support/pages/node/7183222 【TF】【IM】Db2 LUW 12.1 Mod 2 (Db2 12.1.2) 公開のお知らせ https://www.ibm.com/support/pages/node/7238806 【TF】【IM】Db2 LUW 12.1 Mod 3 (Db2 12.1.3) 公開のお知らせ https://www.ibm.com/support/pages/node/7252965 [Db2] Db2 V12.1 Starter Editionの制限事項（バックアップ・リカバリま わりのTechNote）- Db2 Starter Edition is restricted to use Point-in- time recovery. https://www.ibm.com/support/pages/node/7229990 バージョンアップのガイド V12対応の各種技術ガイド公開中 What’s newを解説 6
7. © 2025 IBM Corporation AIデータベースとしてさらなる進化 お客様からのフィードバックや生成AIをはじめとした技術トレンドを踏まえ、OLTPとDWH両ワークロードに おいてお客様のミッションクリティカルシステムを支えるDb2として必要な進化を遂げました 最適化されたAIの採用 ◼AIによってエンジンを革新 ：AIクエリー・オプティマイザー ◼AIアプリケーション推進 ：ベクトル検索 ◼AIによる運用の生産性向上 ： Db2 Intelligence Center Db2の運用業務に 対する負担軽減 IBM Db2 AIによって エンジンを革新 DBエンジン として 2019年 V11.5発表時の資料より 7
8. © 2025 IBM Corporation 3倍の高速化を確認 (高速化の効果は実ワークロード によって異なります) カーディナリティー推定の誤差を 最小限に抑え信頼性の高い パフォーマンスを実現 • AIクエリオプティマイザー • 従来のコストベースのオプティマイザーを AIで進化 • より正確なカーディナリティー推定値を予測 することにより、チューニングを簡素化する と同時にパフォーマンスの向上と安定化を実 現 • データベース構成パラメーター • AUTO_AI_MAINT • AUTO_AI_OPTIMIZER • AUTO_MODEL_DISCOVER • 自動保守(AUTO_MAINT)パラメーターの中 のひとつとなっており、自動 runstats 操作 の一環としてモデルの学習が行われる • 参考) auto_maint - 自動保守構成パラメーター Db2 AI Query Optimizer 8
9. © 2025 IBM Corporation Db2ベクトルサポート • VECTORデータ型のサポート • Db2 12.1.2で、AIセマンティック検索に不可欠なベクトル・データを入れてSQL文で照会できるようになった • 新しいVECTORデータ型を使用すると、従来の表データと一緒にベクトル・データを保存および管理できるため、 生成AIと組み合わせて使われる RAG (Retrieval Augmented Generation) などに利用可能 • 新しいVECTOR関数の追加 • VECTOR : 入力文字列からベクターを構築する • VECTOR_SERIALIZE : ベクターを文字列に変換する • VECTOR_DISTANCE : 指定されたメトリックを使って2つの間の距離を計算する • VECTOR_NORM ：あるベクターとゼロベクトルとの間の距離を指定されたメトリックを用いて計算する • VECTOR_DIMENSION_COUNT ：VECTOR型定義の次元を返す • オープンソース・フレームワークであるLangChainやLlamaIndexでも利用可能 • デモ動画 • Db2 LUW 12.1でベクトル検索をしてみよう - Part2: SQL編 • Db2 LUW 12.1でベクトル検索をしてみよう - Part1: LangChain編 • Db2 EAP(Early Access Program ) LLM Integraion • 今後さらに新たな”TO_ENBEDDING”関数等、LLM built-in functionが追加されていく予定 9
10. Db2 Intelligence Center powered by watsonx 統合管理 Db2 資産全体にわたる 一元管理 クエリー最適化 高度なチューニングで クエリーとデータベース のパフォーマンスを強化 監視のドリルダウン データベースの問題を 即座に検出して修正 高度な自動化 強力なスクリプティング、 スケジューリング、自動化 により運用を合理化 構成のチューニング Db2 デプロイメントを 最適化してピーク効率 を実現 データベース AI アシスタント AI を活用したエキスパート を自在に利用 10
11. © 2025 IBM Corporation Amazon RDS for Db2 Db2 SaaS (Db2 on Cloud) Self-managed software Cloud-managed IaaS Cloud-managed container PaaS Fully-managed SaaS Db2 (主にはOLTP) Db2 Warehouse (主には情報系) Db2 pureScale IBM Cloud AWS Azure IBM Cloud AWS Azure IBM Cloud AWS Azure IBM Cloud AWS Azure IBM Cloud GCP GCP AWS IBM Cloud AWS Azure Db2 を利用できる場所と方法を継続的に 拡大しています Azure Deploy Db2 anywhere your apps and dashboards run クラウドでも Db2を 積極的に 展開中 11 AWS Azure Db2 Warehouse SaaS (Db2 Warehouse on Cloud)