Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

境界線が消える世界におけるQAエンジニアのキャリアの可能性を考える / Considering...

Avatar for miisan miisan
October 24, 2025

境界線が消える世界におけるQAエンジニアのキャリアの可能性を考える / Considering the Career Possibilities for QA Engineers

2025/9/25に開催された「QAの成長の鍵とは? ~個人のスキル、チームの文化、組織の戦略から探る~」のLT登壇の発表資料です。
https://layerx.connpass.com/event/366540/

▼概要
AI時代におけるQA組織の考え方や役割・キャリアパスなどの可能性について、今現在のマインドシェアを紹介しています。
・「AIファーストカンパニー」を目指す令和トラベルにおける開発変革
・QA組織・戦略・役割やキャリアパスの可能性
・QA文化の継続と価値創出

Avatar for miisan

miisan

October 24, 2025
Tweet

More Decks by miisan

Other Decks in Technology

Transcript

  1. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 4
 ⾃⼰紹介 Background 旅⾏アプリ「NEWT(ニュート)」を運営している 令和トラベルで1⼈⽬QA

    Engineer。 現在はプロダクト開発組織全体のマネジメント 担当。エンジニアリングUnit、エンジニアリン グオフィスを統括。 Other スタートアップ企業のQA⽀援や⼥性エンジニア の推進活動に取り組む。(参考) 趣味は、旅⾏✈とダイビング🤿 令和トラベル miisan
  2. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 仕様設計 デザイン 開発 QA リリース

    「上流工程」があり、リリースに向かって工程が進む 🔁 だからこそ、 QAエンジニアは『最後の砦』という表現があった
  3. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 仕様設計 デザイン 開発 QA リリース

    開発プロセス 役割の明確な境界線や次の人へのバトンの受け渡しの考えが激変 さらに、AIによる開発スピードの爆発的な向上によりサイクル短縮 「上流工程」があり、リリースに向かって工程が進む 🔁 だからこそ、 QAエンジニアは『最後の砦』という表現があった
  4. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 18
 2025年最初に感じた課題感 • 開発プロセスにおける品質保証のボトルネック ◦

    AIによってアウトプットが早くできる⼀⽅で、品質保証は追従できる のか? ◦ つまり、結果的にリリースはできないとなりそう ◦ さらに、動くものをスピード重視でリリースを繰り返すと、負債露呈 スピードが早まり、結果的に持続可能性が失われるのではないか つまり、QAがボトルネックになる可能性を恐れた
  5. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 19
 課題感に対する戦略‧打ち⼿ • ミッション設計 1.

    プロダクト開発チームで、品質向上できるプロセスの改善と推進の実現 2. サイクルタイム短縮に向けたQAプロセスの⽣産性向上 3. 持続可能な品質保証を可能にするQA組織の構築 • 打ち⼿ 1. Bug Bashなどプロジェクトごとで開催‧開発者⾃⾝のテスト範囲を拡⼤ 2. QA業務の30%業務改善 (⾃動化カバレッジの拡⼤‧AI活⽤による⽣産性up) 3. 将来的な可能性を拡⼤するための⼤胆なアサインメント検討(後述)
  6. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 22
 QA戦略の⼤幅⾒直し 「役割分担」から「内包」へのパラダイムシフト • AI時代における変⾰

    ◦ QAグループの枠組み再定義 ◦ エンジニア全体でのフルスタック化戦略 ◦ 「QA⽂化」への注⼒と組織形態の最適化 ◦ 「最後の砦」から「価値共創」へ
  7. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 25
 エンジニアリングUnitの体制変更 Before After バックエンド

    G フロントエンド G QA G エンジニアリングG  エンジニア全体でのフルスタック化戦略  • 守りたいことは、"QAグループ"という箱ではなく、"QA⽂化"そのもの • より本質的な「良いものを早く届ける」ことにコミットするために、組織 の形を最適化することにした • QAも「最後の砦」ではなく「価値共創」にコミットする
  8. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 30
 職能の越境 • 職能の越境⼒ ◦

    これまでの経験やスキルを抽象化し、応⽤化することで、これから多 くのプロジェクトで役割の拡⼤は起きるはず。プロジェクトごとに役 割の変化も起きるかも? ◦ これまで分業されてきた開発プロセスの複数の役割を兼務することに ▪ EX. PMとQA / スクラムマスターとQA / 開発とQA ▪ もはや今後、”兼務”という表現にすらならない可能性も...? 「開発もわかる、事業がわかる。」といった、複数の強い柱を持つ
  9. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 32
 専⾨性の深化(フルスタックQA) • 専⾨性の深化(フルスタックQA) ◦

    QAエンジニアに必要とされていたスキルセットを1⼈で担う”フルス タック化” ◦ ある時はインプロセスQA、ある時はQAコンサルタントを、と必要な ⼿札を出すフェーズが早期に⼊れ替わっていく可能性 ◦ チームや組織で分業していたQAスキルを、「私とAI」のチームを組む ことでフルスタック化が可能 AIをコントロールし、マネジメントできる幅・スキルを広げることで、 QAエンジニアとしての可能性拡大を目指す
  10. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 35
 ソフトウェアエンジニア全てにQAというスキルが必要になる時代へ。 QAエンジニアの専⾨性はこれからもプロダクト開発において必要。 ⼀⽅で、これまでと同じやり⽅で事業貢献に繋がるかはわからない。 少ない⼈数で、より事業インパクトにつながるもの作りを設計し、提供で

    きる⼒が必要。 💡 QAエンジニアの解釈を広げる 複数のスキルを掛け合わせることで、オリジナルとなり、代⽤不可能なも のとなるし、役割を越境することで、事業への貢献範囲は広がっていく。 QAエンジニアに必要なことは、ソフトウェア品質の知識提供だけではな く、事業貢献につながるもの作りへの姿勢や志向性にあるのではないか。 QAエンジニアのキャリアの可能性を考える
  11. © 2025 Reiwa Travel, Inc.
 48
   令和トラベルは、 毎⽉LT会を開催してます! ぜひご参加ください!

      各ポジションにて、積極採⽤中! まずは、カジュアル⾯談から お話させてください。 おしらせ