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13年運用タイトルのサーバーサイドが辿り着いた現在地 ― モンスターストライクにおける技術・組...

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13年運用タイトルのサーバーサイドが辿り着いた現在地 ― モンスターストライクにおける技術・組織・AI活用から得た知見

本資料は、7/22から開催された #CEDEC2026 1日目 11:10からのレギュラーセッションにて登壇した、山田、水木、中森の発表資料です。
 
13年運用タイトルのサーバーサイドが辿り着いた現在地 ― モンスターストライクにおける技術・組織・AI活用から得た知見
https://cedec.cesa.or.jp/2026/timetable/detail/s6985bf5f48ea3/

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MIXI ENGINEERS PRO

July 28, 2026

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Transcript

  1. 登壇者紹介 ⽔⽊ 健太郎 ⼭⽥ 隼⼈ 中森 亮介 所属: 開発本部 たんぽぽ室

    モンストグループ 所属: デジタルエンターテインメントオペレーションズ本部 モンスト開発部 モンストサーバ1グループ 所属: デジタルエンターテインメントオペレーションズ本部 モンスト開発部 モンストサーバ1グループ 担当業務: アプリケーションの機能開発‧運⽤ AI 活⽤の推進 担当業務: アプリケーションの機能開発‧運⽤ AI 活⽤の推進 担当業務: インフラの構築‧運⽤ アプリケーションの機能開発‧運⽤ ©MIXI 4
  2. 株式会社MIXIのセッション⼀覧 7/22(⽔)第1会場 11:10-12:10 7/23(⽊)第8会場 09:30-09:55 ⼿動テストケースをそのまま実⾏するVLMテスト実⾏ エージェント:モンストでの適⽤と検証結果 13年運⽤タイトルのサーバーサイドが 辿り着いた現在地 ―

    モンスターストライクに おける技術‧組織‧AI活⽤から得た知⾒ ⼭⽥ 隼⼈/⽔⽊ 健太郎/中森 亮介 7/22(⽔)第1会場 12:30-12:35 ©MIXI 松⾕ 峰⽣ 7/24(⾦)第1会場 12:42-12:47 7/23(⽊)第2会場 12:22-12:27 『モンスターストライク』の運営に伴⾛する! データ⺠主化への 解析グループの3つのアプローチ 実践が先⽣だった— 新卒サーバーエンジニア1年⽬のリアル 脱Jenkins、インターン⽣が挑んだCIツール GitHubActions移⾏ 永沼 瑞穂 ⼭⽥ 隼⼈ 尾崎真央 8
  3. モンストを⽀える技術の現在地 13 周年を迎えるモンストの技術スタック • アプリケーション: Ruby の⼤規模なモノリス • データベース: MariaDB

    を利⽤し、垂直分割‧⽔平分割で負荷分散 • キャッシュ: Memcached で読み込み性能を向上 • インフラ: 主要コンポーネントをオンプレミスで運⽤ ©MIXI 11
  4. サーバーサイドの主要コンポーネント The Ruby logo is Copyright © 2006, Yukihiro Matsumoto.

    MariaDB® and the MariaDB sea lion logo are trademarks of MariaDB plc. ©MIXI 12
  5. ⼤規模トラフィックを捌くオンプレミス環境 SNS 「mixi」 で培ったインフラの知⾒を活⽤ • App / DB / Cache

    / Worker などがオンプレミス上で稼働 • イベント時の⾼負荷に耐えられるサーバーリソースを確保 • ワークロードに応じてマシン構成を調整 • ハードウェアから OS / ミドルウェアまでを管理 • 管理‧運⽤ツールはクラウドを利⽤ ©MIXI 13
  6. データベースの構成 MariaDB を複数 DB 構成で運⽤ • 垂直分割: テーブルを列単位で分割 • ⽔平分割:

    テーブルを⾏単位で分割 • ⼀部の DB は Read Replica で負荷を分散 • Primary 1 台 + Standby 2 台の冗⻑構成 ©MIXI 14
  7. 読み込み性能を⽀える Memcached Cache-Aside パターンで DB 負荷を軽減 • TTL が 1

    週間のユーザーデータも存在 • マクロでキャッシュ付きの検索メソッドと更新時の失効処理を⾃動⽣成 ©MIXI 15
  8. Memcached のキャッシュプール 2 系統の Memcached プールを運⽤ • double-write で常に Standby

    プールのキャッシュを温める • Primary プールの障害時はプールごと⼊れ替える ©MIXI 16
  9. アプリケーションの構成‧保守 サービス開始時からの構成を⼟台に、Ruby / Gem を継続的に更新 • 2026 年 7 ⽉現在、Ruby

    は 3.4 系 • Web フレームワーク: Padrino / ORM: ActiveRecord • 2025 年 11 ⽉から RBS‧Steep による型検査を導⼊ ©MIXI 17
  10. オンプレからクラウドへ 20 周年を⾒据えて、フルクラウド化を推進 • オンプレミスの全サーバーを AWS へ移⾏ • 基本⽅針は リフト

    & シフト (⼀部のコンポーネントは先⾏して シフト) • データベースは MariaDB から Aurora へ移⾏ ©MIXI 18
  11. 現在地を数字で「掴む」(2026年6⽉時点) モノレポ構成 Rubyコード⾏数(app/限定) 1 リポジトリ 138,083 ⾏ テストコード⾏数(Rspec) APIエンドポイント数 414,628

    ⾏ 352 本 モデルファイル数 テーブル数 1,658 件 1,214 テーブル マイグレーションファイル数 Rakeタスク数 3,039 本 253 ⾏ テストコードはプロダクションコードの約3倍の量 ©MIXI 29
  12. GitHub PRタイトル‧descriptionのレビュー 背景が不⾜しているコード 時間が経つと、コード変更の意図が分かりにくくなる • ⻑期運⽤を前提としたプロダクトでは無視できない • 当時の状態 2024年の機能開発では約半数で説明が不⾜ •

    「コードの意図を書かなくてもよい」という空気が存在 ◦ 新⼈が何気なく説明を書かないPRを作成してしまう • 説明不⾜を指摘することへの抵抗感 • ©MIXI 57
  13. カスタムレビュアーによるAIコードレビュー Codex Cloudで提供される標準のコード レビュー機能には、⻑い歴史と複雑な仕 様に合わない部分が存在 • • ©MIXI パラメータ変更不可 ◦

    当時最新のGPT-5.5を使えない ◦ effortレベル変更不可 ◦ 情報量(model_verbosity)変更 不可 挙動の⼤幅なカスタマイズ不可 ◦ Agent Skills使⽤不可 ◦ ドメイン知識の注⼊がAGENTS.md くらいでしかできない 59
  14. カスタムレビュアーによるAIコードレビュー 最新⾼性能モデルによる、モンスト特有の観点 が考慮されたAIレビュー codex-actionsベースのカスタムレビュアー作成 • コード規模に合わせてGPT-5.5 xhighを使⽤ ◦ 直近のGPT-5.6登場にも即座に適応 •

    モンスト特有の事情を考慮 ◦ 独⾃レビューAgent Skillsが動作 ◦ 重点的な確認が必要な項⽬について、AI向け の指⽰を追加可能 事前に主要な論点が整理されたAIによるコメン トが追加され、⼈間レビュアーの負担が軽減 ©MIXI 60
  15. コーディング規約違反のAIによる⾃動修正 AIによる半⾃動修正で規約違反ゼロへ 1. 2. 3. GitHub Actions上でCodexが規約違反コード を修正 Codexが⾃動でPRを作成 ◦

    ⼈間がレビューする前提で、適度な差 分量のPRを作成 ⼈間がレビューし、問題なければマージ ◦ AIの修正が良くない場合、⼈間が修正 定期実⾏によって、コードが急速に改善 1万件→500件程度まで減少し、規約違反ゼロが現 実的に ©MIXI 63
  16. AI Agentから使⽤しやすいOpenAPIを整備 既存の⼈間向け検証ツールを、AI Agentか らも扱いたい • • • サーバーエンジニア以外も、AIを使って開発 効率化を進⾏中

    MIXIには、エンジニア以外の職種でもAIを 使って⾃分たちの作業を⾃動化しようとする 「DIY⽂化」がある ⼈間向けUIだけでなく、AIから扱いやすいAPI に対する需要 既存の⼈間向けツール実装からOpenAPI Specを⾃動⽣成できる仕組みを、⼀部ツー ルにて導⼊ ©MIXI 68
  17. 3つの視点から⾒えてきたこと 技術的な積み重ね 「巨⼤なテスト資産」が、安⼼ して変更できる⽂化を⽀える 素朴な構成と 実装の3倍の テスト資産 「浮いた⼈的リソース」を、 品質投資へ還元 改善は、改善を呼ぶ

    歴史と向き合う開発⽂化 戻せる‧急がない‧なぜ を残す ©MIXI 「なぜ」を明⽂化する⽂化が、 AIの読めるコンテキストになる AIによるトイル削減 ⼈間は本質的な判断に 集中する 72