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組織のデータリテラシー向上に向けて ~ MIXI データ活用ガイドラインができるまで 〜

組織のデータリテラシー向上に向けて ~ MIXI データ活用ガイドラインができるまで 〜

本資料は1/29に配信されたMIXI CTO Office Hour on #MIXITECHTALK の発表資料です。

MIXI ENGINEERS

January 29, 2025
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  1. 2 ©MIXI 本⽇のAgenda • 本⽇のスコープ • ⾃⼰紹介 • 開発本部データグループとは? ◦

    ビジョン‧ミッション‧スローガン ◦ 活動のピラー • 組織全体のデータ活⽤意識とスキルをどのように⾼めていくか? ◦ 課題意識 ◦ データグループの想い ◦ MIXIデータ活⽤ガイドラインの紹介 • まとめ
  2. 4 ©MIXI ⾃⼰紹介 麻雀 Mリーグ、プロ団体所属経験あり。 YouTube鑑賞 数学系、クイズ系、料理系 料理 伝説の家政婦 志麻さん、リュウジのバズレシピ

    大学卒業後、小規模ソフトハウスにて、プログラミング、ハードウェア開発、プロジェクトマネジメントの基礎を身につける。その 後、大手自動車メーカのグローバル市場情報室において、 3C(Customer, Competitor, Company)視点での多角的な現状把 握とオポチュニティ分析を行い、商品・サービス・ブランド戦略構築に大きく貢献した。 2017年には、同社企画部門における データ活用組織を初めて立ち上げ、 Big Dataによるニーズ探索手法の開発や、社内におけるデータ利活用促進をリードし、 1000人を超える社員を対象としたダッシュボードを公開し、大反響を得た。その後、データ活用のコンサルベンチャーへ転職。 数多くのデータ活用支援を実施。 2023年10月MIXI入社。 東京都立大学工学部卒。 専門:カスタマーインサイト、定性・定量調査、統計分析、データマネジメント /ビジュアライゼーション 開発本部 CTO室 データG 柏 正典
  3. 7 ©MIXI MIXI データ活用ビジョン /ミッション /スローガン 仕事の内容に関わらず すべての社員 データ活用は手段であり、 目的達成に利用して

    価値が出る どんなフェーズでも データで事実を 確認しながら 仮説をもって分析し、 結果は適切かつ客観的に に解釈される • データ活用の3 D ◦ Democratization 民主化 ◦ Deepening 深化 ◦ Dissemination 日常化 誰もがデータを使い、分析できる ~ 民主化。 
 データから新しい発見を導くための深い分析 ~ 深化 
 データを日々使うことが当たり前になっている。~ 日常化 
 データを活用することで、MIXIの商品/サービスを利用している・これから利用しようとす るユーザーを深く理解することができる。私たちは、すべての社員の「ユーザーサプライ ズファースト」の実現に向けデータ活用を推進していく。 
 MIXIデータ活用ビジョン 
 データGのミッション 
 スローガン 
 データの力でユーザーに 
 サプライズを! 
 最終的なゴールは 社内外のステークホルダー / ユーザーへの価値提供 ビジネスとしての サステナブルであること 社員一人一人が、 業務目標達成に向け、 企画・実行・振り返りの各フェーズで、 誠実にデータを使い、 ユーザーに対して 永続的に価値提供できる。
  4. 8 ©MIXI データグループの活動 ~ 4本の柱 データ活用 
 戦略構築
 Data Strategy


    Developement
 個別データ 
 分析支援
 Individual
 Analysis support
 データ活用 
 教育
 Education
 事業横断
 データ活用支援 
 Cross-functional
 Data Activity
 社内のデータ活用の状況と課題 を把握し、データ活用を促進する ための活動方針の作成 
 データ活用に悩まれる方に向け た個別の分析支援を実施 
 データ活用に関する教育の企画 と運営
 事業部の垣根を超えたデータ活 用に関するコミュニティの運営や データ活用の促進 
 社員一人一人が業務目標達成に向け、 企画・実行・振り返りの各フェーズで、誠実にデータを使い、 ユーザーに対して永続的に価値提供できる。 データ活用の3D 
 民主化
 Democritization 深化 Deepening 日常化 Disseminate MIXIデータ活用 
 ビジョン 
 データGの 
 ミッション 
 データGの 
 活動

  5. 10 ©MIXI 課題意識 • データ活用に関するアンケートを実施したところ、データ活用度合いに関して、部署や役 職、経験でばらつきがあった。 ◦ 分析やアンケートをうまく使っている ◦ データを使いたいけど何から着手してよいかわからない

    • データの使い方を間違えて会議で炎上。 ◦ 小サンプルサイズの調査結果に基づく提案 ◦ 相関の誤った使われ方 課題意 識 意外と 知られていない 「意思決定のためのデータに関する基礎知識」 すなわちデータリテラシーを 全社員にどう定着させるか?
  6. 11 ©MIXI わたしたち (データグループ )の想い 想い 課題意 識 意外と 知られていない

    「意思決定のためのデータに関する基礎知識」 すなわちデータリテラシーを 全社員にどう定着させるか? 高度な分析をする前に、まず、 目的をもってデータを集め、観察して欲しい。 機械学習やクラスタ分析などの高度な分析に関する知識がなくても、 データを見て分かることはたくさんある。データ活用のハードルを下げ、 データを見る機会を増やしていきたい。
  7. データを基に次の一歩を確実に踏み出していこう! 
 1. データと誠実に 
 向き合おう 
 2.分析に洞察を 
 つけていますか?

    
 3. 原因と結果、 
 判断できていますか? 
 4. 数字は万国共通、 
 定義は千差万別 
 5. その平均値、 
 全体を代表してますか? 
 6. 定性と定量、調査は 
 賢く使い分けよう 
 
 
 7. 調査対象者と 
 サンプルサイズは適切? 
 8. データで議論を 
 巻き起こそう 
 MIXIデータ活用のガイドライン 
 業務の様々な場面で使われる「データ」。しかし、使い方を誤 ると正しい意思決定ができません。データGでは、データを利 用する皆さんに意識していただきたいポイントをガイドラインと して制定しました。 

  8. 16 ©MIXI ガイドライン作成・展開時のこだわりポイント • コンテンツの数は脳科学に基づき8つ ◦ マジカルナンバー7:人が短期記憶で覚えられる事象の数が5~9個 • 興味を引く標語 ◦

    短文の標語で興味を持ってもらい、詳細は社内Wikiで公開した。 • 標語にそれぞれのアイコン ◦ 人は文字よりも絵のほうが認知能力が高い。 ◦ SDGsのロゴやピクトグラムのアイデアを参考にした。 • 繰り返し伝えていく ◦ 人は忘れる生き物。また、新たに入社された方に対して伝えられるよう、繰り返し訴求。 データ活用ガイドラインが、社員の頭の 片隅にでも残る ことで、 データを使う際の注意点に気づくことを目指す。