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競輪・オートレース配信を支える画音監視 - 長距離伝送・配信におけるIPベースMultivie...

競輪・オートレース配信を支える画音監視 - 長距離伝送・配信におけるIPベースMultiview活用事例

本プレゼンテーションでは、競輪・オートレース配信における IPベースの画音管理・監視の取り組みを紹介します。
日本各地の遠方からの映像伝送・配信において、IPベースのマルチビューを導入した経緯や、遠隔映像の集約方法を解説します。さらに、ソフトウェアマルチビューによる画音・信号監視の活用方法、および API を用いた運用自動化・簡略化についても説明します。

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December 05, 2025
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  1. ©MIXI 2 株式会社MIXI 開発本部インフラ室 映像開発グループ 市野 真一 SHINICHI ICHINO MIXI社歴:

    2021年3月 中途入社 ※以前は某動画配信会社に勤務 仕事内容 : 映像配信・伝送、無線関連 TIPSTAR チャリ・ロト LaLa arena TOKYO-BAY(千葉ジェッツ) FC TOKYO 対外活動 : 主に配信・インフラ業界(JANOG・JAWS) 自己紹介
  2. ©MIXI 3 MIXI GROUP ライブ配信事業 ~ TIPSTAR/チャリロト - 競輪・オートレース ~

    TIPSTAR配信今昔 ~ システム構成変化とMultiView・監視のあり方 ~ 複数遠隔地映像の集約監視 ~ MediaHarbor選定と導入経緯 ~ まとめ・今後にむけて ~ これからの監視強化 ~ 1 2 Z 3 Program AGENDA Z 4
  3. ©MIXI エモーションと コミュニケーションで 「心もつながる」場と機会を 創造し続けます。 MIXI GROUPは、 ただ「つながればいい」という効率的な機能の提供ではなく、 歓喜や興奮、温かな思い、幸せ、居心地の良さの共有を通じて、 その先に、もっと深くて濃く豊かな、心のつながりを生み出すような、

    サービスの開発・提供を目指しています。 現在、スポーツ・ライフスタイル・デジタルエンターテインメント の3つの領域で事業を展開しており、 それぞれの主な事業内容は右の通りです。 また、近年の投資活動の拡大と重要性を勘案し、 FY2023からはスタートアップやファンド出資等の投資活動を事業化しました。 スポーツ事業 プロスポーツチーム運営および 公営競技ビジネスの推進 ライフスタイル事業 インターネットを活用し、 人々の生活に密着したサービスの提供 デジタルエンターテインメント事業 スマホゲームを中心としたゲームの提供 MIXI GROUPの事業領域 3つの領域で “「心もつながる」場と機会” を創造する事業を推進
  4. 55 ©MIXI スポーツ領域 プラットフォーム チーム経営 シナジーの創出 公営競技 スポーツ領域の事業では、テクノロジーによってスポーツを身近に体験できる環境を 整備し、チーム・選手・ユーザーのコミュニケーション機会を創出することで、 誰もが気軽にスポーツを楽しみ、熱く盛り上がれる世界を目指しています。

    COMMUNICATION FOR SPORTS 競輪・オートレース投票サービス TIPSTAR 競輪・オートレース車券販売サイト チャリロト 国内最大級の競馬総合メディア netkeiba 365日配信されるレース 映像と、競輪・オート レースのネット投票を、 基本無料で、友達と一緒 に楽しむことができる サービス。 競輪車券・オートレース 車券の販売に加えて、最 大12億円が当たる競輪く じ「チャリロト」の販売 も行っています。 最新ニュース、レース情 報、レース映像、予想に 役立つ動画、50万頭以上 の競走馬データベース、 海外・地方競馬情報など、 幅広いコンテンツを提供。 今日のお話しはココ
  5. ©MIXI 7 MIXI GROUP ライブ配信事業 ~ TIPSTAR/チャリロト - 競輪・オートレース ~

    TIPSTAR配信今昔 ~ システム構成変化とMultiView・監視のあり方 ~ 複数遠隔地映像の集約監視 ~ MediaHarbor選定と導入経緯 ~ まとめ・今後にむけて ~ これからの監視強化 ~ 1 2 Z 3 Program AGENDA Z 4
  6. ©MIXI 8 TIPSTAR 映像編集・配信 初期構成図 GCP 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) RTP-FEC SDI

    SMPTE2110 データ通信 ※http等 デコーダ 都内データセンター 映像編集機器 ※一部自社製 映像編集スタジオ 兼 監視 SDI - SMPTE2110変換 (Riedel Fusion-6) エンコーダ (AWS Elemental Live) エンドユーザ GCP 映像編集PC AI編集サーバ (w.EdgeTPU) SDI to WebRTC サーバ エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService SDI - SMPTE2110変換 (Riedel Fusion-6) Monitoring 映像編集スタジオの映像制作とあわせて監視 MultiView 白映像・黒映像それぞれを映像確認
  7. ©MIXI 9 独自映像製作配信 ・競輪 全43場 + オートレース 全5場 の白映像取得 ・現地テレビ室に映像伝送機器設置

    ・独自の映像編集(テロップ等)挿入 機材の省力化(IP化) ・データセンターとスタジオの2拠点間無圧縮伝送 ・映像編集機器を開発・運用 運用自動化 ・365日・8-12開催/1日 配信の自動化 ・レース中の繰り返しテロップは機械学習させて自動操作 ・日中のレース映像以外は蓋絵 TIPSTAR 映像編集・配信 初期実施事項
  8. ©MIXI 10 TIPSTAR 映像編集・配信 初期構成図 GCP 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) デコーダ 都内データセンター

    映像編集機器 ※一部自社製 映像編集スタジオ 兼 監視 SDI - SMPTE2110変換 (Riedel Fusion-6) エンコーダ (AWS Elemental Live) GCP 映像編集PC AI編集サーバ (w.EdgeTPU) SDI to WebRTC サーバ エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService SDI - SMPTE2110変換 (Riedel Fusion-6) MultiView Point Monitoring Point RTP-FEC SDI SMPTE2110 データ通信 ※http等 Monitoring 映像編集スタジオの映像制作とあわせて監視 MultiView 白映像・黒映像それぞれを映像確認 エンドユーザ
  9. ©MIXI 11 MulitView ・ MultiView映像機材(MultiView16)を利用 ・ 全国から伝送・集約した映像はデータセンター内で必要本数SDI配線 ・ MultiView映像機材 の

    out を 自社構築したWebRTC で遠隔MultiView ※GCP IAP(Identity-Aware Proxy)を利用してセキュリティ担保 Monitoring ・ 映像編集スタジオのオペレータで各レース映像を監視 ※スタジオにてモニタリングを兼務 ・ 映像・音声を視認・聴認して異常があれば適宜エスカレーション 初期構成時のMultiViewとMonitoring
  10. ©MIXI 13 TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム (ATOMS)

    エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送
  11. ©MIXI 14 現地映像配信 ・競輪 全43場 + オートレース 全5場 の黒映像に変更 ・現地テレビ室に映像伝送機器設置

    ・レース映像・レース間の映像は現地テレビ会社様製作のものを利用 機材のさらなる省力化 ・物理機材の大幅な削減・自社データセンターを縮小 ・現地伝送機器からクラウドへの直接伝送 運用自動化 ・365日 × 8-12開催/1日 配信の自動化 ・放送時間にあわせてレース前後で蓋画開閉 TIPSTAR 更新にともなう変更
  12. ©MIXI 15 TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム (ATOMS)

    エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送 MultiView Point Monitoring Point
  13. ©MIXI 19 MIXI GROUP ライブ配信事業 ~ TIPSTAR/チャリロト - 競輪・オートレース ~

    TIPSTAR配信今昔 ~ システム構成変化とMultiView・監視のあり方 ~ 複数遠隔地映像の集約監視 ~ MediaHarbor選定と導入経緯 ~ まとめ・今後にむけて ~ これからの監視強化 ~ 1 2 Z 3 Program AGENDA Z 4
  14. ©MIXI 20 TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム (ATOMS)

    エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送 MultiView Point Monitoring Point
  15. ©MIXI 21 TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム (ATOMS)

    エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送 MultiView Point Monitoring Point MultiView Point ココにも追加したい
  16. ©MIXI 22 ソフトウェア・IPベースMultiViewer ・競輪 + オートレース 約50場ある遠隔地の映像ソースを集約したい ・今後の機材更新を配慮して複数プロトコル・コーデックに対応していてほしい ・画面構成は柔軟に配置変更できること 監視の要素付帯

    ・MultiViewとして画だけではなく音も確認できるようにしたい ・映像ソースの状態監視もしたい ・webhook(slack)通知が可能であること その他・検討事項 ・比較的安価であること(単体で考えてしまうと利益を生むわけではない) ※海外製のソフトウェアベースMultiViewerを購入していたが、使いにくく高額だった・・ ・物量で頑張る or 自社開発も視野(世になければ作るのMIXI精神) MultiView要件
  17. ©MIXI 24 ç TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム

    (ATOMS) エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送 MultiView Point Monitoring Point 都内データセンター MultiView & AutoMonitor
  18. ©MIXI 25 TIPSTAR 映像配信 簡素化構成図(その他検討Ver) 全国約50拠点 (競輪場/オートレース場) エンドユーザ 自社配信管理システム (ATOMS)

    エンコーダ Elemental MediaPackage Elemental MediaLive CloudFront AWS MediaService RTP-FEC データ通信 ※http等 監視センター APIによる自社システム連携・制御 2経路閉域網での打ち上げ 現地から直接クラウドへ伝送 MultiView Point Monitoring Point MultiView & AutoMonitor MediaConnect
  19. ©MIXI 26 オンプレの選択 ・ データセンター運用ノウハウを活かす 他事業で利用しているデータセンターを活用 本事業で映像伝送用の経路を活用した ・ イニシャル・ランニングコストを排除 過去に映像編集で利用していたハイスペックサーバーを再利用した

    初手でクラウド費用の追加計上を避けたかった 商用伝送と分離した構成 ・障害ポイント追加を避ける エンコーダからMediaLiveへの打ち上げラインで障害ポイントを増やしたくない ※目的は エンコード処理された映像・音声の状態を把握すること MediaHarbor導入時の検討事項
  20. ©MIXI 30 利用しているMediaHarbor機能 画音監視 ・ 入力ソースの画音監視(ブラックアウト・フリーズ・無音 検知) 低帯域幅 ・ 入力帯域監視

    ・ 画音監視を行うまえの蓋画状態時の伝送開始されているかの確認を行う API ・ 上記利用機能のenable/disableはすべてAPIで制御 ・ 配置(画角・文字サイズ等)調整
  21. ©MIXI 31 朝のレース開催前 MediaHarbor蓋画オープン(ポイント消費開始) 競輪場A 競輪場B Encoder伝送開始 MediaHarbor入力帯域監視enable LIVE配信開始 MediaHarbor画音監視enable

    LIVE配信終了 MediaHarbor画音監視disable 競輪場C 競輪場D 競輪場E Encoder伝送開始 MediaHarbor入力帯域監視disable 夜のレース開催後 MediaHarbor蓋画クローズ(ポイント消費終了) 一日の利用例 例:) 競輪場Dの処理フロー 図. 自社製スケジュール管理APP(ATOMS)
  22. ©MIXI 32 配信映像監視(MultiView & 画音監視) rescale: { "enable": ture, "width":

    1280, "height": 720 }, "probesize": 100, "program_id": 1, "vamon": { "enable": ture, "blackout": {"threshold": 30, "area": 100, "duration": 10 }, "freeze": {"threshold": 12, "area": 99.9, "duration": 90 }, "silence": {"threshold": -48, "duration": 45 } }, MultiView画面は必要に応じて自由に配置変更(ソフトウェアスイッチャーライク) 画音監視はしきい値を定義しつつ放送時間帯のみ利用。APIでenable/disableの制御
  23. ©MIXI 33 SRT転送 ・ 他社製のデコーダに転送 ・ 複数のMediaHarborの映像ソースを集約。再配信してリモート時でも即座に全映像確認 ・ 他の映像も集約してしまう バックグラウンド監視(常に受信モード)

    ・ ユーザー向けのStreamingURL(HLS)をMediaHarborを使って画音監視 ・ 映像元ソースと最終配信ソースの同時監視 利用しているMediaHarbor機能
  24. ©MIXI 36 MIXI GROUP ライブ配信事業 ~ TIPSTAR/チャリロト - 競輪・オートレース ~

    TIPSTAR配信今昔 ~ システム構成変化とMultiView・監視のあり方 ~ 複数遠隔地映像の集約監視 ~ MediaHarbor選定と導入経緯 ~ まとめ・今後にむけて ~ これからの監視強化 ~ 1 2 Z 3 Program AGENDA Z 4
  25. ©MIXI 37 省スペース・機材不要なMultiView運用ツール ・Linuxベースながら柔軟に導入が可能 ・IPベースで遠隔操作にて必要なものを柔軟にビュアー可能 ・APIベースであり他システム連携が容易 付帯機能 ・ 入力信号断・簡易的な画音監視を検知・通知は適材適所で使いこなしたい ・

    バックグラウンドでの状態監視はIPならでは。負荷も低いため使いかた次第では有益 課題 ・ 高圧縮コーデック等の利用時はハードウェア依存が発生する(=コスト増) ・ H.264(AVC)+ SRT であれば汎用性が高く使いこなせそう まとめ・IP Base MultiView
  26. ©MIXI 38 AI時代のStreaming配信監視のあり方 映像・音声の正常性確認課題 イロイロ試行錯誤中ですが、現時点では人間の “目で見る”・”耳で聴く” を上回れていない(理想は完全AI監視・・・ 異音検知を機械的に判断できない 例1 映像内の一部ノイズを機械的に判断できない

    例2 現状できる最大限の自動監視を実現。ポイントポイントでの確認 ↳ 途中の画音異常を判断を機械学習させるのが難しい ↳ 学習させるにもコストがかかる。費用対効果を考えてしまう 蓋絵が開く前(配信開始前)に画音が届いているか自動で検知したい 監視のサポートツールとして人間の負荷削減・コスト削減。新規案件の創出につなげたい