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Mindfulness and AI

miyayou
February 06, 2019
180

Mindfulness and AI

This slide is for a publishing ceremony of a book : Mindfulness.

https://www.diamond.co.jp/book/9784478104958.html

miyayou

February 06, 2019
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  1. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  2. 人間の精神 意識 前意識 無意識 知能 言語による 精神の構造化 外部からの 情報 言語化のプロセス

    シニフィアン /シニフィエ 言語回路 (=解釈) 意識の形成 世界を分節化している
  3. 人間の精神、機械の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 意識 前意識 無意識 外部からの

    情報 言語・非言語境界面 知覚の境界面 人工知能は、人間の知能を機械に移したもの。
  4. 東洋的知能感 神 人間 人工 知能 鹿 ゾウリ ムシ 初音 ミク

    AIBO たま ごっち 水平的知能感 すべてに神が宿る (「八百万の神」世界観)
  5. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  6. 人工知能ブーム 時間 規模 情報革命 ネット革命 知能革命 電子情報化 オンライン化 知能化 1960

    1990 2000 第一次AIブーム 第二次AIブーム 第三次AIブーム 1970 1980 2010
  7. 二つの人工知能 IF (s_collison==true) register_all(s_star); assign_edge(); assign_vertex(); mix_all(); シンボルによる人工知能 (記号主義) ニューラルネットによる人工知能

    (コネクショニズム) IBM ワトソン Google検索 など AlphaGo など http://www.nature.com/nature/journal/v518/n7540/full/nature14236.html
  8. 2 第1次AIブーム 時間 規模 情報革命 ネット革命 知能革命 電子情報化 オンライン化 知能化

    1960 1990 2000 第一次AIブーム 第二次AIブーム 第三次AIブーム 1970 1980 2010
  9. 2 第一次AIブーム(1960年代) • コンピューターは大型のものしかない。 • 人工知能という分野自体が誕生したばかり。 • ニューラルネットという新しい分野のブーム。 19世紀後半 人間の脳は

    ニューロンという もので出来てい るらしい 20世紀前半 ニューロンの 電気的性質が 解明される (ホジキン博士、 ハクスレー博士) 1950年代に ニューラルネット 発明 1963年に ホジキン=ハク スレー方程式が ノーベル賞
  10. 2 第一次AIブーム(1960年代) もし A ならば B もし B ならば C

    よって、 もし A ならば C シンボルによる人工知能 (記号主義) ニューラルネットによる人工知能 (コネクショニズム) 推論ベース ニューラルネット 誕生
  11. 3 第二次AIブーム(1980年代) • パソコンが普及して行く。 • ルールを集めて知能を作ろう。 • 逆伝播法によるニューラルネットのブーム。 パソコンが 世の中で

    普及して行く 知識主義 = たくさんの知識 を人工知能に 与えて推論 すれば知能が できる インターネット もなく、知識 が足りない。 推論も専門的 な機能のみ。
  12. 3 第二次AIブーム(1980年代) IF (A) then B IF (C) then D

    IF (E) then F IF (G) then H IF ( I ) then J シンボルによる人工知能 (記号主義) ニューラルネットによる人工知能 (コネクショニズム) ルールベース 新しい学習法= 逆伝搬法
  13. インターネットによる 膨大なデータ 4 第三次AIブーム(2010年代) 時間 規模 1960 1990 2000 第一次AIブーム

    第二次AIブーム 第三次AIブーム 1970 1980 2010 ルールベース 逆伝播法 データベース ディープ ラーニング 推論ベース ニューラル ネット誕生 小型・中型 コンピュータの普及 大型コンピュータ 専門家のみのブーム
  14. 唯識論 世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識)

    末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 ) 阿頼耶識から生まれた ものが、人間にさまざま なものを見せる。 =煩悩
  15. 無分別智 • では、無分別智とは何か。普通私たちは何かを行うとき、「自 分」と「他者」と両者の間に展開する「行為」あるいは「物」という 三つを分別します。例えば、施すという行為(布施)のなかで、 「自分が人にこの物を施す」と考えます。もちろん施すということ はよいことですが、このように三つを分別して施すと、そこに「自 分」と「他者」と「施す」という行為とが意識され、それに強く執着 することになります。「自分は人を救ったのだ」と傲ることになり かねません。

    • これに対して、この三つを分別せず、しかも布施をする行為、こ れを無分別智に基づく布施行といい、このような智慧のことを 「三輪清浄の無分別智」といいます。このような智慧を働かせて 物事に成りきって生きる時間を、なるたけ多く持つことが大切で す。なぜならこの無分別智がいわば火となって深層の阿頼耶識 に潜む汚れた種子を焼いていくからです。 (横山紘一「唯識でよむ般若心境 空の実践」、P.185)
  16. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 言語・非言語境界面 (シニフィアン/シニフィエ) 意識の境界面 (表象)

    知覚の境界面 知能と身体の境界面 (仏教で言う:阿頼耶識) 世界と自分は一体だと思っている 世界と自分は違うと思っている
  17. 人工知能 人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 =

    むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着
  18. 人工知能 人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 =

    むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着 人工知能にどのようにして煩悩を与えることができるか?
  19. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  20. FC SFC SS, PS PS2,GC,Xbox Xbox360, PS3, Wii DC (次世代)

    Hardware 時間軸 2005 1999 ゲームの進化と人工知能 複雑な世界の 複雑なAI ゲームも世界も、AIの身体と内面もますます複雑になる。 単純な世界の シンプルなAI (スペースインベーダー、タイトー、1978年) (アサシンクリード、ゲームロフト、2007年)
  21. 強化学習(例) 強化学習 (例)格闘ゲーム キック パン チ 波動 R_0 : 報酬=ダメージ

    http://piposozai.blog76.fc2.com/ http://dear-croa.d.dooo.jp/download/illust.html
  22. 強化学習 (例)格闘ゲームTaoFeng におけるキャラクター学習 Ralf Herbrich, Thore Graepel, Joaquin Quiñonero Candela

    Applied Games Group,Microsoft Research Cambridge "Forza, Halo, Xbox Live The Magic of Research in Microsoft Products" https://www.microsoft.com/en-us/research/project/video-games-and-artificial- intelligence/?from=http%3A%2F%2Fresearch.microsoft.com%2Fen-us%2Fprojects%2Fijcaiigames%2F Microsoft Research Playing Machines: Machine Learning Applications in Computer Games http://research.microsoft.com/en-us/projects/mlgames2008/ Video Games and Artificial Intelligence http://research.microsoft.com/en-us/projects/ijcaiigames/ Leraning to fight https://www.microsoft.com/en-us/research/wp-content/uploads/2004/01/graehergol04.pdf
  23. 世界 情報的・物質的循環 物質 物理的OUTPUT 代謝機能 情報 INPUT INFORMATION OUTPUT INFORMATION

    情報処理=情報代謝 (つまり思考) 生理的代謝機能 物理的INPUT
  24. 事事無碍(華厳哲学) A K B C D E F G H

    I J (井筒俊彦全集九巻「事事無碍・理理無碍」、P.47)
  25. 機能環 効果器 受容器(刺激→興奮(記号)) 客体 活動神経網 知覚神経網 前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房) 知覚世界 活動世界

    知覚微表担体 対象化された機構 活動担体 内的世界 興奮(記号) 興奮 興奮 運動形態 =特定の筋肉を動かす 中枢神経網
  26. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・ 身体

    運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 記憶
  27. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 センサー・ 身体 意思決定 モジュール

    意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 情報 統合 記憶
  28. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・ 身体

    運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 記憶
  29. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・

    身体 運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 エージェント・アーキテクチャ =世界と知能を分けて考える。
  30. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・

    身体 運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 対象・ 現象 情報の流れ(インフォメーション・フロー) 影響を与える 影響を受ける 記憶
  31. 人工知能 人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 =

    むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着
  32. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  33. インターネットによる 膨大なデータ 4 第三次AIブーム(2010年代) 時間 規模 1960 1990 2000 第一次AIブーム

    第二次AIブーム 第三次AIブーム 1970 1980 2010 ルールベース 逆伝播法 データベース ディープ ラーニング 推論ベース ニューラル ネット誕生 小型・中型 コンピュータの普及 大型コンピュータ 専門家のみのブーム
  34. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  35. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 言語・非言語境界面 (シニフィアン/シニフィエ) 意識の境界面 (表象)

    知覚の境界面 知能と身体の境界面 (仏教で言う:阿頼耶識) 世界と自分は一体だと思っている 世界と自分は違うと思っている
  36. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 エージェント・アーキテクチャ 記憶
  37. A M B C 表層意識 言語アラヤ識 M領域 (イマージュ) 無意識 意識のゼロポイント

    象徴化作用 意識化 深層 意識 領域 意識と本質、岩波文庫、井筒俊彦、P.214
  38. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 言語・非言語境界面 (シニフィアン/シニフィエ) 意識の境界面 (表象)

    知覚の境界面 知能と身体の境界面 (仏教で言う:阿頼耶識) 世界と自分は一体だと思っている 世界と自分は違うと思っている
  39. 唯識論 世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識)

    末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 )
  40. 唯識論 世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識)

    末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 ) 阿頼耶識から生まれた ものが、人間にさまざま なものを見せる。 =煩悩
  41. 唯識論 世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識)

    末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 ) この阿頼耶識から認識が立ち上がるプロセスを実装 できないか? それは現象学の志向性に通じる。
  42. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 =自己の存在を 奥深く還元する 下降過程 =奥底の何かが

    自己を世界において 顕現しようとする イブン・アラビーの存在論(イスラーム哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  43. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 上昇過程・下降過程 仏教: 向上・向下

    (不覚 → 覚 → 不覚) 仏教: 向上門・却来門 仏教: 掃蕩門・建立門 浄土真宗: 住相・環相 スーフィズム: 上昇・下降 イブン・アラビーの存在論(イスラーム哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  44. イブン・アラビーの存在論(イスラーム哲学) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 存在のゼロポイント =道(老子)

    =絶対的一者(アハド)(イブン・アラビー) =空=無 =光の光 =存在の零度(ロラン・バルト) =絶対の無=絶対の有 =真空が妙有に切り替わるとおころ =無極即太極(宋代の易学、周廉渓) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  45. 自己顕現の流れ 共創する場 人工知能モデル トップダウンの流れ ボトムアップの流れ 自分自身を形成 する流れ 自分自身を形成 する流れ 種子

    自分 行為 自分自身を形成する (認識もその一部。 自分自身としての認識) 行為を形成する (自分自身を 世界へ投げ出す) 時間の作用に対して ホメオタシス的衝動 アポトーシス的衝動 行動とは恒常性の破壊 形成とは変化の破壊
  46. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 受け渡し 超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す
  47. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 受け渡し 超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 自分の中心へ向かって 自分自身取り戻す力 自分自身の投与によって 世界に流れを作る力
  48. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 受け渡し 超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 自分の中心へ向かって 自分自身取り戻す力 =マインドフルネス 自分自身の投与によって 世界に流れを作る力
  49. 事事無碍(華厳哲学) • ただ一つのものの存在にも、全宇宙が参与する。存在世界は、こ のように一瞬一瞬に新しく現成していく。「一一微塵中、見一切法 界」(空中に舞うひとつ一つの極微の塵のなかに、存在世界の全体 を見る)と『華厳経』に言われています。あらゆるものの生命が互い に融通しつつ脈動する壮麗な、あの華厳的世界像が、ここに拓け るのです。路傍に一輪の花開く時、天下は春爛漫。「華開世界起の 時節、すなわち春到なり」(『正法眼蔵』「梅華」)という道元の言葉 が憶い出されます。

    • ある一物の現起は、すなわち、一切万法の現起。ある特定のもの が、それだけで個的に現起するということは、絶対にあり得ない。 常にすべてのものが、同時に、全体的に現起するのです。事物の このような存在実相を、華厳哲学では「縁起」といいます。「縁起」は 「性起」とならんで華厳哲学の中枢概念です。 (井筒俊彦全集九巻「事事無碍・理理無碍」、P.47)
  50. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  51. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k

    差延によって作り出された差異は もう一度、統合される。 しかし、新しい差延が生まれる 語る 語る
  52. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k

    知能は差延、差異、統合、反復の システムである。
  53. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k

    知能は差延、差異、統合、反復の システムである。 逸脱(差異化,差延) 統合(引き戻し) 語る 語る
  54. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 自分を時間と世界 に投げ出す 考えるというよりは、 自分自身が世界と一緒に 作られる
  55. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k

    意識を作る=自らを「語る、表 現する、表明する、表現する」 ことが必要である 亀裂 亀裂 亀裂 語る 語る
  56. St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k 逸脱(差異化,差延)

    統合(引き戻し) 語る 語る 差延によって作り出された差異はもう一度、統合される。 しかし、新しい差延が生まれる。 知能は差延、差異、統合、反復のシステムである。
  57. 自己顕現の流れ 共創する場 トップダウンの流れ ボトムアップの流れ 自分自身を形成 する流れ 自分自身を形成 する流れ 自分 行為

    自分自身を形成する (認識もその一部。 自分自身としての認識) 行為を形成する (自分自身を 世界へ投げ出す) 時間の作用に対して ホメオタシス的衝動 アポトーシス的衝動 行動とは恒常性の破壊 形成とは変化の破壊
  58. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の

    構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 受け渡し 超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 「構成的自己=知能」 の形成(創造)
  59. 環境世界 意思の 決定 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉)

    超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 自分の中心 常にポップ(浮かび上がっては消える)する自己
  60. 環境世界 意思の 決定 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉)

    超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 自分として世界がある 世界として自分がある
  61. 環境世界 意思の 決定 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉)

    超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 自分として世界がある 世界として自分がある 断絶
  62. 環境世界 意思の 決定 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉)

    超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 自分として世界がある 世界として自分がある 断絶 理
  63. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  64. 東洋型哲学 体験 体験 体験 体験 体験 伝えられない =中心はない =縁起 =それぞれ自分の体験を積み重ねて、まとめるしかない。

    体験 体験によって問題を解く = 禅 = 縁起の構造でもある = 何が原因と結果ではなく
  65. 対世界 効果器 受容器(刺激→興奮(記号)) 客体 活動神経網 知覚神経網 前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房) 知覚世界 活動世界

    知覚微表担体 対象化された機構 活動担体 内的世界 興奮(記号) 興奮 興奮 運動形態 =特定の筋肉を動かす 中枢神経網 対世界
  66. 身体 頭脳 身体 イマージュ 求心性情報 (身体→脳) 遠心性情報 (脳→身体) …予測された身体状態 実際の身体状態

    差を見る 予測と実測が違う =注意を喚起 (例)足を踏み外す 着くと思った足がつかなかった =注意
  67. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 言語・非言語境界面 (シニフィアン/シニフィエ) 意識の境界面 (表象)

    知覚の境界面 知能と身体の境界面 (仏教で言う:阿頼耶識) 世界と自分は一体だと思っている 世界と自分は違うと思っている
  68. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的

    知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 世界の側に真理が含まれると思う =東洋 思惟の世界に真理があると思う =西洋
  69. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的

    知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 世界の側に真理が含まれると思う =東洋 思惟の世界に真理があると思う =西洋 自分の中心 常にポップ(浮かび上がっては消える)する自己 世界
  70. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的

    知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 世界の側に真理が含まれると思う =東洋 思惟の世界に真理があると思う =西洋 世界として自分がある 自分として世界がある
  71. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的

    知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 世界の側に真理が含まれると思う =東洋 思惟の世界に真理があると思う =西洋 自分として世界がある 世界として自分がある
  72. 目次 1. はじめに 2. 人工知能とは 3. キャラクターAI:意思決定 4. 西洋哲学と人工知能 5.

    東洋哲学と人工知能、混沌、煩悩 6. 東洋哲学と人工知能、分節化、唯識論 7. 時間と知能 8. 人工知能、世界、縁起 9. 人工知能、知能、世界
  73. 人工知能 人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 =

    むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着
  74. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 =自己の存在を 奥深く還元する 下降過程 =奥底の何かが

    自己を世界において 顕現しようとする イブン・アラビーの存在論(イスラーム哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119