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「名前のない仕事」にチームで取り組む–WOLとトラッキングツールの活用- / The SRE...

mom0tomo
November 07, 2023

「名前のない仕事」にチームで取り組む–WOLとトラッキングツールの活用- / The SRE team's approach to unnamed work

横断組織としてのSREチームの「名前のない仕事」に対する取り組みについて、リブセンスの@mom0tomoがまとめました。「名前のない仕事」にはトイルと名前がないだけの重要課題の2種類があり、インフラグループでは、Working Out Loud(WOL)とトラッキングツール(Toggl・Clockify)の活用を通じて、チームで課題に取り組んでいます。

【リンク集】
- エンジニアブログ: https://made.livesense.co.jp/
- Engineering Handbook: https://livesense-inc.gitbook.io/livesense-engineering-handbook/

- Working Out Loud(WOL)の取り組みと振り返り: https://made.livesense.co.jp/entry/2023/06/14/080000
- Togglによる業務の見える化と改善: https://made.livesense.co.jp/entry/2020/07/21/080000
- 誰も手をつけたがらない仕事を拾う親切心とその危うさ: https://q.livesense.co.jp/2022/02/15/1426.html
- 「名前のない仕事」ができる人は強い: https://d.potato4d.me/entry/20231004-unnamed-work/

mom0tomo

November 07, 2023
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Transcript

  1. • インフラ作業がしたいだけなのに事前準備が⼭ほどある ◦ 例: ソースコードから過去の不要コードを取り除かないと移⾏ができない ◦ ヤクの⽑刈り • 組織の間に落ちたボールが流れてくる ◦

    例: コーポレートサイトのWordPressの運⽤‧⼊退社時のアカウント処理 ◦ 「これ、インフラチームがやる仕事?」 • 他部署との交渉が難しい ◦ 明確な事業インパクトがない取り組みをどうやって通すか ◦ 「コスト部⾨」であることの負⽬がある 横断チームの悩み 2. 「名前のない仕事」とは?
  2. 1. SREの「トイル」 ◦ 「労苦」 ◦ ⼿作業、繰り返される、⾃動化が可能、戦術的、⻑期的な価値がない、サービ スの成⻑に⽐例して増加する、といった特徴を持つ作業 2. 組織の境界の「浮いた課題」 ◦

    命名できるほど⼀般化されていないだけの重要課題 ◦ 会社にとって明確に必要な業務は⽬標‧KPIが定めやすい→そうでない業務 ◦ 仕事‧職種‧組織の境界にどうしても「ボールが落ちる」ことがある ◦ 「落ちたボール」は横断チームの元に流れ着くことも多い 「名前のない仕事」には2種類ある 2. 「名前のない仕事」とは?
  3. • 「いま考えていること、悩んでいること、これからやろうとしていること」 をSlackなどに書き込みながら仕事をするスタイルのこと • インフラグループでは 過去7年間 運⽤されている • いろいろなメリット がある

    ◦ お互いの状態を把握しやすくなる ◦ ミーティングで情報交換する必要が減り、時短になる ◦ メンバー相互の協⼒が増える ◦ やったことが時間とセットで記録されるので振り返りが楽になる Working Out Loudとは? 3. Working Out Loud(WOL)という取り組み
  4. 3. WOL(Working Out Loud)という取り組み • トラッキングツールを使う⽬的 ◦ ⾃分がいまどんな作業をしているのかを記録する ◦ 他のメンバーが今何をやっているのかをリアルタイムで把握する

    ◦ 今週は何に時間を割いていたのかを週次で振り返る • 業務を⼤きく3つのタイプに分けて意識的に記録する ◦ 緑: 時間を増やしたい業務 ◦ ⻘:やらないといけない業務 ◦ ⾚:時間を減らしたい業務 • インフラグループでは 過去4年間 運⽤されている トラッキングツールを活⽤する
  5. • WOLの実践 ◦ ⾃分が「今どんな作業をしているのか」を常にSlackに流し続ける ◦ 「他のメンバーが今何をしているのか」が常に可視化される ◦ 誰かに仕事が偏っていないか、誰がどんな課題に当たっているのか 全員が⾒える状態になる •

    「名前のない仕事」へ取り組んだ時間を測る ◦ トラッキングツール(Clockify‧Toggl)を活⽤する ◦ オンコール対応‧⼀部のトイルには運⽤当番を決めて取り組む 可視化する‧計測する 4. 「トイル」と「浮いた課題」にチームで向き合う
  6. • 現状維持ではなく改善する ◦ 定期的にリプレイス‧再設計する ◦ トイルは⾃動化‧改善する • 取り組みは定期的に評価する ◦ 期初に⽴てた⽬標‧KPIも柔軟に組み替え、⻑期的な改善に取り組む

    ◦ 期末‧期中評価のタイミングで評価にも反映する   可視化‧計測‧改善‧評価のサイクルを回して  「名前のない仕事」に主体的に取り組み、改善するチームへ 改善する‧評価する 4. 「トイル」と「浮いた課題」にチームで向き合う