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DevOpsDays Tokyo 2026 軽量な仕様書と新たなDORA AI ケイパビリティ...

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DevOpsDays Tokyo 2026 軽量な仕様書と新たなDORA AI ケイパビリティで実現する、動くソフトウェアを中心とした開発ライフサイクル / DevOpsDays Tokyo 2026

● セッション概要
タイトル:軽量な仕様書と新たなDORA AI ケイパビリティで実現する、動くソフトウェアを中心とした開発ライフサイクル / SDLC centered on working software through lightweight spec documents and new DORA AI capabilities
スピーカー:久保 仁詩(株式会社ジークス GitLabパートナー事業責任者)
日時:2026年4月15日(水) 13:00~13:45

AIがコーディングを担う時代において、「仕様書を先に書く」従来のアプローチがかえってボトルネックを生む「AIパラドックス」の問題を取り上げます。本セッションでは、「動くソフトウェアを先に作り、そこから仕様を抽出し、製品版を実装する」4ステップのフローと、DORA AI ケイパビリティを組み合わせた実践知を共有します。開発期間70%短縮・ドキュメント工数85%削減を実現した事例もご紹介する予定です。
エンジニアリングマネージャー・テックリード・DevOpsエンジニア・アーキテクト・プロダクトマネージャーの方々にぜひご参加いただければと思います。

セッション詳細はこちら
https://confengine.com/conferences/devopsdays-tokyo-2026/schedule/rich#session-34338-info

● イベント概要
名称:DevOpsDays Tokyo 2026
開催日時:2026年4月14日(火)~16日(木) 9:30~16:00
主催/運営:DevOpsDays Tokyo 実行委員会
開催場所:大崎ブライトコアホール&オンライン ハイブリッド同時開催
イベント詳細・チケット購入は公式サイトをご確認ください。
https://www.devopsdaystokyo.org/

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Niishi Kubo

April 15, 2026

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Transcript

  1. 動くソフトウェアを中心とした開発ライフサイクル SDLC centered on working software through lightweight spec documents

    and new DORA AI capabilities. 久保 仁詩 (Niishi Kubo) | 株式会社ジークス 軽量な仕様書 DORA AI ケイパビリティ と で実現する DevOpsDay Tokyo 2026
  2. 自⼰紹介 株式会社ジークス GitLabパートナー事業責任者 GitLab Champion‌ ‌ (GitLab認定エバンジェリスト) Friends of Figma

    Tokyo Leader‌ ‌ (Figma認定コミュニティ) GitLabというDevSecOpsプラットフォームを武器に、 大手企業の開発組織変革や組織のDevOps成熟度を高め る活動を推進。戦略立案からAI活用、CI/CDパイプライ ン構築、セキュリティシフトレフト実装、移行支援、 DevOps文化定着まで、一貫した導入支援・コンサルテ ィングサービスを提供。 (Niishi Kubo) 久保 仁詩 @n11sh1_
  3. 今日お話すること 1 AIパラドックスとDORA AIケイパビリティ AIを入れても速くならない構造的な理由と解決するための能力 2 実践現場での気づき チームのリードタイムが短縮できないのはなぜ? 3 バリューストリームで考える

    開発の流れを可視化してボトルネックの正体を知る 4 まず動かす、そこから仕様を生む 順序を逆転させた4ステップフロー 5 仕様書の軽量運用 AIによる逆生成でドキュメント工数削減
  4. Clear and communicated AI stance AIがアクセス可能な 内部データ AI-accessible internal data

    AIが内部ドキュメントやコー ドベースに接続し、組織固有 のコンテキストを理解できる AI導入成果を増幅する7つのケイパビリティ 小さなバッチ単位の作業 Working in small batches 変更を小さな単位に分割し、AIの大量生成 リスクに対抗して、迅速なフィードバック を可能にする ユーザー中心の視点 User-centric focus 正しい方向に速く進むために不可欠。欠如 するとAI導入がパフォーマンスを悪化させ る 質の高い内部プラットフォーム Quality Internal Platforms 自動化された安全な経路を提供し、AIの恩 恵を組織全体にスケールさせるための標準 化されたツールと基盤 明確で周知された AIスタンス AI利用の明確なポリシーと期 待値について組織の公式な見 解が周知されている 健全なデータエコシステム Healthy data ecosystems 高品質でアクセスしやすい統 合データ基盤 優れたバージョン管理プ ラクティス Strong version control practices AIが変更の速度を上げる中、 成熟したバージョン管理が心 理的なセーフティネット 引用元: DORA 2025 AI Capabilities Model report
  5. なぜ1人では速いのにチームでは遅いのか 取り組んだ内容(2025年10月〜2026年3月) 開発体制 立ち上げ期:1名のみ プロジェクト中盤:計4名に増員 DORA AIケイパビリティの強化 明確で周知されたAIスタンス → 具体的なAIユースケースを明確にして期待値を共有 小さなバッチ単位の作業 → 作業単位の見直し 質の高い内部プラットフォーム → プラットフォームエンジニアリング観点で整備

    健全なデータエコシステム → データを戦略的資産として扱うまで昇華できなかった ユーザー中心の視点 → チーム全体の視点を引き上げるのは難しかった AIがアクセス可能な内部データ → 仕様書のマークダウン化(躓いたポイントは後半で紹介) 1人の場合はリードタイムを短縮できたが、開発者の人数が増えた途端にチームのリードタイムは遅くなった
  6. 1 未完成の作業(在庫) AIが生成した未レビューコードの山、作ったけどまだ誰も見ていない 2 作りすぎ(過剰生産) AIが速いからと不要な機能まで量産、顧客が求めていないものを速く作る 3 不良(手戻り) AI生成コードの品質問題、動くけど仕様と違う・性能が出ない 4

    タスク切り替え 効率化によるマルチタスクのコンテキストスイッチ、人間の集中力が分断される 5 引き継ぎ(情報ロス) 開発者↔AI↔レビュアーの意図伝達コスト、コンテキストが失われる 6 再学習 AI生成コードの理解コスト、書いていないコードの理解は数倍かかる 7 手待ち(待機時間) レビュー待ち、承認待ちの時間。AIがどれだけ速くても変わらない 7つのムダ(AI時代の再解釈) AI時代に意識すべきボトルネック
  7. 動くソフトウェアを中心とした開発ライフサイクル モックアップ→プロトタイプ Figma + AIでプロトタイプ作成 評価ゲート プロトタイプ品質レビュー 仕様書作成 コードから逆生成して整備 製品版実装

    GitLab + AIでDevSecOps実践 「合意してから作る」から「動かしながら合意する」へ、動くソフトウェアを中心とした開発ライフサイクル (SDLC centered on working software) として品質を担保。この反復可能なプロセスにより、AI による高速開発と人間によるレビューのバランスを実現。 動くソフトウェアで合意形成 人間が設計意図を補完 プロトタイプ 製品版実装
  8. なぜプロトタイプ起点が効くのか 「AIに丸投げ」ではなく、人間がUI/UXの設計意図を持った上でAIにコーディングを任せる分業が鍵 従来 レビュアーは静的な仕様書を読んで、頭の中で 動作を想像しなければならない 判断に時間がかかり、曖昧な承認( 「多分これ でいいと思う」 )になりやすい プロトタイプ起点

    動くソフトウェアを先に作ることで、レビュー の対象が「文書」から「動くもの」に レビュアーは触って直感的に判断できる。5分 で「ここが違う」と具体的に言える → 開発の流れの中に「仕様書レビュー待ち」が構 造的に埋め込まれていた → フィードバックの質が上がり、手戻りが減 り、承認待ちの滞留が消える 仕様書 → レビュー → AI実装 → 確認 プロトタイプ with AI → 評価ゲート → 仕様書 生成 with AI → 製品版実装 with AI
  9. 形骸化しないドキュメントの3条件 1 軽量性 必要最小限、分厚い仕様書はAI時代の負債 2 最新性 コードと常に同期、コードが変われば仕様も追従 3 実用性 AIと人間どちらも読めるフォーマット。次の実装のインプットになる

    コーディング = ロジック思考 + ドキュメンテーション 先にコードを書いて(= 思考して) 、そこから仕様を抽出する方が思考の自然な流れに沿っている
  10. 逆生成の実験と限界 成果 社内2ヶ月間プロジェクトで計測 プロトタイプからAIに仕様書を自動生成 ドキュメント工数 55% 削減 限界(AIが拾えなかったもの) 設計意図(なぜこの実装を選んだか) ビジネスルールの背景

    非機能要件 逆生成はあくまで「たたき台」 人間が設計意図(目的や制約など)を補 完する工程が不可欠 モックアップ→プロトタイプ Figma + AIでプロトタイプ作成 評価ゲート プロトタイプ品質レビュー 仕様書作成 コードから逆生成して整備 製品版実装 GitLab + AIでDevSecOps実践 動くソフトウェアで合意形成 人間が設計意図を補完 プロトタイプ 製品版実装
  11. 実践事例: 90%以上を AI がコーディング 90% AI コーディング率 AIによる自動実装 70% 開発期間短縮

    従来プロセスとの比較 55% ドキュメント工数削減 自動生成による効率化 技術スタック デザイン: Figma Make でモックアップ作成 AIプラットフォーム: GitLab Duo Agent Platform 仕様書管理: AGENTS.md による軽量ドキュメント CI/CD: GitLab Pipeline with DevSecOps 人間の役割 1.プロトタイプレビューと UI/UX 判断 2.仕様書の考慮漏れチェック 3.評価ゲートでの品質検証 4.アーキテクチャ上の重要な意思決定
  12. まとめ 1 AIパラドックスとDORA AIケイパビリティ AIを入れても速くならない構造的な理由と解決するための能力 2 実践現場での気づき チームのリードタイムが短縮できないのはなぜ? 3 バリューストリームで考える

    開発の流れを可視化してボトルネックの正体を知る 4 まず動かす、そこから仕様を生む 順序を逆転させた4ステップフロー 5 仕様書の軽量運用 AIによる逆生成でドキュメント工数削減