Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
LLM時代の基礎となるコンテキストエンジニアリング入門
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
oga_aiichiro
March 13, 2026
Technology
71
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
LLM時代の基礎となるコンテキストエンジニアリング入門
コンテキストについての理解を深めて、コンテキストエンジニアリングに入門しよう!
X: @oga_aiichiro
oga_aiichiro
March 13, 2026
More Decks by oga_aiichiro
See All by oga_aiichiro
LLMに渡さなかった仕事
nanaism
0
16k
LLMに調べさせ、僕がわかるまでやる。
nanaism
0
31
AIがUIを作る時代に、フロントエンドエンジニアは何を設計するのか
nanaism
0
140
PJのドキュメントを全部Git管理にしたら、一番喜んだのはAIだった
nanaism
0
460
エンジニアとして長く走るために気づいた2つのこと_大賀愛一郎
nanaism
1
490
ローカルLLM × MCP連携で実現する、原文エビデンス付きドキュメントQAシステム
nanaism
0
140
Findy社のAgent活用成功要因と開発基盤の詳細分析
nanaism
0
120
Other Decks in Technology
See All in Technology
ビジネスを止めない技術的負債の返済のための戦略とその手法 - 技術的負債と向き合う / Complexity and Simplicity
soudai
PRO
2
290
【データ横丁主催】AI Agentがコンテキストを使って仕事をした後、何が残るのか― 組織の経験を次の判断に引き継ぐ「Agent Memory」
shisyu_gaku
2
300
TiDBファミリーにDWHが新登場!! TiDB最新情報 / TiDB update 202609
yoshiakiyamasaki
0
170
Incremental HTTP
kazuho
5
1.8k
可視化から始めたAI駆動開発_ochi_ver1.01 / AI-Driven Development Starting with Visualization_ver1.01
yayoi_dd
0
110
MCPゲートウェイを作って運用してわかったこと — Agent時代の権限管理の現在地
mtpooh
7
2.3k
個別開発で終わらせない。 現場の課題をプロダクトの強さに変える StockmarkのFDE
ktkrhr
0
490
私の推しは「聞いてから進む」AIです -AI-DLCに一人でアプリを作らせた話
yama3133
0
140
手を動かして実感する、Kiro が変える開発体験
inariku
0
420
Codex概要
ymiya55
0
130
Apache Iceberg が拓く AI 時代のオープンレイクハウス
tomtanaka
0
200
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
16
120k
Featured
See All Featured
The SEO identity crisis: Don't let AI make you average
varn
0
570
AI: The stuff that nobody shows you
jnunemaker
PRO
10
1.1k
Speed Design
sergeychernyshev
33
2.1k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
6.3k
Have SEOs Ruined the Internet? - User Awareness of SEO in 2025
akashhashmi
0
510
Odyssey Design
rkendrick25
PRO
2
850
Public Speaking Without Barfing On Your Shoes - THAT 2023
reverentgeek
1
580
Building AI with AI
inesmontani
PRO
1
1.3k
Sam Torres - BigQuery for SEOs
techseoconnect
PRO
0
560
Introduction to Domain-Driven Design and Collaborative software design
baasie
1
1k
The Curious Case for Waylosing
cassininazir
1
550
Between Models and Reality
mayunak
4
480
Transcript
2 0 2 6 / 0 3 / 1 3
大 賀 愛 一 郎 ( @ o g a _ a i i c h i r o ) LLM時代の基礎となる コンテキストエンジニアリング入門
まずコンテキストウィンドウとは LLMが一度に「見える」情報の範囲のこと。 以下に掲げるすべてが この限られたスペースに収まる必要がある。 C l a u d e
C o d e の サ ブ ス ク に お け る 上 限 200K tokens /context コマンドで確認できるよ! 日本語だと、 だいたい新書1.5冊分くらいの量 入力 プロンプト・ファイル 処理 ツール実行 出力 モデルの応答 すべてがこの「窓」の中に収まらなければ、モデルは情報を認識できない!
「モデルはCPU、 コンテキストウィンドウはRAM」 ── Andrej Karpathy(OpenAI 創設メンバー) https://x.com/slow_developer/status/1808482202746834944 RAMに載っていないデータ → CPUが処理できない
= コンテキストにない情報 → LLMが使えない
デモ みなさんもお手元で試してみてください
claude /context してみる まっさらな状態で
/context してみる なにか会話をして、もう一度
コンテキストが埋まってきた!
M E C H A N I S M LLMは毎ターン、雪だるま式に全履歴を再送信している
LLMには「記憶」がない。会話を続けるには、毎回すべてのやりとりを入力として送り直す必要がある。 1回目 System Q1 → A1 2回目 System Q1 A1 Q2 → A2 3回目 System Q1 A1 Q2 A2 Q3 → A3 4回目 System Q1 A1 Q2 A2 Q3 A3 Q4 → A4 5回目 System Q1 A1 Q2 A2 Q3 A3 Q4 A4 Q5 → A5 System Prompt 過去の質問 今回の質問 過去の応答 今回の応答
D E E P D I V E Context Windowの仕組み
200Kトークンの中で、何がどう配置されているのか
S T R U C T U R E Context
Windowの全体像 Context Window 0 token 200K token User Inputs ls() .... Edit() Outputs User Inputs ユーザーが入力したプロンプトや アップロードしたファイル ls() / Edit() / ... ツール呼び出しの実行結果が 順番に積み重なっていく Outputs モデルが生成した応答テキスト
C O M P O S I T I O
N n回目の呼び出し Context Windowが埋まってしまうと…? User Inputs 0 200K
C O M P O S I T I O
N n回目の呼び出し 過去のInputs Context Windowが埋まってしまうと…? User Inputs ls() .... Edit() Outputs 0 200K
C O M P O S I T I O
N n回目の呼び出し User Inputs ls() .... Edit() Outputs n+1回目の呼び出し 過去のInputs Context Windowが埋まってしまうと…? User Inputs 0 200K 0 200K
C O M P O S I T I O
N 1回目の呼び出し User Inputs ls() .... Edit() Outputs 2回目の呼び出し 過去のInputs Context Windowが埋まってしまうと… User Inputs ls() .... Edit() 0 200K 0 200K
C O M P O S I T I O
N 1回目の呼び出し User Inputs ls() .... Edit() Outputs 2回目の呼び出し 過去のInputs Context Windowが埋まってしまうと… User Inputs ls() .... Edit() 最初の方から 消えていく 0 200K 0
多すぎたらダメな理由は他にもある 汚染 ハルシネーションが履歴に残り、 以降ずっと「事実」として参照され続ける 注意散漫 情報量が多すぎて、本当に重要な部分に 注意を向けられなくなる 混乱 タスクに関係ない情報が 回答に影響を与えてしまう
矛盾 コンテキスト内の情報同士が食い違い、 どちらを信じるか不安定になる 長いセッションで「途中からなんか頭悪くなってきたな」と感じる場合、 これらの問題が実際に起きている 10 / 18 R E A S O N
つまり、モデルを最新版に入れ替えるよりも、 コンテキストの質を上げるほうが 効果が大きい 同じモデルでも、コンテキストの渡し方を改善するだけで 劇的に信頼性が上がるケースが多い
コンテキストエンジニアリングの 4つの戦略 具体的なアプローチ Write 書き出す Select 選ぶ Compress 圧縮する Isolate
分離する
① Write 消えたら困る情報を、コンテキストの外に書き出す CLAUDE.md セッションが変わっても、ルールは毎回読み込まれる。Anthropicのマルチエージェント リサーチャーでも、リードエージェントが最初にやるのは「計画をメモリに書き出すこと」 ② Select 必要な情報だけを選んで渡す ツール定義の制御
エージェントに大量のツールを渡すと、説明文が似たもの同士を混同する。 必要なツールだけ渡すだけで信頼性が上がる
③ Compress 溜まった情報を要約して、本質だけ残す auto-compact コンテキストの約80%に達すると自動で要約が走る。 (ですが、どの情報が抜け落ちるか分からないので、私は推奨しません。早めに/clearしよう!) ④ Isolate 1つのコンテキストに全部詰め込まず、複数に分ける マルチエージェント
分離すると情報の純度が上がり、個々のタスクの精度が高くなる
結論 エージェントが失敗する本当の理由 「エージェントが失敗するとき、原因は2つ。 モデルの能力不足か、適切なコンテキストが渡されていないか。 そしてほとんどの場合、原因は後者だ」 ── LangChain Docs モデルの性能が足りないのではなく、「見せ方」が悪いだけ!
ありがとうございました