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AI時代にも変わらぬ価値を発揮したい: インフラ・クラウドを切り口にユーザー価値と非機能要件に向き合ってエンジニアとしての地力を培う

Developers Summit 2025 Summer 17-B-9 登壇資料 #devsumi
AI時代にも変わらぬ価値を発揮したい: インフラ・クラウドを切り口にユーザー価値と非機能要件に向き合ってエンジニアとしての地力を培う

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AIの時代だからこそ、エンジニアの「地力」が問われます。
私の考える「地力」はユーザー価値を支える「保証」(≒非機能要件)と向き合う実践力です。本セッションでは、私のインフラ・クラウド・運用・SRE領域での経験と、拙著『バックエンドエンジニアのためのインフラ・クラウド大全』をもとにして、「地力」を養う実践の勘所を凝縮してお伝えします。

地力をつけたいバックエンドエンジニアはもちろん、フロントエンドやインフラのエンジニア、また育成を担う諸先輩方の取り組みのヒントになるはずです。

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Toshiaki Baba

July 17, 2025
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Transcript

  1. イントロ: ばばの「AI」に対するスタンス • すごく便利になって嬉しい。夢のよう • できることは、すべて任せたい • できないことは、なんだろう? ➔結論: 責任をとること

    5 わたしたちエンジニアの責務は、プロフェッショナルとして 専門性を踏まえて、説明責任を果たすこと。 説明責任を果たせる意思決定と行動をすること。
  2. 9 同僚に? 上司に? ユーザーに? 一義的にはユーザーに。 ただ、わたし達は大人だから 社会/未来に常に責任がある そうは言っても ムズすぎない? だからこそ価値がある。

    軸を立てて進めるのが健全 わたしたちエンジニアの責務は、プロフェッショナルとして 専門性を踏まえて、説明責任を果たすこと。 説明責任を果たせる意思決定と行動をすること。
  3. 参考: 「技術力」のばばの認識 32 2019.12.8 July Tech Festa2019 「エンジニア像」を言語化し文化の礎を築く https://speakerdeck.com/netmarkjp/enziniaxiang-woyan-yu-hua-siwen-hua-falsechu-wozhu-ku •

    技術力を「自ら切り開くこ と、課題の発見と解決 を 創造・実現する力」と定義 • 論理的判断と倫理的判断 のバランスが、そのために 知識と価値の認識が両輪 • なお社会人の成長は自己 変革による行動変容で相 手からの期待値をあげる 事と定義
  4. 34 おすすめセット • 場数を踏む • データと向き合って深く思考する • 対話する • 継続する

    ひとりで 独習、思索 OffJTで 読書会、 トレーニング、 メンタリング OJT/実践で 定点観測会
  5. OJT/実践で➔定点観測会 36 ガッツリパターン • 週一回、30-60分間 • 事前の下準備をして、Biz/Dev/Opsみんなで開催 • SLOに一喜一憂しない •

    嬉しいこと / チャンス / 不安なこと / 危険なことな ど、価値観のすり合わせと学びの場にする • 技術的な細かい深堀りは別途行う
  6. 39 『バックエンドエンジニアのためのインフラ・クラウド大全』 5-5 OODAループ p.127 定点観測会は 場数 / 思考 /

    対話 / 継続の4つを 同時かつ継続的に 実践できる OODAループを 意識して 定点観測会を 続けよう
  7. 「気づき」をえるコツ 40 • 書籍片手に保証要素と照らし合わせてみる ➔信頼性 / 可用性 / キャパシティ /

    パフォーマン ス / セキュリティ / 持続性 • それぞれが、今どうか、1/3/6ヶ月後にどうか
  8. 42 おすすめセット(再) • 場数を踏む • データと向き合って深く思考する • 対話する • 継続する

    ひとりで 独習、思索 OffJTで 読書会、 トレーニング、 メンタリング OJT/実践で 定点観測会
  9. 43 ひとりで 独習、思索 OffJTで 読書会、 トレーニング、 メンタリング OJT/実践で 定点観測会 •

    本を読むときは、まずは発見! • HowよりもWhyやWhatに向き合う • WhyやWhatを過去の経験に照らしてみる • 考えたことを先輩や同僚との対話ネタにする • アウトプットするのもGood。 出力したら公開せず寝かせて見返すでもOK
  10. 44 ひとりで 独習、思索 OffJTで 読書会、 トレーニング、 メンタリング OJT/実践で 定点観測会 •

    「知識の獲得」よりも「対話・ディスカッション」を! • 同じシステムの同じ出来事に対しても、立場や経緯が 変われば価値の認識や評価は変わる、というのをまざ まざ知ることができる。正しい/間違いはない • 保証要素のリストを思い出して、観点のバランス/抜け 漏れを埋めてみるとGood
  11. 46 • エンジニアの地力は、ユーザー価値の保証要素の実 現品質と速度。ここが腕の見せ所 • AIにできない「責任をとる」。そのために知識と、な により価値の認識を磨こう • 地力を培うには定点観測会をしつこく執念深く続 けるのが最強

    • 『大全』を片手に、過去の経験を思い返してみて! いろんな人と対話してみて! 著者であるわたしが、本書の内容に反する経験や過去 が語られることを歓迎・推奨します。 思考と対話を始める・深める「たたき台」にして!