安心してください、日本語使えますよ―Ubuntu日本語Remix提供休止に寄せて― 2024-11-17

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1. 安心してください、日本語使えますよ ―Ubuntu日本語Remix提供休止に寄せて― Ubuntu 20周年記念オフラインミーティング Nobuto Murata <nobuto@ubuntu.com> 2024-11-17
2. Disclaimer 本日はUbuntuコミュニティーのイベントに コミュニティーの一員という立場で参加していますが、 所属を隠していると思われてはいけないので Canonicalの従業員であることを先にお伝えしておきます。 ただし、発言は所属組織を代表するものではありません。
3. Ubuntu20周年おめでとうございます 20 years of Canonical Ubuntu https://ubuntu.com/20years Ubuntu Early Days | 20 Years of Ubuntu Reflections from the Canonical team Ubuntu 20周年記念 オフラインミーティング
4. 20 years of Ubuntu 4.10 Warty Warthog 5.04 Hoary Hedgehog 5.10 Breezy Badger 6.06 LTS Dapper Drake 6.10 Edgy Eft 7.04 Feisty Fawn 7.10 Gutsy Gibbon 8.04 LTS Hardy Heron 8.10 Intrepid Ibex 9.04 Jaunty Jackalope 9.10 Karmic Koala 10.04 LTS Lucid Lynx 10.10 Maverick Meerkat 11.04 Natty Narwhal 11.10 Oneiric Ocelot 12.04 LTS Precise Pangolin 12.10 Quantal Quetzal 13.04 Raring Ringtail 13.10 Saucy Salamander 14.04 LTS Trusty Tahr 14.10 Utopic Unicorn 15.04 Vivid Vervet 15.10 Wily Werewolf 16.04 LTS Xenial Xerus 16.10 Yakkety Yak 17.04 Zesty Zapus 17.10 Artful Aardvark 18.04 LTS Bionic Beaver 18.10 Cosmic Cuttlefish 19.04 Disco Dingo 19.10 Eoan Ermine 20.04 LTS Focal Fossa 20.10 Groovy Gorilla 21.04 Hirsute Hippo 21.10 Impish Indri 22.04 LTS Jammy Jellyfish 22.10 Kinetic Kudu 23.04 Lunar Lobster 23.10 Mantic Minotaur 24.04 LTS Noble Numbat
5. The Hague, Netherlands; Oct 25 – 27, 2024 https://ubuntu.com/summit https://events.canonical.com/event/51/ Ubuntu Summit 2024も開催される
6. その週、私はずっとその場所にいた
7. しかし色々あって観光
8. Ubuntu日本語Remix 提供休止のニュース
9. “長年にわたりISOイメージ形式で配布してきた 「Ubuntu日本語Remix」ですが、 Ubuntu 24.04 LTSではリリースしないことに 決定しましたのでお知らせします。 Jun Kobayashi 2024年6月10日 ubuntu-jpメーリングリストにて https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2024-June/006668.html https://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu2404-ja-remix Ubuntu 24.04 LTS[以降]の 日本語Remixについて “
10. Ubuntuのインストールは これから英語で やらなければならない。 あり得そうな誤解 インストール後に 「日本語化」の手順が 必要になってしまう。 今までお世話に なりました。 感謝しかありません。 〇〇に移行します。 → すべて誤解です❗
11. “Ubuntu日本語RemixのISOイメージの主な利点は、 日本語ライブ環境が使えること、およびインターネット 未接続状態でも日本語のデスクトップ環境を スムーズにセットアップできることでした https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2024-June/006668.html https://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu2404-ja-remix 日本語Remix ISOイメージの利点 “
12. 接続しない Ubuntu公式イメージを使った時の流れ 日本語を選択 インストールを選択 試すを選択 再起動 インターネット接続 オフラインのケースへ
13. 接続しない 日本語がそのまま使えるステップ 日本語を選択 試すを選択 オフラインのケースへ インストールを選択 インターネット接続 再起動
14. 日本語Remixが追加でカバーしていた箇所 再起動 日本語を選択 オフラインのケースへ インストールを選択 接続しない 試すを選択 インターネット接続
15. “Ubuntu日本語RemixのISOイメージの主な利点は、 日本語ライブ環境が使えること 、およびインターネット 未接続状態でも日本語のデスクトップ環境を スムーズにセットアップできることでした 日本語Remix ISOイメージの利点 “ 定番のインストールステップ以外のところも 手厚くサポートしていた。 通常のインストール作業はほぼ変わりがない。
16. あらためて定番のインストール手順 公式イメージ編 16
17. 英語だけれども30秒で自動選択
18. この言語選択画面で「日本語」を探せれば
19. 選択した時点から日本語表示に
20. アクセシビリティ
21. キーボードレイアウト
22. ネットワークに接続
23. インストールを選択
24. インストールの種類
25. アプリケーション
26. コンピューターを最適化
27. ディスクのセットアップ
28. アカウントの設定
29. タイムゾーンを選択
30. インストールの準備完了
31. ファイルをコピーしています
32. システムをインストールしています
33. 今すぐ再起動
34. Please remove the installation medium, then press ENTER
35. 「ENTER」は日本語、いいね？ ほ、ほら日本語キーボードの刻印にも “Enter”ってあるし
36. 再起動後にログイン画面
37. 「ようこそ」セットアップ画面
38. 日本語が使える
39. 日本語Remixパッケージ
40. “かつては快適な日本語デスクトップ環境を実現するため 複数のパッケージを追加・変更していたものの、 この10年ほどは主にZIPファイル展開時の日本語ファイル名 文字化け対策の変更しか加えておりませんでした。 この対策パッケージは、Ubuntu 24.04 LTS以降も 引き続き提供する予定です。 https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2024-June/006668.html https://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu2404-ja-remix 日本語Remixパッケージとは “
41. “unzipコマンドでWindowsで作られたZIPファイルを 展開する際、ファイル名の文字コードが CP932であるものとして扱うよう環境変数を設定します。 要するに export UNZIP='-O CP932' export ZIPINFO='-O CP932' ubuntu-defaults-ja “
42. “ZIPファイルの展開時、環境変数に応じてファイル名の 文字化けを回避するパッチを適用しています。 7zipをインストールした環境ではFile Roller（書庫マネージャー） がZIPファイルの処理に7zipを優先して使うため、 このパッチを適用した7zipをインストールしないと 日本語ファイル名が文字化けすることがあります。 7zipおよび7zip-standalone “
43. 日本語Remixパッケージを使わない形での解決 （いわゆるUbuntu本体での解決）は難しいと思われていた。 そう、Ubuntuが20周年を迎える2024年までは。 20周年の節目である24.10(oracular)には 実は2つの注目すべきchangelogがある。 どちらも歴史のある問題で
44. * Use system locale to select codepage for legacy zip archives 内容は日本語Remixパッケージの7zipで加えている変更と同等。 →対策しないといけないものをさらに 1つ減らせる可能性 7zip (24.06+dfsg-1) unstable -> oracular
45. * Add 30-fix-code-pages.patch with the following fixes (LP: #2066389): - Added proper OEM code page detection based on system locale setting. 設定されている言語に応じて、Windows生成zip対策が動的に入るように。 →環境変数設定部分をなくせる可能性 unzip (6.0-28ubuntu5) oracular
46. Ubuntuが20周年を迎える2024年にいきなり好転した。 ただし、デスクトップでunzipを使うためのfile-rollerが 23.04以降はデフォルトでインストールされていない。 ユーザーがインストール時に「拡張選択」を選ぶか 別途インストールする必要がある。 デフォルトの Nautilus -> gvfsd-archive -> libarchive では日本語Remixとして“直して”いたものとは別の問題があるという認識。 どちらも歴史のある問題ではあったが
47. おまけ: ライブ環境を日本語で使う 公式イメージ編
48. 「試してみる」を選択
49. デスクトップ
50. 日本語が使えない
51. Languageの設定を探す
52. “Install / Remove Languages”
53. “Japanese”にチェックを入れる
54. Apply
55. 「日本語」が出てくるので
56. ぐぐっと一番上に移動する
57. 一旦ログアウト
58. 再ログイン後に日本語環境になる
59. 「キーボード」内、入力ソースの追加
60. 日本語 -> 日本語(Mozc)
61. 日本語入力もできるように
62. “Ubuntu日本語RemixのISOイメージの主な利点は、 日本語ライブ環境が使えること 、およびインターネット 未接続状態でも日本語のデスクトップ環境を スムーズにセットアップできることでした まとめ “ 結論: 定番インストールステップに影響はないので慌てない。 今までありがとうUbuntu日本語Remix ISOイメージ！ 君がいなくなっても私はもう一人で 公式イメージを使って日本語でUbuntuがインストールできるんだ。
63. Thank you! Questions?