Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

OCI技術資料 : 外部接続 概要

OCI技術資料 : 外部接続 概要

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の技術説明資料、外部接続の概要編です。

OCIのリージョンや、VCNまでのネットワーク接続の形態や、IPsecを利用したVPN接続、専用線や閉域網を経由する FastConnect 接続について、概要を解説しています。

More Decks by Oracle Cloud Infrastructure ソリューション・エンジニア

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Oracle Cloud Infrastructure への接続方式 1. インターネット お客様 ネットワーク - グローバルIP通信

    - セキュリティはFWとSSL通信等で確保 - 通信速度・帯域はベストエフォート - 月10TBを超える外部へのデータ転送が課金対象 OCI VCN インターネット + SSL Internet 2. VPN接続 (IPsec) - プライベートIP通信 - IPsecによりセキュリティを確保(認証,暗号化) - 通信速度・帯域はベストエフォート - VPN接続は無料、インターネット通信料金の対象 - OCIのVPN接続サービス、もしくはソフトウェアVPN Internet Gateway VPN 閉域網 Customer Data Center 3 専用線 FastConnect Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates Dynamic Routing Gateway 3. FastConnect VCN - プライベートIP/グローバルIP通信 - プライベート回線による高いセキュリティ - 通信キャリアによる速度・帯域・品質の保証 * - 固定額のポート料金のみ課金、データ転送に伴う従量課 金なし、回線費用が別途必要
  2. 方法1. インターネット経由の通信 インターネット回線を利用し、OCIのリソースに振られたパブリックIP宛に通信する方法 • 通信速度、帯域はベストエフォート • アウトバンド方向のデータ転送量に応じた課金 (Outbound Data Transfer)

    の対象 (月10TBまで無料) • セキュリティはVCNのセキュリティとSSL等のプロトコルで確保 Customer Datacenter ISP B社 ISP C社 ISP A社 リージョン VCN インターネット ISP O社 Internet Gateway Public Subnet ISP S社 ISP P社 ISP Q社 4 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  3. 方法2. Virtual Private Network(VPN) パブリックネットワーク上に仮想的な専用の通信経路を構 築し、安全なプライベート通信を実現する技術 IPsecトンネル IPsecトンネル Private Network

    1 • IPsecによりIPパケットをカプセル化し、保護 VPN接続 インターネット • インターネット経由で、プライベートIPアドレスを使用し た拠点間通信を実現 Private • 高価な専用回線は不要 Network 認証 2 • 終端のVPN装置同士が認証 暗号化 VPNルーター VPNルーター • IPsecトンネルを通るすべてのIPパケットを暗号化 ルーティング • 静的ルーティング:宛先ネットワークへの経路を事前 に設定 • 動的ルーティング:BGPなどのルーティングプロトコルを 使用し、経路情報を交換・更新 5 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  4. VPN接続 (IPsec VPN) IPsec VPN を介してオンプレミスネットワークをVCNにセ キュアに接続するマネージドVPNサービス Destination Route Target

    • サイトツーサイト(拠点間)の接続 0.0.0.0/0 DRG • IPsecプロトコルによる通信暗号化の提供 お客様 ネットワーク OCI VCN Route Table Customer Premises Equipment (CPE) VPN - 1トンネルあたりの帯域:ベストエフォート 参考値(ネットワークの混雑状況やCPEの性能によって 異なります) インターネット経由 :約250Mbps FastConnect経由 :約1Gbps未満 • サービス料金は無償 (外部データ転送課金の対象に は含まれる) DRG VCN • VPN接続あたり物理的に冗長化された2つのトンネ ル・エンドポイントを提供 • 共有秘密鍵(PSK)によるIKEv1、IKEv2をサポート • 動的ルーティング(BGP)、静的ルーティング 6 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  5. VPN接続(IPsec VPN) – 対向側機器(CPE) の準備 対向側機器(CPE) の選択 • ルータ機器 オンプレミス

    OCIリージョン 192.168.100.0/24 • ソフトウェアルーター ルーター VPN ソフトウェアルーター 172.24.16.0/24 7 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates DRG VCN 10.0.0.0/16 cloud 3rd Party Cloud - 確認済みデバイス - その他機器もサポートされるIPsecパラメータに従って接続 可 VPN - Libreswan / Openswan • Libreswanを使用したその他のクラウドへのアクセス - 各確認済デバイスのソフトウェア・アプライアンス版 また、IPsecメインモードのみ対応のため、CPEには 固定グローバルIPが必要(NAT可)
  6. VPN接続までのステップ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9.

    (準備)グローバルIPと顧客構内機器(CPE)の準備 仮想クラウドネットワーク(VCN)を作成 動的ルーティングゲートウェイ(DRG)を作成 DRGをVCNにアタッチ VCNのルート表を編集し、オンプレミス・ネットワークへのト ラフィックの宛先をDRGに設定 OCIで顧客構内機器(CPE)リソースを作成、この際に CPEに設定するグローバルIPが必要 DRG内にCPEとの間でIPsec接続を作成し、ルーティング (BGPまたは静的)を設定 顧客構内機器(CPE)を設定、その際にステップ7で入手 できるOCI側エンドポイントのグローバルIPとPSKを入力 ルーターを編集し、オンプレミスネットワークからVCNへの 適切なルーティングを設定 青字 : OCIでの作業 / 緑字 : オンプレミスでの作業 8 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  7. 方法3. FastConnect お客様データセンターや他クラウドとOracle Cloudを専用線や閉域網で接続するサービス プライベート接続によるセキュリティ • インターネットを経由しないトラフィック 通信の信頼性 • 専用線や閉域網による信頼性、安定性、セキュリティ

    • FastConnectは可用性SLAの対象 安定した通信帯域 • FastConnectルーターのポートの占有(1Gbps / 10Gbps /100Gbps)が可能 • 回線プロバイダーによる性能保証、QoS 低コスト&予測可能な課金体系 • FastConnectはポート料金のみに課金(定額) • インターネット経由では課金される外部データ転送料金(従量)が不要 9 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates FastConnect
  8. FastConnect の2つのユースケース FastConnect Location (東京 : Equinix TY4, NEC印西DC 大阪

    : NTTデータ 堂島4) On-Premises Customer/ Partner Edge 通信キャリア回線 Oracle Cloud Infrastructure Region VCN Oracle Edge Private Peering Public Peering Dynamic Routing Gateway CPE On-premise Data Center オブジェクト・ストレージ プライベート・ピアリング • VCNの中のリソースに閉域接続したい場合 • パブリックIPを持つOCIサービス* と、VCN内のリソースの両方に閉域接続したい場合 パブリック・ピアリング • パブリックIPを持つOCIのサービス* に閉域接続したい場合 * パブリックIPを持つOCIサービスの例 : オブジェクト・ストレージ / Analytics Cloud などの パブリックIPを持つPaaSサービス / APIエンドポイント (注意) OCIのコンソール画面については、現時点では完全な閉域接続はできません(CDNなどを利用するため) 10 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  9. OCI 東京、大阪リージョンの FastConnect 接続パートナー(2026年10月現在) https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/fastconnect-providers.html 東京リージョン(ap-tokyo-1) Equinix TY4 東京リージョン(ap-tokyo-1) NEC

    印西データセンター 東京リージョン(ap-tokyo-1) NEC 印西データセンター NEC アット東京 アット東京 Microsoft Azure Express Route Chief Telecom 三菱電機情報ネットワーク株式会社 Console Connect PCCWG NRI Colt Dedicated Cloud Access NTT DOCOMO BUSINESS -フレキ シブル・インターコネクト CTC Cloud Connect NTTデータ IIJ Equinix Fabric NTT東日本 KDDI Google Cloud: OCIインターコネクト SINET Megaport IIJ Softbank OnePort 三菱電機情報ネットワーク株式会社 KDDI TOKAIコミュニケーションズ NTT DOCOMO BUSINESS -フレキシブル・イン ターコネクト Lumen Zenlayer SINET Megaport BBIX SCSK BBIX Colt Dedicated Cloud Access Equinix Fabric SoftBank OnePort TOKAIコミュニケーションズ 11 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates
  10. マルチクラウド・インターコネクト OCIと接続先のクラウドが共同で提供する接続サービスで費用と時間を削減 FastConnectパートナー接続として提供されるマルチクラウド接続で、クラウド間の回線費用を削減、迅速に構築 • 日本では東京リージョンにおいて、以下のインターコネクト・プライベート接続を提供(2026年10月現在) - Oracle Interconnect for Azure:

    FastConnectとAzure Express RouteでVCNとAzure VNetを接続 • FastConnectポート料金と以下のAzureサービスが課金対象(外部データ転送料はOCIでは無償。AzureはExpress Routeのプラン 次第) - Azure Virtual Network Gateways - Express Route • 従量課金データプランの場合:ポート費用+データ転送料 • 無制限データプランの場合:ポート費用のみ - Oracle Interconnect for Google Cloud: FastConnectとGoogle Cloud Partner InterconnectでVCNとGCP VPCを接続 • FastConnectポート料金と、GCPサービスの料金が課金対象(外部データ転送料はOCI、GCPともに無償。FAQ) • OCI外を経由する/OCIを経由する通信はインターコネクト単体で非サポート • NGパターン1: オンプレミス ― 他社クラウド ― OCI → Express Route Global ReachやGoogle Cloud Network Connectivity Center等を検討 (※技術要件や費用などについては提供元のベンダーにお問い合わせください) • NGパターン2: オンプレミス ― OCI ― 他社クラウド OCI Blog: Transitive cloud routing in multicloud architectures 12 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates OCI Blog: Announcing the Oracle Interconnect for Google Cloud
  11. OCI 外部接続まとめ 比較項目 インターネット接続(Internet Gateway) Site-to-Site VPN(IPsec VPN) FastConnect 主なユースケース

    Webアプリケーションの公開 パブリックIPによるアクセス 開発・テスト、小規模環境 拠点間接続 基幹システム、大容量データ転送 バックアップ・DR 接続方式 インターネット経由 インターネット経由の暗号化接続 インターネットを経由しない閉域接続 帯域・性能 ベストエフォート 回線やLB・インスタンスの性能に依存 ベストエフォート 回線品質やCPEの性能に依存 契約帯域に応じた接続 物理ポートは1 / 10 / 100 / 400 Gbps ルーティング VCNのルート表で設定 インターネット側の経路は制御不可 静的ルーティング/BGP ポリシーベースVPNにも対応 BGPによる動的ルーティング 冗長化 OCI側の基盤で対応 1接続につき2トンネル CPE・回線の冗長化は別途設計 複数の回線・仮想回線で構成 装置・接続拠点の分散を推奨 暗号化 HTTPS / TLSなどで対応 IPsecで暗号化 標準では暗号化なし MACsec/IPsecの追加が可能 OCI側の料金 ゲートウェイ利用料は無料 外部データ転送課金対象 VPN利用料は無料 外部データ転送課金対象 ポート時間に応じた料金 OCI側の外部データ転送料は無償 可用性SLA 99.9%(Outbound Data Transferの 可用性SLA)Internet Gateway経由 のインターネット向け送信が対象 提供なし 99.9% 所定の冗長構成が条件 13 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates