$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
技術記事を書く&楽しむチームの作り方
Search
Takafumi ONAKA
PRO
October 26, 2022
Technology
0
120
技術記事を書く&楽しむチームの作り方
2022-10-26 Hatena Engineer Seminar #22
https://hatena.connpass.com/event/263147/
Takafumi ONAKA
PRO
October 26, 2022
Tweet
Share
More Decks by Takafumi ONAKA
See All by Takafumi ONAKA
強いチームと開発生産性
onk
PRO
39
13k
ADRを運用して3年経った僕らの現在地
onk
PRO
19
7.8k
すこやかなサービス運営のための PWG (Performance Working Group)
onk
PRO
0
42
オブザーバビリティの Primary Signals
onk
PRO
2
3.8k
Cache Stampede
onk
PRO
1
1.9k
ORM - Object-relational mapping
onk
PRO
2
3.4k
デュアルトラックアジャイルとの向き合い方
onk
PRO
4
11k
グルーミングしながら進めるプロダクト開発
onk
PRO
0
370
エンジニアの個人ブランディングと技術組織
onk
PRO
0
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
サービスの拡大に伴うオペレーション課題に立ち向かう / 20241128_cloudsign_pdm
bengo4com
0
760
Entra ID の基礎(Japan Microsoft 365 コミュニティ カンファレンス 2024)
murachiakira
3
1.9k
RAMP2024
takeyukitamura
3
220
Windows Server 2025 Pay as you Go ライセンスを試す
murachiakira
0
180
情シスの引継ぎが大変という話
miyu_dev
2
520
B11-SharePoint サイトのストレージ管理を考えよう
maekawa123
0
110
Microsoft 365と開発者ツールの素敵な関係
kkamegawa
1
1.1k
データ共有による新しい価値の創造
iotcomjpadmin
0
180
もう一度、 事業を支えるシステムに。
leveragestech
6
3k
プルリクが全てじゃない!実は喜ばれるOSS貢献の方法8選
tkikuc
15
2.1k
sre本読んだ感想
pisakun
0
110
最強DB講義 #35 大規模言語モデルに基づく検索モデル
mpkato
1
110
Featured
See All Featured
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
405
65k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
343
31k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
760
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
1.2k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
0
49
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Statistics for Hackers
jakevdp
796
220k
Transcript
技術記事を書く &楽しむ チームの作り方 Hatena Engineer Seminar #22 2022-10-26 id:onk 1
自己紹介 • 大仲 能史 a.k.a. id:onk • 株式会社はてな チーフエンジニア ◦
エンジニア組織のマネージャの一人 ◦ アウトプット推進担当 2
3 今日の話
4 技術記事を書く &楽しむ チームの作り方
技術記事について、2つのテーマで • 技術記事に対しての階段の存在 • 他人の仕事を面白がれるコミュニティ作り 5
主にカジュアル面談で話した内容 6 https://jobs.qiita.com/employers/hatena-corp/dev_talks/255
7 ご応募お待ちしています
8 技術記事に対しての階段
よく聞く質問 • 書いたら成長に効くとよく言われているのは 知っている • 書いてみたいと思っているが、こんな書き方 をしてはいけない、と言われるのが怖い • 良い記事を書くコツはあるか 9
技術記事は以下に類型化される 10 類型 記事の目的・価値 学習ノート 筆者による理解の復習・確認やアウトプット の練習のために書かれる。 教科書 読者に対する知識の提供を主な価値とする。 論文
単なる知識だけでなく、アイデアや技術の新 規性を提供する。 https://zenn.dev/uhyo/articles/technical-articles
コミュニティに正の価値を与える のは難しい 11 https://speakerdeck.com/line_developers/writing-technical-articles-as-you-like
他人と同じ内容の記事にも価値がある 12 https://naomichi-h.hatenablog.com/entry/2021/07/13/152908
きっと、まったく同じ内容にはならな い 13 https://lacolaco.hatenablog.com/entry/2021/03/08/100228
14 という前提の上で、付け 足せることがあるとした ら
作業メモを書きましょう • 「こうなると思ったのに違った」を探す • 作業メモに以下を書き残す ◦ ◦◦したいので◦◦する (e.g. 検索、コマンド実行) ◦
何が起きると考えているか ◦ 実行してみたらどんな結果が得られたか ◦ 得られた結果は、実行前に考えたものと比べてどうか 15
作業メモを書きましょう • OSS Gateのプラクティス ◦ どんな粒度で書いていくのかの動画もある 16
作業メモを書きましょう • この章は最高なので読んで欲しい ◦ https://github.com/oss-gate/first-feedback-gui debook/blob/master/chapters/what.md 17
18 https://github.com/oss-gate/first-feedback-guidebook/blob/master/chapters/what.md
つまずきに敏感でいる • 作業メモを残すと、メモの中につまずきが 書き残されていく ◦ OSS Gateの場合、メモの隙間にも注目できるように サポーターを配置している • 慣れてくるとメモを簡略化してもつまずきに
気づけるようになる 19
20 前半のまとめ
前半のまとめ • 技術記事は以下に類型化される ◦ 学習ノート、教科書、論文 • 最初はコミュニティに正の価値を提供せず、 学習ノートで良い ◦ 学習ノートにも良い学習ノートはある
• 正の価値を提供するには気づきが必要 • つまずきに敏感でいるために作業メモを書く 21
作業メモとWorking Out Loud • WOLはチーム開発を円滑に進めるテクニック 22 https://blog.studysapuri.jp/entry/2018/11/14/working-out-loud
23 他人の仕事を面白がれる コミュニティ作り
よく聞く質問 • 「いるだけで成長できる環境(※) 」を作りたい ◦ 技術の話題で盛り上がれるコミュニティ • 社内から技術記事が湧いてくるようにしたい 24 https://tech.pepabo.com/2015/11/17/pepabo-tech-blog-has-started/
話題が出ない →出る、に変えるには • 場を作る • 面白がりの信頼 25
場を作る • 非同期よりも同期コミュニケーション ◦ 例えば、Slackに気になった技術記事のURLを投げた ら自然と会話が発生するかというと、そうでもない ◦ はてな社内でも、#engineer なら何かしら発生するが #ruby
は会話が生まれづらい、とかがある ◦ 昼会で話題に出すと、URLだけよりも圧倒的に会話が 発生しやすい 26
場を作る • 昼会に1h使っているチームもある 27 https://www.slideshare.net/takafumionaka/ss-251487630
場を作る • 仲間を作る ◦ 例えば、いきなりesaやQiita Team等を導入しても、 まず上手くいかない ◦ 普段から会話がある中で、ストックとして書き残そう という動きとして発生するのが望ましい
◦ SaaSを使うのではなく「wikiを作る」をすると、一 緒に作った人は愛着もサンクコストもあるので、複数 人が投稿する場になるかも? 28
場を作る • ヒーローインタビュー ◦ 誰がどんな仕事をしていたかを把握した上で、 各仕事の興味深いところを紹介して、一言コメントを 求める、という辺りから始めると良い ◦ 自分から「こんな仕事があって〜」は出てこなくて も、水を向けられたら、楽しかったところ、難しかっ
たところのコメントは出てくる 29
場を作る • ヒーローインタビューの準備をするのは大変 ◦ 足を使って情報を集める必要がある ◦ 各プロジェクトのふりかえりから抽出する ▪ コメントにしやすい教訓が生まれているので、話題を振ると 教訓が出てくる
◦ 1on1を上手く使うと勝手に集まってくる ▪ 最近やったことを聞く中で「これをコメントして貰うと盛り 上がりそう」が分かる 30
面白がりの信頼関係 • 1on1を基点にするのはオススメ ◦ 誰がどんな技術を使っているのかを、少なくとも自分 が知っている状態を作れる ◦ 誰がどんな技術に興味があるのかを、少なくとも自分 が知っている状態を作れる 31
面白がりの信頼関係 • 1on1を基点にするのはオススメ ◦ その話題を面白がる相手が少なくとも自分1人はいる ぞというのを伝えられる ◦ 「面白がって貰える安心感」を渡す ▪ 成功体験になるので、ヒーローインタビュー時にも、出して
欲しいコメントが出てくる 32
面白がりの信頼関係 • 面白がって貰える自信・信頼を構築すると、 場を用意するだけで書いて貰えるようになる ◦ 各チームの大小様々なやっていることを共有する会を やったら予想外に盛り上がった話 - Sexually Knowing
◦ 「他チームの人が面白いことをやっていること」に興 味を持つ状態を前段で作っておくと上手く回る 33
面白がりの信頼関係 • 色んな粒度のコミュニティを用意する ◦ チームの昼会 ▪ チームで使っている技術の話題は興味を持って貰いやすい ◦ 技術勉強会 ▪
人数が多い、誰かに伝わる、知らないことを知るのは楽しい ◦ サブ会 ▪ 特定技術に興味がある人が集まっているので、そもそも興味 がある 34
35 後半のまとめ
後半のまとめ • 話題が出ない→出るに変えるには ◦ この人なら絶対この話題に食いつくだろう、という信 頼感を醸成していく ▪ 同期コミュニケーションで反応を引き出すことで、食いつき の確信を得ていく ▪
同じ興味を持つ人を入れるハコを作る 36
37 技術記事を書く &楽しむ チームの作り方
ご応募お待ちしています 38 https://jobs.qiita.com/employers/hatena-corp/dev_talks/255