Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
製造業メカアジャイルへの挑戦!社内コミュニティを軸にした巻き込み / The challeng...
Search
Satoshi Harada
August 18, 2025
Technology
1
160
製造業メカアジャイルへの挑戦!社内コミュニティを軸にした巻き込み / The challenge of mecha-agile manufacturing
エンタープライズアジャイル勉強会で発表させていただきました。
詳細は以下のConnpassをご確認ください。
https://easg.connpass.com/event/361250/
Satoshi Harada
August 18, 2025
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Harada
See All by Satoshi Harada
保育士チームが実践している連続的な観察と多面的な観察を共有するための振り返り / Reflection to share “continuous and multifaceted observations” as practiced by a team of childcare professionals
psj59129
0
4.9k
やってやろうじゃないかメカアジャイル! / Let's do it, mechanical agile!
psj59129
2
4.1k
保育とふりかえりをコネクト! / connect childcare and retrospectives!
psj59129
1
900
焼肉レトロスペクティブ爆誕!遊び心を解放してチームの学習を飛躍させよう
psj59129
6
10k
アジャイルのライトウィングとレフトウィングはひとりで両方できなくてもいいんじゃない? - “ひとりでできるもん”から“みんなでできるもん”への道のり
psj59129
0
2.4k
社内アジャイル勉強会コミュニティの火を燃やせ!製造業に入社して4か月でやったこと全部見せます!
psj59129
1
1.4k
Whyから始めよう!スクラムチームが力強く前に進むための「なぜやるのか」を考える
psj59129
1
2.6k
その心理的安全性は間違っている!心理的安全性で陥りやすい間違いとその対策
psj59129
1
1.5k
これからのスクラムマスターのキャリアプランの話をしよう - スクラムマスターの前に広がる世界
psj59129
0
3.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
激動の時代を爆速リチーミングで乗り越えろ
sansantech
PRO
1
140
AI時代におけるデータの重要性 ~データマネジメントの第一歩~
ryoichi_ota
0
720
AI駆動で進める依存ライブラリ更新 ─ Vue プロジェクトの品質向上と開発スピード改善の実践録
sayn0
1
330
Dify on AWS 環境構築手順
yosse95ai
0
150
オブザーバビリティと育てた ID管理・認証認可基盤の歩み / The Journey of an ID Management, Authentication, and Authorization Platform Nurtured with Observability
kaminashi
1
1k
ViteとTypeScriptのProject Referencesで 大規模モノレポのUIカタログのリリースサイクルを高速化する
shuta13
3
210
[re:Inent2025事前勉強会(有志で開催)] re:Inventで見つけた人生をちょっと変えるコツ
sh_fk2
1
660
AIでデータ活用を加速させる取り組み / Leveraging AI to accelerate data utilization
okiyuki99
4
1.1k
What's new in OpenShift 4.20
redhatlivestreaming
0
320
Okta Identity Governanceで実現する最小権限の原則 / Implementing the Principle of Least Privilege with Okta Identity Governance
tatsumin39
0
180
NLPコロキウム20251022_超効率化への挑戦: LLM 1bit量子化のロードマップ
yumaichikawa
3
540
AI連携の新常識! 話題のMCPをはじめて学ぶ!
makoakiba
0
130
Featured
See All Featured
Code Review Best Practice
trishagee
72
19k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.2k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
233
18k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Side Projects
sachag
455
43k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.1k
KATA
mclloyd
PRO
32
15k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
34
2.3k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
23
1.5k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
31
2.7k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
Transcript
製造業メカアジャイル への挑戦! 社内コミュニティを軸にした巻き込み Satoshi Harada
Satoshi Harada / 原田 聡 ~遊び心でアジャイルを旅する旅人~ 2015年、北の大地・北海道でアジャイルと出会う。 2023年からはコニカミノルタ Agile CoEでアジャイルコーチとなり、
”遊び心で学び楽しむチーム”を実現すべくアジャイルの旅を続けている。 CSP-SM, A-CSPO スクラムフェス神奈川実行委員 武蔵野大学(通信)心理学専攻3年生 オリジナリティ 焼肉レトロスペクティブ 保育ふりかえり メカアジャイル 登壇発表 Regional Scrum Gathering Tokyo 2022, 2024, 2025 Scrum Fest Mikawa 2022, 2023, 2024, 2025(予定) Scrum Fest Sapporo 2021 Scrum Fest Sendai 2022 Scrum Fest Osaka 2023 Scrum Fest Niigata 2025 ふりかえりカンファレンス2024
鉄鋼系SIer (2,000名) 札幌ソフトハウス (50名) SaaSベンチャー (50~1,000名) 製造業メーカー (40,000名) ニコ ニコ
グハ! アジャイルと出会う 自らが教えて 実践する 組織アジャイル に取り組む コミュニティでの 登壇発表を始める
出典 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nissan_FairladyZ_300ZX_(GCZ32),_1989,_front.jpg https://www.konicaminolta.com/jp-ja/corporate/history-timeline04.html https://www.honda.co.jp/CROSSCUB/
# テーマ1 製造業では いま何が起きているのか
変化 出典 More Effective Agile
None
出典 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html ソフトウェアはオマケ ではなく ソフトウェアによる主導となりつつある (でないと競合に勝てない)
国際標準 (ISO9001) 出荷判定 品質管理 (QC) メカ・エレキ ・ソフト 製造業が大切に してきたカルチャー などなど
製造業のカルチャー + ソフトウェアによる主導 ↓ コンフリクトが起きている 製造業はソフトウェアを否定しているわけではないが 製造業の歴史あるカルチャーとソフトウェアによる主導を シナジーさせていくのが大変難しい
モノで儲ける + サービスで儲ける
# テーマ2 製造業では どのような体制で 人々が動いているのか
製造業はでかい • 人数がとにかく多い • 職種も様々 • 組織の数が多い • グループ会社も含めたらもっとでかい
これはもう ちょっとした 街みたいなものかも
組織 XXX 事業 XXX 事業 XXX 事業 取締役 役員 X部
X部 X部 X部 X部 X部 X部 X部 XX XX XX XX XX XX XX XX XX XX 委員会 会社公式であり 時限性かつ任命制 会社組織の 正式なレポートライン 長 XX XX XX XX XX
でかい組織で 事業横断のテーマを扱うのに 委員会という取り組みは効果がある しかしコミュニティではない
時限性 / 継続的 任命制 / 主体性 速度の早い変化に追従するには 継続的かつ主体性のあるメンバーによる コミュニティという枠組みが必要
Agile CoE と アジャイルコミュニティ
• 委員会の1組織として、会社から 正式に認められた存在 • 時限性 • 任命制 ◦ 1年単位の時限性かつ任命制 ◦
同じメンバーが務めることで 継続性を持たせる ◦ 自らの挙手とAgile CoE既存 メンバーからの推薦を優先して メンバーが決まる • 加入/脱退自由 • 任意団体のような感じ? • 無期限 ◦ グループ内パブリック公開の Teamsチームで運営 ◦ Agile CoEが運営するが、運営 と参加者に明確な線引きはない ◦ 常に何かしらの勉強会やディス カッション会が行われている (委員会の区切りに関係なく)
# テーマ3 タスクフォース活動 から得られた学びと限界
組織 XXX 事業 XXX 事業 XXX 事業 取締役 役員 X部
X部 X部 X部 X部 X部 X部 X部 XX XX XX XX XX XX XX XX XX XX 委員会 会社公式であり 時限性かつ任命制 会社組織の 正式なレポートライン 長 XX XX XX XX XX ?
何も変わらない... その後しばらくして 自分たちの提案に近い発信や活動が会社主導で 始まったので何かしら影響を与えた可能性はあるが 自分たちの提案起因なのかは定かではない
挫けそうになった 自分たちのやっていることに意味があったのか? 自分たちのやっていることの有効性は 何で測ればいいんだ?
Scrum Fest Niigata 2025 Day2 10:00 (Scrum Tokyo のYouTubeで視聴可能) どのような試行錯誤をして
どのように消化したかは 新潟で発表しています
# テーマ4 ご近所さんを探せ!
本当に何も 変わってないのか? 小さな変化は見落としがち だが大きな変化は小さな変化から始まる この小さな変化は外部から観測しにくいし 数値で観測できるとも限らない
ワシントンDCの集会に集まったのは約25万人。そこ に集まったのは有色人種だけでなく白人も参加してお り、あらゆる社会階層の人々が平等な公民権と保護を 求めた。 この集会に参加した人々はキング師や他の誰かのため に集まったのではなく、自分が信じることのために集 まった。 そのようなWhyの信念に共感する人々に向けて、キン グ師は”I Have
a Dream”を演説し、1964年公民権法 (公共の場における人種分離禁止、公立学校・施設で の人種統合、人種や民族による雇用差別を違法とす る)の制定に大きく影響を与えた。 参考: https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2368/
自分が信じることのために 人は集まる
初心者/新人 エキスパート/ マスター 観察者 見習い コアグループ (Core Group) 時折 (Occasional)
周辺 (Periphery) 参考: https://1000ya.isis.ne.jp/1746.html 正統的周辺参加 Legitimate Peripheral Participation
Scrum Fest Mikawa 2024 (Scrum Tokyo のYouTubeで視聴可能)
Scrum Fest Kanagawa 2025 スポンサーセッション 出典: https://speakerdeck.com/katsuakihoribe8/nandesi-gaagile-coeni-sukuramuhuesushen-nai-chuan-2025
Scrum Fest Osaka 2025 Agile CoE から登壇者1名! 一般参加者7名! (内2名が新規参加)
Scrum Fest Mikawa 2025 発表提案が3つ採択!
初心者/新人 エキスパート/ マスター 観察者 見習い コアグループ (Core Group) 時折 (Occasional)
周辺 (Periphery) 参考: https://1000ya.isis.ne.jp/1746.html 正統的周辺参加 Legitimate Peripheral Participation Agile CoE リピートし て出席して くれる人た ち アジャイル コミュニ ティ800名 グループ全 体でXXXXX 名 単体で XXXX名 問い合わせ をしてくれ た人たち イベントに 来てくれる 人たち メカアジャ イルを盛り 上げたい!
“自分が信じること” のために集まった 仲間がいるじゃないか
# テーマ5 恩送り
阿部さん トラスティア株式会社 代表取締役社長 (当時は開発部長で上司) Kiroさん アトラクタ株式会社 Founder 兼 CEO (札幌でCSM研修開催)
出典: https://agilenewsflash.blogspot.com/2012/03/blog-post_29.html https://www.attractor.co.jp/about/ https://booth.pm/ja/items/3074742 10年前に私にアジャイルを教えてくれた人たち Ultimate Agile Stories に寄稿して いた皆様 トラスティアに入社してすぐ 阿部さんから手渡された 私が最初に手にした アジャイル系書籍(同人誌)
次は自分の番 次の人たちへ伝えていく 教えるのではなく魂を伝えたい 魂のリレーがコミュニティなんだと思う
自分が信じることのために 人は集まる
小さな変化が 大きな変化につながる 自分はそう信じている なので考え続ける そして取り組み続ける