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楽楽明細開発部 | 組織的なAI駆動開発の推進 / Promoting organizatio...

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October 06, 2025
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楽楽明細開発部 | 組織的なAI駆動開発の推進 / Promoting organizational AI-driven development

◆イベント名
AI導入最前線!理想 vs 現実『AIドリブン開発』 〜エンジニア視点で語るリアル活用術〜
https://connpass.com/event/370611/

◆発表タイトル
楽楽明細開発部 | 組織的なAI駆動開発の推進

◆登壇者
株式会社ラクス AIエージェント開発課 課長 石田 浩章

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October 06, 2025
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Transcript

  1. ”2つのチームと3つの役割 ” 2つのチームの課⻑職を兼務し組織横断の3つの役割 • 楽楽電⼦保存のチームのマネージャー • AIエージェント開発チームのマネージャー+PdM • 所属部署のAI駆動開発の推進者 2

    登壇者紹介 ⽯⽥ 浩章 楽楽明細開発部 開発2課 課⻑ 楽楽精算事業部 AIエージェント開発課 課⻑ 2024年10⽉ 株式会社ラクスにジョイン この推進プロジェクトについてお話します♪
  2. © RAKUS Co., Ltd. ⽬次 • 登壇者紹介 • ラクスとは?楽楽明細部とは? •

    AI駆動開発推進プロジェクト • プロジェクトがもたらした成果と課題
  3. © RAKUS Co., Ltd. 会社情報 会社名 株式会社ラクス 設立 2000年11月1日 従業員数

    連結:3,086名 単体:1,907名(2025年3月31日時点) 上場証券取引所 東京証券取引所 プライム市場 (コード:3923) クラウド事業 ・ IT人材事業 事業内容 代表取締役 中村崇則 グループ会社 株式会社ラクスライトクラウド 株式会社ラクスパートナーズ 株式会社ラクスみらい RAKUS Vietnam Co., Ltd.
  4. © RAKUS Co., Ltd. 沿革・業績推移 206億円 153億円 116億円 87億円 64億円

    49億円 2016 2017 2018 2019 2020 2021 マザーズ 上場 東証1部 上場 プライム 市場 2000 設立 ・・・ 2022 274億円 2015 2023 41億円 2024 2025 2025年3月期  売上 489億円 (前期比 +27%)  営業利益 101億円 (前期比+83%) Rule of 40 (年成長率+営業利益率が40%を超えているか) └ 48% (年成長率 27% + 営業利益率 21%) 384億円 489億円
  5. © RAKUS Co., Ltd. ラクスのプロダクト \ 2025年リリース / \ 2024年リリース

    / \ 2009年リリース / \ 2013年リリース / \ 2023年リリース / \ 2008年リリース / \ 2020年リリース / \ 2001年リリース / \ 2020年リリース / \ 2018年リリース / \ 2018年リリース /
  6. • セキュリティ‧コスト⾯で検 証はされていたものの、実際 のソースコードを⽤いた本格 導⼊はまだ進まず • 当時、利⽤されていたツール ‧コード補完(Github copilot) ‧コード⽣成(Devin)

    • 『業務外でもAIを率先して 使っている⼈』、『全く触れ てこない⼈』が混在した状況 • 社内では、AIツールや利⽤⽅ 法の情報共有はなされるもの の、組織的な導⼊は少なかっ ため、活⽤格差が拡⼤ • 部内では3つのサービスがあ り、それぞれ技術設計‧開発 プロセス‧体制が異なる • チームごとにも、AIツールの 知⾒や利⽤姿勢も異なる • 部内のAI活⽤の⽅向性が周知 しておらず、個⼈が有償ツー ルを使ってみたいと思って も、判断できなかった 進まないAI導⼊ 10 発⾜に⾄った経緯 | 4⽉時点での部の課題 組織的な戦略や⽅向性の⽋如 AI利⽤の属⼈化と格差 ⼀部がツールは使っていたものの、組織での活⽤という意味では進んでいなかった
  7. 11 プロジェクト発⾜と進め⽅ 「AIは進化が早いため、まずは実践を優先」 「検討に検討を重ね、検討を加速する」をやめ、まずは⼩さく始めることを決断しました。 1. 若⼿中⼼のリーダー構成 定期的なMTGや共有会を通じて、組織全体で知⾒を共有 → 活⽤を促進 3.

    進捗と実例を組織的に発信 様々なチーム‧職務のメンバーに試してもらい、多様な視点から知⾒を蓄積 2. 多様性の中で知⾒を蓄積 若⼿の視点とエネルギーを取り⼊れ、変化に柔軟に対応できる体制
  8. 18 ①効率性‧⽣産性向上 • アイデア出しや改善提案が以前よりスムーズになり、チームとして新しい視点や具体的な施策を出しやすくなりました。 ②品質向上‧ミスの削減 • consoleの消し忘れやタイポなどの、軽微な指摘を人からではなく AIから指摘されて事前に修正した上で人のレビュワーに頼む様になった • 結合試験バグなどの原因を

    AIで素早く特定できた ③コミュニケーションの促進 • 新しいことを学び・調べる姿勢が高まり、チーム全体の学習意欲が向上した ④その他 • 既存業務に対してみんなで工夫して改善するようになったため、一体感が強まったのは大きいと感じています • 資料がフォーマットに沿って作成されるようになり、集中管理もしやすくなったことで、情報の見える化が改善した ポジティブな意⾒