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プロデザ! BY リクルート vol.18_リクルートのリサーチ実践組織「リサーチブーストコミュニティ」

Recruit
April 16, 2024

プロデザ! BY リクルート vol.18_リクルートのリサーチ実践組織「リサーチブーストコミュニティ」

2024/04/16にプロデザ! BY リクルートvol.18で発表した富田、栗原、大澤、大草の資料です。

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April 16, 2024
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Transcript

  1. © Recruit Co., Ltd. アジェンダ • オープニング • 登壇者紹介 •

    プレゼンテーション • 質疑 • おまけコーナー
  2. © Recruit Co., Ltd. 3 Product Manager プロダクトデザイン室 プロダクトマネージャー Design

    Director デザインディレクター Customer Support カスタマーサポート 株式会社リクルート プロダクトデザイ ン室によるナレッジ発信イベントです ハッシュタグは#プロデザ 今日は ココ!
  3. © Recruit Co., Ltd. 7 今日のはなし • リサーチスキル向上と文化醸成のための活動として、実践者組織 Research Boost

    Community(RBC)を立ち上げ • まずはRBCメンバー自身にリサーチ実査を経験してもらい、 そこでの体験や組織全体の課題をもとにReseachOps活動に取り組む • 超実践リサーチナレッジの作成、協力者獲得方法の整理、リサーチ結果 DB構築などによるResearchOpsの取り組みを強化中
  4. © Recruit Co., Ltd. 8 SaaS領域プロダクトデザインユニット UXリサーチャー 組織全体のリサーチスキル向上とリサーチ文化醸成 2014-2015 [Director]

    パン田一郎 / 『シフトボード』 2015-2017 [UXD/PO] 『タウンワーク』『フロム・エー』 2018-2021 [UXR] 『タウンワーク』『フロム・エー』 『はたらいく』 『リクナビ派遣』『リクナビ新卒』 2022-2024 [UXR] 『エアウォレット』/ 事業横断 所属 役割 略歴 べぢまき (大草 真紀) @vegemaki 事 業 横 断 入れ替え
  5. © Recruit Co., Ltd. 9 Research Boost Community(RBC)とは ・リサーチチームと各プロダクトメンバーで構成される横断組織 ・実調査案件を通じて、リサーチの一連の流れと知識をインプット。

    RBCに参画したメンバーのリサーチスキルを上げる。 ・彼らをハブとして各プロダクト現場で様々なリサーチ活動が活発に行 われ、リサーチ文化が組織に浸透することを目指す。
  6. © Recruit Co., Ltd. 10 リサーチチームとReseach Boost Community(RBC)の組織体制 SaaSプロデザUnit直下にリサーチチーム。RBC運営以外の業務も担う。 リサーチチームと各現場担当のメンバーでRBCを組成。

    S a a S プロダクトデザインU nit リサーチチーム S a a S 領域プロダクトデザイン部 デザインマネジメントU nit デザインマネジメント担当 ブランドマネジメント 担当 各プロダクト担当
  7. © Recruit Co., Ltd. 13 実施したこと S a a S

    領域横断のリサーチ相談窓口を設置。 相談対応をする中でリサーチ実施状況や現 場の課題感などの情報を収集。 組織でのリサーチ活動の現状整理と、組織 特性を踏まえた上でのあるべき姿の検討と 整理。 リサーチ知見者が各プロダクトに居る体制 (R B C 体制)がS a a S 領域でのあるべき姿 と整理し、ステークホルダーへ提案。メン バー募集。 RBC設立まで 設立後、RBCでの取り組み
  8. © Recruit Co., Ltd. 14 実施したこと S a a S

    領域横断のリサーチ相談窓口を設置。 相談対応をする中でリサーチ実施状況や現 場の課題感などの情報を収集。 組織でのリサーチ活動の現状整理と、組織 特性を踏まえた上でのあるべき姿の検討と 整理。 リサーチ知見者が各プロダクトに居る体制 (R B C 体制)がS a a S 領域でのあるべき姿 と整理し、ステークホルダーへ提案。メン バー募集。 RBC設立まで 設立後、RBCでの取り組み 「使える」知識を習得するための、体系 的なリサーチ知識のインプット 担当プロダクトでの実調査を通じリサー チの一連の流れを経験。 リサーチチームは常に伴走し、実際の成 果物でフィードバックを実施。 リサーチスキルを評価する尺度として 「リサーチステージ」を定義。 R B C 参画前後でのスキル伸び幅や向上内 容を具体的に把握。 リサーチ業務効率化やナレッジ集約に向 けたR es ea rc hO ps の取り組み
  9. © Recruit Co., Ltd. 15 実施したこと S a a S

    領域横断のリサーチ相談窓口を設置。 相談対応をする中でリサーチ実施状況や現 場の課題感などの情報を収集。 組織でのリサーチ活動の現状整理と、組織 特性を踏まえた上でのあるべき姿の検討と 整理。 リサーチ知見者が各プロダクトに居る体制 (R B C 体制)がS a a S 領域でのあるべき姿 と整理し、ステークホルダーへ提案。メン バー募集。 RBC設立まで 設立後、RBCでの取り組み 「使える」知識を習得するための、体系 的なリサーチ知識のインプット 担当プロダクトでの実調査を通じリサー チの一連の流れを経験。 リサーチチームは常に伴走し、実際の成 果物でフィードバックを実施。 リサーチスキルを評価する尺度として 「リサーチステージ」を定義。 R B C 参画前後でのスキル伸び幅や向上内 容を具体的に把握。 リサーチ業務効率化やナレッジ集約に向 けたR es ea rc hO ps の取り組み
  10. © Recruit Co., Ltd. 富田 千智 登壇者 栗原 大河 大澤

    香織 取り組み①: 超実践リサーチ ナレッジ 取り組み②: リサーチ結果 データベース(DB) 取り組み③: リクルーティング 指南書
  11. © Recruit Co., Ltd. 21 自己紹介 プロダクトデザイン室 SaaS領域プロダクトデザインユニット 『Airレジ』新機能開発プロダクトマネージャー 早稲田大学社会科学部卒業

    2022/04- 株式会社リクルートに新卒入社 ・2022/07-2023/11:『Airインボイス』 ・2023/11-現在:『Airレジ』新機能開発 所属 役割 略歴 栗原 大河 Kurihara Taiga
  12. © Recruit Co., Ltd. 22 課題① ユーザビリティテスト 定量アンケート ユーザーインタビュー 理解できてない

    なんとなくわかる 問題なく教えられる RBCメンバーへアンケート 調査を実施した結果 RBCメンバーにリサーチスキルの理解度に関するアンケートを実施した結果、 ユーザビリティテスト・定量アンケートの理解度が不足していた
  13. © Recruit Co., Ltd. 23 課題② 正しいやり方とかを知 らないので、これで 合っているかが不安.... どの順番で何したらいいか

    わからない。 進め方に自信がないけど、 時間もない。 ユーザビリティテストを実施した PdMのAさん 定量アンケートを実施した PdMのBさん 「ユーザビリティテスト」「定量アンケート」を推進しようとしたPdMが、 体系化されたナレッジがないため、調査検討工数が膨らんでしまっていた
  14. © Recruit Co., Ltd. 24 資料の要求/要件定義 How toを語る本や社内ナレッジがあるのに、リサーチを完了するのに手間がかかる 複数名への定性ヒアリングの結果、あるあるの悩みや推進の具体例がわからないため、調べたりす るのに時間がかかることがボトルネックだと特定

    1)How toの概要を伝えること 2)あるあるのつまづきポイントや他の事例などを伝えること 3)手間がかかるリサーチ手法を型化(=FMT化)すること 4)社内の推進ルールを型化(=FMT化)すること 課題 解決するために必要な要素
  15. © Recruit Co., Ltd. 28 資料一部公開(定量アンケート調査) 定量アンケートの進め方について 実際の事例/QA/FMTを用いて、推進をサポート 調査設計/仮説立案に ついて、調査目的と調

    査出口をシャープにす ることをサポート 調査会社依頼/自走パ ターンのWBSテンプレ で、スケジュール引き が簡易に 設問設計の基本と、あ るあるの間違いをQAで サポート
  16. © Recruit Co., Ltd. 29 資料一部公開(定量アンケート調査) 定量アンケートの具体的なhow toについて 図解や実際の事例を用いて、推進をサポート 対象サンプル数の選定

    方法について、図解で 説明 ウェイトバック手法に ついて、具体例で説明 分析視点と最適アプ ローチ法について、目 的別で整理
  17. © Recruit Co., Ltd. 30 効果/結果 RBCメンバーへのインプット結果 ユーザビリティテスト理解度は+27.5%UP、定量アンケート調査理解度は+21.75%UP ユーザビリティテスト 定量アンケート

    ユーザーインタビュー 理解できてない なんとなくわかる 問題なく教えられる RBCメンバーへアンケート 調査を実施した結果
  18. © Recruit Co., Ltd. 34 自己紹介 プロダクトデザイン室 SaaS領域プロダクトデザインユニット 『Airメイト』 プロダクトマネージャー

    慶應義塾大学 総合政策学部卒業 2011- 通信事業会社 研究所に新卒入社 データサイエンスの研究やサービス開発に従事 2022- リクルートに中途入社 所属 役割 略歴 富田 千智 Chisato Tomita
  19. © Recruit Co., Ltd. 38 利用ユースケース ①類似手法の確認 ②過去事例の確認 ③一次情報の確認 リサーチを実施したいが

    具体的な事例がわからない場合 過去 同じような内容の調査を 実施しているか確認したい場合 自担当プロダクトを利用している ユーザーの事例を見たい場合
  20. © Recruit Co., Ltd. 40 よくある失敗・・・ 課題1 データ投入に工数がかかり DBに事例が貯まらない 課題2

    文化醸成できず 誰も参照していない 課題3 思った事例がなく 活用できない J J 事例の 蓄積 リサーチ の活用 DB参照
  21. © Recruit Co., Ltd. 41 事例の蓄積 データ投入コストが高い 社内AI活用推進チームと連携 人力に頼らずデータ投入を行う 課題1

    ・事例によって、資料形式も粒度もばらばら ・調査内容を整形してDB上に格納する必要が あるが、整形する手間がかかる ・リサーチ内容のサマリをGPTで作成 ・メタデータの自動付与も今後検討 J J 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用 解決方針
  22. © Recruit Co., Ltd. 43 GPT活用によるDB投入データ生成 ① 内容サマリの生成 ② 実ログから話題に出た

    機能名の抽出 リサーチDB J J 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用 Confluence PowerPoint Graffer
  23. © Recruit Co., Ltd. 44 DBの参照経路 DB利用の文化醸成 RBCメンバーが中心に参照 まずはメンバーに問い合わせる 課題2

    ・誰もリサーチDBを利用しない ・使うタイミングが分からない ・利用開始当初は、RBCメンバーを中心に活用 ・徐々に展開していく J 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用 解決方針
  24. © Recruit Co., Ltd. 45 クライアントヒアリングの設計って どう作ればいいんだろう? RBCメンバーによる利活用 まずはRBCメンバーに相談 RBCメンバーから

    類似事例を紹介してもらう リサーチ DB 設計資料 実リサーチログ J 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用
  25. © Recruit Co., Ltd. 46 リサーチの活用 思った事例がなく リサーチが活性化しない 事例タイプをしぼり 社内実施例を優先して事例収集

    課題3 ・自らリサーチをしたいと思うが 委託調査の結果ばかりが載っている ・目的を実現するために、社内メンバーで実施した ヒアリングやユーザビリティテストなどを先に掲載 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用 解決方針
  26. © Recruit Co., Ltd. 47 収集しているリサーチ内容 社内実施 社外委託 インタビュー (会話形式/チャット形式/グループ形式)

    アンケート調査 ユーザビリティテスト 市場調査 社内メンバーで実施したリサーチを優先して収集 事例の 蓄積 DB参照 リサーチ の活用
  27. © Recruit Co., Ltd. 48 リサーチDBイメージ Power Appsで作成中 調査手法 別

    調査目的 別 設計資料 実リサーチログ フリーワード検索 プロダクト 別 ユースケース 過去事例の確認 類似手法の確認 一次情報の確認 検索軸 検索結果 ※イメージ画像
  28. © Recruit Co., Ltd. 51 自己紹介 プロダクトデザイン室 SaaS領域プロダクトデザインユニット 『Airウェイト』 デザインディレクター

    法政大学 デザイン工学部卒業 2016- 電機メーカー デザイン部門に新卒入社 リアルプロダクトのプロダクトデザインに従事 2023- リクルートに中途入社 所属 役割 略歴 大澤香織 Kaori Osawa
  29. © Recruit Co., Ltd. 52 はじめに 「リクルーティング」とは? リクルーティング(recruiting)とは、日本語で「募集」や「集める」といった意味を指している。 ビジネス業界では、人材募集すなわち採用活動という意味で使われることが多い。 リサーチにおけるリクルーティングとは、調査対象者のリクルート(募集)を意味する。

    調査対象者は、定量アンケート・定性インタビューの回答者を指しており、 対CLには電話やメールで協力頂けるを募集・対CS向けには外部の調査会社やツールを利用し、調査 を実施するケースが多い。 一般的な定義 リサーチにおける定義
  30. © Recruit Co., Ltd. 54 組織でもこんな声が挙がっていました CS向け調査を実施したいが、 調査会社に依頼する以外の 選択肢が体系化されておら ず知見がない

    CL向け調査を実施したいが、 アポ獲得を毎回営業に依頼す るのが申し訳ない&リードタイ ムが発生している 架電が心理的ハードル になり、 案件が遅延 する場合も…
  31. © Recruit Co., Ltd. 55 リクルーティングTで実施したこと プロダクトごとに リサーチの実施状況や 抱えている課題が異なる 1.現状把握

    2.課題特定 3.活動計画策定 リクルーティング過程で発生している組織の現状把握を実施 (定量アンケート/定性ヒアリング) リクルーティングTの中長期の活動計画と今期の取り組みを決定 メンバーが必要としている情報・ナレッジの特定 CL調査では主にアポ取りの心理的ハードル・CS調査では主に調査手段の選択肢・知見が少ないことが課題として挙がった
  32. © Recruit Co., Ltd. 61 ナレッジを抜粋してご紹介 ☑自分の肩書きを伝える サービスの改善を担う役割であることが伝わり、相手の心理的ハードルが下がり、 話を聞いてもらいやすくなる。 ☑インタビューの目的を伝える

    お客様の声を反映し、より良いサービスを作っていきたいという想いと目的を伝 えることで、インタビューを受けてもらいやすくなる。 ☑所要時間はできるだけ早めに伝える どれくらい時間がかかるのか不安になるため、出来るだけ早い段階で所要時間を 伝える。「3分くらい」程度の短い時間で伝えられるといい。
  33. © Recruit Co., Ltd. 62 ナレッジを作成する中で特に工夫したこと(CL向け調査) ☑ 各事業領域の営業さんの知見を基に、業種別の架電ナレッジを整理 対象業種(4業界/8業種) ナレッジ化した項目

    美容 (美容院・ネイル) 飲食 (カフェ・居酒屋) 医療 (病院・薬局) 教育 (塾・大学) 業種の特性 コミュニケーション のコツ 推奨される 架電時間帯 推奨される 連絡手段
  34. © Recruit Co., Ltd. アンケートにご回答いただいた方へ 本日の登壇資料をプレゼント! 簡 単 3 分!

    アンケート&おまけのコーナー ア ン ケ ー ト は こ ち ら 2 0 : 3 0 ま で フ リ ー ト ー ク