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全社ワークスペースに GitHubを選んだ ROUTE06の開発生産性 / Development productivity of ROUTE06

ROUTE06
July 12, 2023

全社ワークスペースに GitHubを選んだ ROUTE06の開発生産性 / Development productivity of ROUTE06

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July 12, 2023
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  1. Index ©2023 ROUTE06,Inc. 01. 自己紹介 02. 会社紹介 03. 全社ワークスペースに「GitHub」を選んだ理由 04.

    GitHub 採用後の成果 05. 採用から運用までの課題と解決策 06. GitHub 活用事例のご紹介 07. 結論と今後の ROUTE06 ワークスペース 08. 質疑応答 1
  2. ©2023 ROUTE06,Inc. 4 '& Introduction (GitHub @shige) 重岡 正 株式会社ROUTE06

    取締役CTO / 共同創業者 普段は熊本からフルリモートワーク しています 本日は熊本からやってきました
  3. ©2023 ROUTE06,Inc. 6 Name 社名  株式会社ROUTE06 Representative 代表 遠藤 崇史

    Establishment 設立 2020年1月 Capital stock 資本金 17.1億円(資本準備金等含)、1億円(資本金のみ) Business 事業 エンタープライズソフトウェアサービス、及びプロフェッショナルサービス Address 所在 東京都千代田区丸の内一丁目6-5 丸の内北口ビルディング 9F Adviser 顧問 アンダーソン・毛利・友常法律事務所 ÇÅ Company / 会社概要
  4. ©2023 ROUTE06,Inc. 7 97 Company / 提供プロダクトとサービス Digital Tranformation for

    Enterprise 拡張性及び安定性の高いベストプラクティス Software as a Service データ基盤 連携API Web画面 外部SaaS連携 DB DB API API UI SaaS SaaS SaaS Professional Service プロフェッショナルならではの事業支援 事業企画/
 プロダクトデザイン セールス&
 マーケティング支援 業務設計/ システム開発 リサーチ/
 データ分析
  5. ©2023 ROUTE06,Inc. 9 42 Company / メンバーのこと フルリモート組織の ROUTE06。 約半数のメンバーが首都圏外に居住

    しています。 青森から沖縄まで14 都道府県に居住 引用元: 数字で見る ROUTE06〜働き方・キャリア編〜| ROUTE06
  6. ©2023 ROUTE06,Inc. 10 53 Company / メンバーのこと 組織の約 70%がプロダクト開発に 関わるメンバーです

    50%がソフトウェアエンジニア 引用元: 数字で見る ROUTE06〜働き方・キャリア編〜| ROUTE06
  7. ©2023 ROUTE06,Inc. 11 本発表における開発生産性 テクノロジーの変革にリーダーシップが果たす役割は、DevOps をめぐる話題の中ではとかく見逃がされ てきた。その役割は次の点で不可欠であるにも関わらず、である“ „ 高い信頼性と生産性を実現するための文化規範を確立しサポートす „

    開発者の生産性を高めるテクノロジーを創造し、デプロイまでのリードタイムを縮小し、より信頼性の 高いインフラをサポートす „ チームの実験や技術革新をサポートし、良質な製品を迅速に創造し実装すm „ 組織の部署を越えた取り組みにより、戦略的な協力関係を築き上げる 「Lean と DevOps の科学 - 11.1 変革型リーダーシップ」より引用 “ ”
  8. ©2023 ROUTE06,Inc. 13 よくあるエピソード 情報の断片化 更新の遅延 コミュニケーションの 非効率性 ツールの 学習コスト

    GitHub管理化のコードと関連 ドキュメントが別ツール上に 存在すると、情報が分断され る コードが更新された際、それ に連動して関連ドキュメント も更新する必要があるが、ド キュメントが別ツール上にあ ると更新が遅れがち GitHubと別ドキュメントツー ルを並行して使っている場 合、どちらでコミュニケー ションを取るべきか迷う 異なるツールが混在している と、それぞれのツールの使い 方を覚える学習コストが発生
  9. ©2023 ROUTE06,Inc. 15 H" Contents / 全社ワークスペースに「GitHub」を選んだ理由 複雑な課題に非同期で向き合う組織の「情報設計」 œ 組織が大きくなるにつれて情報の共有・活用のための文化・仕組み・シス

    テムの維持には高コストが発v œ ROUTE06 は創業初期から全ての業務ドキュメントの作成・共有・管理の 「情報設計」を重† œ 複雑なビジネス課題を解決するため、多様なチームが柔軟に働ける会社作 りを推進 note: 全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06
  10. ©2023 ROUTE06,Inc. 16 H" Contents / 全社ワークスペースに「GitHub」を選んだ理由 以前は「Notion」を積極活用 過去のツールの使い分け y

    プロダクト開発は GitHub や Figma を使| y 社内ドキュメント作成やタスク管理は主に Notion で行い、約 2 年分の業務情報が蓄積 当時の課題 y Dev とそれ以外のドキュメント管理ツールの分Ÿ y レビュープロセスの難し“ y Slack 連携が弱く、変更検知のしづらさ note: 全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06
  11. ©2023 ROUTE06,Inc. 17 E0 Contents / 「GitHub」の全社導入を決めた理由 1. 業務プロセスとドキュメンテーションの連続性 Before

    After プロダクト開発における要件定義・ 仕様作成は通常 GitHub 以外のツー ルが使用される ドキュメント作成を GitHub に一本化することで設計と実 装のプロセスにおける情報共有がよりスムーズになる Discussions 機能を活用して、議事録やアイディアメモも GitHub 内で作成・共有可能 コーポレート部門も GitHub を利用していれば、部門・業 務をまたいだ情報共有(特に問題の察知など)などの利便 性が増す note: 全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06
  12. ©2023 ROUTE06,Inc. 18 E0 Contents / 「GitHub」の全社導入を決めた理由 2. Slack 等への接続性及び視認性

    Code Issue Discussion Slack #gh-corporatesite note: 全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06
  13. ©2023 ROUTE06,Inc. 19 E0 Contents / 「GitHub」の全社導入を決めた理由 3. バージョン管理と共同編集の利便性 note:

    全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06  GitHub はドキュメントの保管・編集履歴、アサイン管理などの機能が豊¾  業務ガイドラインなどのドキュメントをコード管理し、Pull Request のフ ローを利用すると、全ての変更差分及び議論過程が記録され  あとから入社した人も変更の経緯を正確に確認可á  情報の鮮度と質をチーム全体で担保でき、特定の個人に依存しなz  内部統制・監査などで、規定類の更新状況などの信頼性の高いデータを開示し やすい、ガバナンス強化の観点でもメリット
  14. ©2023 ROUTE06,Inc. 20 C( Contents / 「GitHub」の全社導入を決めた理由 4. システムの安定性及びセキュリティ水準 note:

    全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06 z GitHub はエンタープライズ利用が広く、その安定性とセキュリ ティ水準は信頼性が高­ z 2018 年に Microsoft グループになり、セキュリティ機能とエン タープライズ向けサービスの強化に注力している
  15. ©2023 ROUTE06,Inc. 21 E0 Contents / 「GitHub」の全社導入を決めた理由 GitHub と ROUTE06?

    プラン: 利用状況: Add-on: GitHub Enterprise GitHub を全社員が利用中 GitHub Copilot ライセンスを希望者全員へ付与
  16. ©2023 ROUTE06,Inc. 25 75 Result / GitHub採用後の成果 ワークフローの透明性とその効果 全社員が GitHub

    でドキュメンテーションすることになったけ ど、レビューが自然とプロセスに入り、コラボが生まれやすく なって組織の情報流通が滑らかになった感がある “ ” GitHub 全社導入時にあった社員のコメント例 数字で見る ROUTE06 〜GitHub・言語・ツー ル編〜| ROUTE06
  17. ©2023 ROUTE06,Inc. 27 18 Solution / 採用から運用までの課題と解決策 使い方がわからない… 社内のエンジニア が勉強会を開催

    実践入門を通じて スキル習得 各チームでタスク確認時 に issue の立て方や利 用方法を都度共有 Slack の個人#times チャ ンネルで困ったことを共有 し、助けを求める 必要に応じて知識 がある人に質問 突然エラーが出る 「この人に聞ける」 という方がいてくれ るのが心強い エンジニアの助けを借り て pull request を作成
  18. ©2023 ROUTE06,Inc. 29 97 Case / 各ドキュメント機能の位置付け 各ドキュメント機能の位置付け Code 使い分け

    主な用途 正確性が求められるストック情報 更新頻度は比較的少ない j 基本情g j ガイドライ˜ j ルール/規定 編集フロー ~ƒ プルリクエス‚ yƒ レビュー/承r qƒ マージ Discussion 複数人による作成/共有/更新のあ るストック情報。正確性よりも作 成/共有のしやすさの重視 j 議題/議事³ j 調査メ® j 日報 任意に作成更新可能 Issue 業務プロセスのなかで頻繁に作成 更新され、進捗管理されるフロー 情報 j タスク管è j 業務論点 任意に作成更新可能 note: 全社ワークスペー スに「GitHub」を選ん だ理由と利用状況につ いて| ROUTE06
  19. ©2023 ROUTE06,Inc. 30 73 Case / GitHub活用事例のご紹介 入社オンボーディングが new issue

    から始まる i 新入社員のオンボーディングは GitHub の new issue から開s i GitHub Issues を使った実践的な入門ト レーニン• i GitHub の issue template を活用してオン ボーディングを効率化
  20. ©2023 ROUTE06,Inc. 31 95 Case / GitHub活用事例のご紹介 自己紹介ページの作成で Pull Request

    実践入門 z 入社後に自己紹介ページの 作成で GitHub Pull Requests 実践入… z 社内ハンドブッv z 利用している技i z GitHub (Enterprisef z GitHub Page’ z Docusaurus note: GitHub Pages を活用した、社内ハン ドブックの取り組み | ROUTE06
  21. ©2023 ROUTE06,Inc. 32 73 Case / GitHub活用事例のご紹介 議事録、アイデアメモに GitHub Discussions

    を活用 ~ Dev 以外のテキスト情報も GitHub に溜ま™ ~ GitHub Discussion 実践入門 様々な工„ ~ GitHub Actions でアジェンダ自動作r ~ GitHub Discussions の Comment への Reply は自作処理で Slack へ通知
  22. ©2023 ROUTE06,Inc. 33 73 Case / GitHub活用事例のご紹介 会社サイトは CMS として

    GitHub を活用 note: CMSとしての GitHub活用〜コーポ レートサイトにおける事 例紹介〜 | ROUTE06 › CMS として GitHub を活Š › その他、利用している技術は以下の通– › GitHub (Enterprisep › Cloudflare Pagem › Next.js https://route06.co.jp
  23. ©2023 ROUTE06,Inc. 34 95 Case / GitHub活用事例のご紹介 GitHub の通知を制するものは仕事を制す 全社ワークスペースを

    GitHub にしたことにより、情報洪水に溺れないようにo ˆx GitHub からの通知が溢れ返る …x 不要な通知は受け取らないようにする sx 通知を処理するスピードを上げる hx 重要な通知は Slack でリアルタイムに通知する GitHub の通知を制す るものは仕事を制す - ROUTE06 Tech Blog
  24. ©2023 ROUTE06,Inc. 35 95 Case / GitHub活用事例のご紹介 見るべき人に見るべき情報を確実に届けたい GitHub Projects

    勉強 会を開催しました - ROUTE06 Tech Blog Ù プロジェクト情報管理で重要なのは「各関係者に適切な粒度で情報を確実に届 けることÄ Ù カンバンを使用することで情報の可視化を実œ Ù しかし、情報が多い場合、重要な情報が隠れてしまう可能性があª Ù 情報の粒度は見るべき人の立場によって異なª Ù エンジニア:Issue 単位の情Å Ù プロダクトオーナー・マネージャー:Epic 単位の情報と時系列の進捗情Å Ù GitHub Projects の Table, Board, Roadmap などのレイアウトを活¹ Ù 見るべき人の立場に合わせた情報の見せ方・粒度をコントロール
  25. ©2023 ROUTE06,Inc. 36 73 Case / GitHub活用事例のご紹介 プロダクト開発における GitHub 事例

    プロダクト開発において、特徴的な工夫を紹介します˜ h GitHub Actions 経由でオンボーディング issues 作t h Excel/スプレッドシートの変更 -> GitHub Pull Request 作t h 仕様書をExcelやスプレッドシートなどの形式でお客様へ共有する必要があるケース に対応するために定期的に同期
  26. ©2023 ROUTE06,Inc. 38 7A Summary / 今後の ROUTE06 ワークスペース 全社ワークスペース

    GitHub 選定がもたらした総合的な影響 全社生産性 n 全社員がGitHubで情報を共有する文化が広まり、情報のア クセシビリティが向上 プロダクトチームの 生産性 n デザイナーやPdMがGitHubを活用することで、コミュニ ケーションが円滑になり、プロダクト開発のスピードが向上 開発生産性 n エンジニアがGitHubを一元的な情報源として利用できて、 情報検索時間が短縮され、開発に専念できる時間が増加
  27. ©2023 ROUTE06,Inc. 39 7A Summary / 今後の ROUTE06 ワークスペース 今後の展望や改善策

    ‚ Q) ROUTE06 全社員が十分使いこなせているかS ‚ A) のびしろしかない 社内サポートと GitHub 体験向上のために ROUTE06 エンジニアらも頑張ります ‍