Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フィットする暮らしを支えるSRE 2021
Search
ryosukes
February 17, 2021
Programming
1
3.6k
フィットする暮らしを支えるSRE 2021
株式会社クラシコムの社内勉強会 Monthly Hygge
2021年1月29日発表時の資料
ryosukes
February 17, 2021
Tweet
Share
More Decks by ryosukes
See All by ryosukes
ALBと外部IDプロバイダーで認証しつつ、LaravelではGate・Policyを使わずシンプルに アクセス制御する方法
ryosukes
0
100
北欧、暮らしの道具店を支えるAWSマルチアカウント運用 / hokuohkurashi aws multi account
ryosukes
0
16k
EKSではなくECSを採用する理由
ryosukes
0
2.7k
RegExp Error caused by PHP upgrade 5.6 to 7.2
ryosukes
0
3k
Hello kubernetes
ryosukes
0
1.6k
コマンド履歴にタグを つけるCLIツールを作った
ryosukes
0
2.1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
Go Conference 2025: Goで体感するMultipath TCP ― Go 1.24 時代の MPTCP Listener を理解する
takehaya
7
1.6k
Breaking Up with Big ViewModels — Without Breaking Your Architecture (droidcon Berlin 2025)
steliosf
PRO
1
350
What's new in Spring Modulith?
olivergierke
1
110
大規模アプリのDIフレームワーク刷新戦略 ~過去最大規模の並行開発を止めずにアプリ全体に導入するまで~
mot_techtalk
0
410
止められない医療アプリ、そっと Swift 6 へ
medley
1
130
iOS 17で追加されたSubscriptionStoreView を利用して5分でサブスク実装チャレンジ
natmark
0
650
私はどうやって技術力を上げたのか
yusukebe
43
18k
Your Perfect Project Setup for Angular @BASTA! 2025 in Mainz
manfredsteyer
PRO
0
140
Catch Up: Go Style Guide Update
andpad
0
200
Pull-Requestの内容を1クリックで動作確認可能にするワークフロー
natmark
2
480
「ちょっと古いから」って避けてた技術書、今だからこそ読もう
mottyzzz
8
4.8k
クラシルを支える技術と組織
rakutek
0
190
Featured
See All Featured
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.8k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
189
55k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.5k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
31
9.7k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.1k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
Transcript
フィットする暮らしを支えるSRE 2021 Monthly Hygge 2021-01-29 Ryosuke Sasaki(@ryosukes) 1
Profile - 出身: 宮城 - 趣味: 音楽 - 最近: 引越しました(ネット回線難民)
2
Index 1. SREって? 2. 2020年を軽く振り返る 3. 2021年の課題 4. その先は 3
4 SREって?
5
SREって? - Site Reliability Engineeringの略 - Googleで培われたシステム管理とサービス運用の方法論 - サイトの信頼性を高め、サービスの収益・ブランドを支える役割 -
定常業務、インフラ構築、障害管理、パフォーマンス管理などの自動化・ 自律化の仕組み整備をソフトウェア開発を通して行う 6
クラシコムのSREの役割は? - 安定して高速でデリバリーできる状態を継続的に作る - サービスが「ちゃんと動いているかどうか」がわかる状態にする - 変更容易性に優れたシステム環境の土台を作る - 適切なコストでパフォーマンスの良いシステム環境を作る -
夜も安心して眠れる状態を作る💤 7
イメージは - 高速道路 - アプリ/サイトの機能が車。コンテンツが載ってる - 道路、ガードレール、ETC、SA/PA、オービスなど 継続的なメンテナンス・変更・改善が不可欠 - 一度作ったら終わりではない
8
9 2020年を振り返る
2020年を振り返る① - 負荷試験・キャパシティプランニング - パフォーマンスチェックと改善 - 試験手法のラーニング - AWSのアカウントまわり見直し -
AWSのマルチアカウント化 - 本番とその他用途の環境の分離による事故防止 - セキュリティの向上 - IAMユーザー・ロールなど権限管理の効率化 10
2020年を振り返る② - Infrastructure as Code(Terraform, ecspressoなど) - バージョン管理 - ブラックボックス解消
- レビューしやすく品質も向上 - コンテナ技術(ECS/Docker)への移行 - 状態を持たないため安定稼働する - 他エンジニアへの権限移譲 - 開発のしやすさ、開発速度の向上 11
2020年を振り返る③ - モニタリングツール活用(Mackerel, Datadog...etc) - 問題の早期発見 - 障害対応の迅速化 - ログ管理の整備(Logentries
→ CWL移行) - 調査スピードの改善 - ログの種類を増やしやすくした - DBをRDSからAuroraへ - パフォーマンス改善(最大MySQLの5倍の処理速度) - データ消失リスクの軽減 - 高速フェイルオーバー 12
13 2021年の課題
2021年の課題 1. DevSecOps的な何か 2. 検証環境作成の簡易化・自動化 3. インフラコストの管理・最適化 14
検証環境作成の簡易化・自動化 - 開発途中のものを他の人に見せたりチェックするとき、どこかのサーバー にあげないといけない - 現状、検証環境を扱えるエンジニアは権限・時間的制約などがあり限られ ている - 今後エンジニアの人数、並行して動く施策が増えていく可能性を考える と、整備しておく必要がある
15
解決するには - ブランチ単位で環境を作成できるような新たな仕組み等を作る - 個人が環境を持っていて簡単に反映できる、というのでもまずは良いとは 思う 16
インフラコストの管理・最適化 - サービスが成長する毎にスケールアウト、アップするサーバー達や増えて いく各種サービス達(AWS・GCP・他SaaS) - コストが適切かどうか把握・改善できる体制は中長期的に整備しておきた い 17
解決するには - クォーターごとの予算立て、振り返り - AWSのアカウント単位でバジェットの設定見直し - 小さめな工数でやれそうなことをまずやる - Savings Plan
- 不要なリソースのチェック - 不要なときに落とせるものは落とす(Aurora serverlessとか) など 18
他やりたいこと - IaC(Terraform化)を進める - 踏み台サーバーの改善 - CI/CDの改善 など 19
20 その先は
その先は - SLO・エラーバジェットの設定と運用 - SREの民主化、SREの解体 - 佐々木、アプリケーション開発に復帰?🙌 21
22 ありがとうございました