Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
シャッフルランチシステムを刷新してみた話
Search
nakaryo
May 28, 2020
Technology
0
190
シャッフルランチシステムを刷新してみた話
個人開発で社内で使用するシャッフルランチシステムをリメイクした話
言語は Go で、GIN や GROM といったサードパーティ製のフレームワーク等を取り入れてみた感想を記載しています
nakaryo
May 28, 2020
Tweet
Share
More Decks by nakaryo
See All by nakaryo
ギフティの技術ブログ 再出発とこれから / restart of giftee tech blog 2024
ryotanakaya
0
290
再利用パターン / Pattern of code reuse
ryotanakaya
0
160
エンジニアリングエッセイのススメ
ryotanakaya
0
380
ソフトウェアアーキテクチャについて 語るときに 僕の語ること
ryotanakaya
2
1.4k
エンジニアと要件定義
ryotanakaya
3
950
Go と並行処理
ryotanakaya
0
360
ワクワク!Rubyクイズ!!
ryotanakaya
0
1.5k
増え続けるトランザクションデータと向き合う
ryotanakaya
0
500
Other Decks in Technology
See All in Technology
AI時代を生き抜くエンジニアキャリアの築き方 (AI-Native 時代、エンジニアという道は 「最大の挑戦の場」となる) / Building an Engineering Career to Thrive in the Age of AI (In the AI-Native Era, the Path of Engineering Becomes the Ultimate Arena of Challenge)
jeongjaesoon
0
220
Autonomous Database - Dedicated 技術詳細 / adb-d_technical_detail_jp
oracle4engineer
PRO
4
10k
テストを軸にした生き残り術
kworkdev
PRO
0
210
Agile PBL at New Grads Trainings
kawaguti
PRO
1
440
普通のチームがスクラムを会得するたった一つの冴えたやり方 / the best way to scrum
okamototakuyasr2
0
100
Aurora DSQLはサーバーレスアーキテクチャの常識を変えるのか
iwatatomoya
1
1.1k
【実演版】カンファレンス登壇者・スタッフにこそ知ってほしいマイクの使い方 / 大吉祥寺.pm 2025
arthur1
1
890
新規プロダクトでプロトタイプから正式リリースまでNext.jsで開発したリアル
kawanoriku0
1
160
「Linux」という言葉が指すもの
sat
PRO
4
140
AIエージェント開発用SDKとローカルLLMをLINE Botと組み合わせてみた / LINEを使ったLT大会 #14
you
PRO
0
130
AIをプライベートや業務で使ってみよう!効果的な認定資格の活かし方
fukazawashun
0
100
初めてAWSを使うときのセキュリティ覚書〜初心者支部編〜
cmusudakeisuke
1
270
Featured
See All Featured
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.4k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
339
57k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
33
2.4k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.4k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
6k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Facilitating Awesome Meetings
lara
55
6.5k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
13k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
61k
Transcript
シャッフルランチシステムを 刷新してみた話 ~個人開発~ nakaya ryota 2020/05/28
自己紹介 ギフティ入社:2019年1月 所属:CC Div. PU2(SBJチーム) 前職:バックオフィス系システムのパッケージベンダー 最近は Ruby より Go
書いてる 犬より猫が好き キノコよりタケノコ派
シャッフルランチってあるじゃないですか
運用 ・太古の時代 → 温もりのある手運用 ・令和の時代 → 一応シャッフルして対象を抽出する部分はシステムで自動化
自動化の経緯 (旧イベ班スーパーエンジニア ) システム化したよ! (自分) おお エンドポイントが二つあって、curlすれば (嫌な予感が...) 人の追加とシャッフルだけはできるよ! hai
つらみ • 登録されている人の一覧がわからん ◦ 毎月社員が増えるけど、誰まで追加したっけ ...みたいな • 登録した人の編集、削除ができん ◦ 当然辞めちゃう人もいるわけで
... • 立松AWSにロックイン ◦ 立松AWSのsandbox環境で lambda と DynamoDB が動いている状態 ◦ →DBメンテしたいときは立松 API(本人)を叩くしかない現状 • (...ぶっちゃけ1ヶ月に一回しか使わないし、別にいいんだけど )
画面作るか (Go のテンプレートエンジンの勉強がてら) (ついでにデータモデリングも見直す)
使用技術 Gin (Web Application Framework) GORM (ORM)
What is Go? • 2009年にGoogleが開発した静的型付けプログラミング言語 • 「軽量・高速・シンプル」 • executableが作れる ◦
クロスコンパイル可能で、実行速度が高速 ◦ JVMとかインタプリタといったランタイムが必要ないのでデプロイが楽 • 統一された記法 ◦ 継承、Generics、例外機構などはない(例外機構はあるにはある) • 標準ライブラリが整備されていて、無駄にFW等入れなくても動く • 国内外だとNetflix、Docker、twitter などが導入 • 国内だとメルカリ、Freee、クックパッド • https://go.dev/ gopherくん
データモデル
画面(トップ)
画面(プロジェクトトップ)
画面(メンバー一覧)
画面(タグ一覧)
画面(シャッフル画面)
• Go の標準の html/template ライブラリ • ソースコードとテンプレートを読み込んでHTMLを表示 • 基本的なことはできるが、基本的なことしかできない ◦
条件分岐(if)やループ(range)は可能 ◦ 四則演算はできない • 一応、ファンクションを渡すことができる ◦ 複雑なことをやりたい場合は独自関数をサーバー側で定義して明示的に渡す • ディレクトリでネームスペース切れない ◦ 同名のtemplateファイルがあるときに一番最後に読み込んだファイルが認識される ◦ 同名ファイルを作りたい場合、いちいちファイルごとにdefineしないといけない • テンプレートファイルを実行バイナリにビルドするのが面倒臭い ◦ シングルバイナリに含めるならそれ用のライブラリ入れてコンパイルしないといけない Go のテンプレートエンジンについて
• フルスタックで軽量なWebフレームワーク • 今回はルーティングとレスポンス部分のみ使用 ◦ これだけなら組み込みの net/http パッケージ で全然事足りる •
ミドルウェアを挟むことができる ◦ rackと同じイメージ ▪ 認証挟んだり ▪ in/out のロギングしたり • リクエストパラメータの取り扱い ◦ デフォルト値設定したり ◦ カスタムバリデータの差し込み • クッキーの管理 • 他にも色々できるすげーヤツ Gin について
• Go 界隈では defacto standard になりつつある ORM • MySQL/PostgreSQL/sqlite/SQLServerに対応している •
ActiveRecordに雰囲気かなり近い ◦ gorm Model(構造体)を中心にデータ操作を行う ◦ データベースへの操作はそのモデルを介して行う • 1対1から多対多までアソシエーションできる GORM について
GORM について • メソッドチェーンでクエリビルドできる ◦ 以下の例だと、プロジェクトIDの指定とタグのプリロードを行なってから、Findでクエリ実行 • 生SQLを実行することもできるっちゃできる • ORM記法を覚える手間はやはりあるが、ARに馴染みがあればまあまあ楽
• マイグレーションが貧弱なので、長期運用するなら別のツールが必要 • 一周回って、生SQL書いた方が楽じゃね?という悟りを得た人は sqlx などの薄いラッパーを使う方がオススメ
雑感 • 基本的なCRUDとシャッフルロジックがちょうど良い勉強になった ◦ シャッフルのロジック書くのはダルかった ... • Go でも簡単なビューを実装できるぞ •
rails のようなフルパッケージではないので、使いたいものを適宜取り入れて開発できる • 今回ぐらい小さくて単純なプロジェクトだと rails で作った方がやっぱり早そう感 ◦ scaffold でパパッと ◦ 慣れの問題かもしれない ... • ホスティング考えてないけど、 edmond と同じで、社内のマシンローカルでいいかなあ ... • 今回のソースコード https://github.com/RyotaNakaya/shuffle-members
Thank you for listening.