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スクラムチームをスケールする〜LeSS導入3ヶ月の振り返りと課題〜/scaling-the-scrum-team

Genki Sano
January 11, 2024

 スクラムチームをスケールする〜LeSS導入3ヶ月の振り返りと課題〜/scaling-the-scrum-team

Genki Sano

January 11, 2024
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  1. 自己紹介 © kaonavi, inc. 3 所属 : 株式会社カオナビ 職種 :

    バックエンドエンジニア 役割 : テックリード 趣味 : コーヒー、サウナ、ライブ参戦 X(Twitter) : @sanogemaru 佐野 元気 Genki Sano
  2. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 5
  3. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 6
  4. チームをスケールした動機 © kaonavi, inc. 12 機能A 機能B 運用を担当 運用を担当 2つの機能を

    セットで触る ユーザー チームA チームB 合併した 新チームの誕生!
  5. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 16
  6. ※引用: 大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法 
 LeSS(Large-Scale Scrum)とは © kaonavi,

    inc. 17 LeSSは、1つのプロダクトを複数 チームで協働するために考えられた スクラムです。
  7. LeSSを選択した理由 © kaonavi, inc. 22 小規模から導入しやすい フレームワークであるため SAFe や S@S

    の場合、ある程度の規模の組織に対して適用させるフレームワークであり、具体的に SAFe では ART の最低人数が 50 名と定められている。 一方で LeSS は、2 チームから始められるシンプルなフレームワークであるため、今回のケースにはぴっ たりだと考えた。
  8. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 23
  9. 導入時に行ったこと © kaonavi, inc. 27 1. キックオフの実施 LeSS導入の背景と目指す姿を共有する時間を作った。 狙いとしては、以下の2点。 •

    現状の課題を共有し、変化に対しての抵抗感を減らす • 目指す姿を共有し、チームとしての一体感を持ちやすくする
  10. 導入時に行ったこと © kaonavi, inc. 28 2. 各種イベントの目的とゴールを整理 LeSS を実践する上で、各種イベントは下記のような性質がある。 •

    現行の1チームで行うスクラムとの違いが出やすい • 具体のイメージがしやすく、疑問・質問が出やすい そのため、先に情報の整理を行った。
  11. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 29
  12. 課題1. POの手が回らなくなった © kaonavi, inc. 32 ※引用: 大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS)

    アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法 
 LeSSのプロダクトオーナーは、簡単に過 負荷になってしまいます。
  13. 課題2. LeSSに対する認識にズレが生じた © kaonavi, inc. 51 ある日のオーバーオールレトロスペクティブにて LeSS や スクラム

    における いいチームが よく分からない ユニット間で LeSSやスクラムの 知識に差分がある ように思えて 劣等感を感じる
  14. 課題2. LeSSに対する認識にズレが生じた(解決策) © kaonavi, inc. 53 勉強会を開催 • 週1回/30分 •

    スクラムの基本から、LeSS本を網羅するまで • チーム全員でやる
  15. 課題2. LeSSに対する認識にズレが生じた(解決策) © kaonavi, inc. 54 勉強会を開催 • 週1回/30分 •

    スクラムの基本から、LeSS本を網羅するまで • チーム全員でやる 時間を伸ばす or 頻度を増やす を検討中
  16. 課題3. チームとしての一体感が薄い © kaonavi, inc. 58 起こったこと • プロダクトバックログが2つある •

    異なる完成の定義がある • ユニットで独自の進化を遂げるようになってきた
  17. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 64
  18. 将来の展望 © kaonavi, inc. 67 第1段階 第2段階 第3段階 現在 半年後

    n年後 グループからチームへ 今の施策を 着実に進める
  19. 将来の展望 © kaonavi, inc. 69 第1段階 第2段階 第3段階 現在 半年後

    n年後 グループからチームへ 他チームと協力して 組織全体での ムーブメントを起こす 今の施策を 着実に進める
  20. INDEX 1. チームをスケールした背景 2. なぜ LeSS なのか 3. 導入のプロセス 4.

    導入後の変化と課題 5. 将来の展望 6. まとめ © kaonavi, inc. 70