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インボイス管理サービス「Bill One」の認証を内製認証基盤に置き換えた話

インボイス管理サービス「Bill One」の認証を内製認証基盤に置き換えた話

■イベント
Geeks Who Drink in Osaka!〜KANSAI SaaS edition〜
https://nulab.connpass.com/event/323002/

■発表者
技術本部 Bill One Engineering Unit 加藤 耕太

■ Bill One 開発エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

■Sansan Tech Blog
https://buildersbox.corp-sansan.com/

SansanTech

July 22, 2024
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Transcript

  1. 写真が入ります 加藤 耕太(Kota Kato) Sansan株式会社 技術本部 Bill One Engineering Unit@関⻄⽀店

    Sansan株式会社所属のソフトウェアエンジニア。 インボイス管 理サービス「Bill One」のアーキテクトとして、技術選定から⽴ ち上げに関わり、現在に⾄るまで開発および技術マネジメントに 従事。 趣味: 散歩、ゲーム
  2. 働き⽅を変えるDXサービス 請求 ⼈や企業との出会いをビジネスチャンスにつなげる「働き⽅を変えるDXサービス」を提供 ビジネスフローにおけるさまざまな分野でサービスを展開 名刺管理 名刺DX 営業 営業DX 契約 契約DX

    経理DX 個⼈向けDX 法⼈向けDX 必要な情報を すぐに⾒つけられる 情報の管理がしやすく すぐに共有できる 情報を分析・活⽤しやすく データに基づいた判断ができる SansanのDXサービスの活⽤で変わる働き⽅
  3. 従来の認証基盤: Auth0 Okta社が提供する開発者向けのIDaaS (Identity as a Service) - 様々なアプリケーションに簡単に組み込める -

    MFA (Multi Factor Authentication) 、ブルートフォース検知など セキュリティ機能が充実 - B2B (企業向け), B2C (消費者向け), B2E (従業員向け) のログインを提供 - Single Sign-On (SSO) やOrganizationなど、B2B SaaS向けの機能も充実 - M2M (Machine-to-Machine) の認証も提供 https://auth0.com/
  4. 従来の認証基盤の課題1: コスト - サービスの成⻑に伴うコストの増加 - MAU単価の⽐較(参考) - Bill OneはMAUに応じて直接的に収益が上がるビジネスモデルではない -

    ユーザー数課⾦ではない課⾦体系 - 取引先に無料アカウントを作成してもらえる > 取引先のユーザーが毎⽉ログインして請求書を送るケースも多い サービス MAU単価 (⽉額) 備考 Auth0 $0.24 B2B Professionalプランで7,500 MAUの場合の 参考値 (実際の契約額とは異なる) Amazon Cognito $0.0055 50,001 〜 100,000MAUの場合の参考値
  5. 技術選定 - IDaaS - Amazon Cognito - クラウドサービス - AWS

    - アプリケーション - ユーザー向け画⾯・API: Go - 管理画⾯: TypeScript, React 選定理由 - コスト削減が⾒込める - ⾃前のアプリケーションで機能を補いやすい - AWSを得意とするメンバーは多い
  6. リリース後の状況 - 😀 3週間でMAUの約86%のユーザーが新基盤に移⾏ - 😢 ログイン画⾯のドメイン変更により、ログイン不可の問い合わせが増加 - パスワードマネージャーはサブドメインの違いを無視してサジェストする -

    ⼀度保存すれば、サブドメインが⼀致するものが優先される Bill Oneの旧ログイン画⾯ (auth.bill-one.com) Bill Oneの新ログイン画⾯ (auth.sansan.com) Sansanのログイン画⾯ (ap.sansan.com) Bill Oneの ID/パスワード Sansanの ID/パスワード サジェスト サジェスト サジェスト
  7. - プロダクトの初期フェーズで認証周りの⼯数を削減できた効果は⼤きい - Auth0は機能が豊富であることを痛感 - 例: CognitoのHosted UIは⼀切カスタマイズ・⽇本語化できないので、MFAの 設定フローを(ワンタイムパスワード設定⽤のQRコードを作るところも含め て)⾃作する必要がある

    - コストの問題がなければAuth0を使い続けたかった - ユーザー数課⾦のサービスや、MAUあたりの収益が⾼いビジネスモデルで あれば、コストに⾒合う価値があると思う - ⼀⽅で、⾃作のアプリケーションによって、⾃由度が上がってプロダクト 独⾃の要件が実現しやすくなった⾯もある Auth0の利⽤を振り返っての所感