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The future we create with our own MVV

matsukurou
January 08, 2025

The future we create with our own MVV

RSGT2025で登壇の資料です。

matsukurou

January 08, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 株式会社 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG) DX推進本部 内製開発グループ スクラムマスター 所属 松﨑 一孝 Matsusaki

    Kazutaka @matsukurou アミューズメントゲーム開発のエンジニア → FFGに中途入社(2018〜) FFGのデジタル戦略部門の立ち上げから従事 社内に内製開発やアジャイルの文化を浸透中 スクラムフェス福岡(実行委員長) ふくおかスクラム 金融アジャイルMeetup Scrmu Masters Night! Online 業務 経歴 コミュニティ
  2. 2018 2020 2022 現在 これまでの歩み 内製開発組織発足 〜 組織に溶け込んでいく 他部門との協働 SM+開発者視点

    全社を横断した取組へ 2021 2018〜2022のふりかえり 2019 SM+マネジメント視点
  3. 短期決戦で仕上げるための工夫 参加者を絞る 完成後のアクティビティを事前に計画する 作るところと、完成後のアクティビティが軌道に乗るまでは私がリードする 目標を統一する いつまでに、どのような状態を達成するのか 誰に、何を、いつ伝えるのか やらないことも決める 成果物を定義する どのような成果物が必要か

    成果物の完成のイメージを明確にする(都度確認) どこに保存するかを決める 会議の工夫 合意を得やすくする(賛成でなくても不満がなければ問題なし) 会議はディスカッションと合意の場とする(個々の考えをまとめるのは宿題) 会議は5分後に開始し、5分前に終了(遅れても全体でのフォローはしない) 会議を短くし、頻度を上げる(週1回2時間よりも週2回1時間ずつ) アジェンダは分単位で決めておく(その通りにいかなくてもOK) アジェンダは前日までに公開しておく できる限り毎回ふりかえる 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
  4. Will 心からわくわくする活動 Need 誰のどんなニーズに応える活動か これまでの私たちの歴史をふりかえる(私たち=内製開発グループ) 資料や長くいるメンバーから、立ち上げからこれまでの取り組みや経緯を共有 私たちが「得意」で「やりたいこと」は何だろう? 「Will-Can-Need」のフレームワークを使って考える ステークホルダーが私たちに「求めている」ことは何だろう? 部長陣へのインタビューを実施

    私たちの「核となる価値・行動」は何だろう? 「Will-Can-Need」が重なる部分を全員でディスカッション 核となる価値・行動を探求する Can 私たちだからこそできる活動 Will Not やりたくないこと Need Not 答えられないニーズ Can Not できないこと 核となる価値・行動 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
  5. ミッション作成の手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9

    10 Will-Can-Need 一人ひとりがミッションに含めたいワードや文章を考える(宿題) それぞれのワードや文章の意味を全員で確認 グループにわかれてミッションの案を考える あらためて個人でミッションの案考えてくる(宿題) 考えてきたミッションの意味を共有 共有の中で新しい案が生まれれば共有 良さそうなミッション案を投票で絞り込んで、決選投票で決定
  6. ビジョン作成の手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9

    10 1年後(直近), 3年後(イメージできなくもない), 5〜10年後, 20〜30年後の景色を考えてくる(宿題) 一人ひとりがイメージした未来の景色を共有 グルーピングして、どんな未来の景色に共感する人が多いか確認 目指したい未来の景色を実現するために必要な活動を具体的に考えてくる(宿題) 本当に実現したい未来の景色を選んで、実現に向けてグループディスカッション 少し抽象化してタイトルをつけて完成
  7. バリュー作成の手順 これまでの活動を総括して「バリュー」を作る 「タイトル」 「カテゴリー」 「説明」のフォーマットでバリューを考えてくる(宿題) 考えてきたビューを全員で共有 カテゴリーごとにグルーピング 「タイトル」 「説明」からキーワードになりそうなワードを抽出(ファシリ作業) 「カテゴリー」を共通的なものと特化したもので再分類(ファシリ作業)

    再分類した結果と抽出したキーワードで文章のたたきを作成(ファシリ作業) たたきをベースにグループにわかれて内容をブラッシュアップ 内容からタイトルを考えてくる(宿題) タイトルを決めて 完成全体のブラッシュアップ 問い:私たちが、今も今後もこだわりたいことは何か 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
  8. バリュー作成の手順 1 2 3 4 5 6 7 8 9

    10 「タイトル」 「カテゴリー」 「説明」のフォーマットでバリューを考えてくる(宿題) 考えてきたビューを全員で共有 カテゴリーごとにグルーピング 「タイトル」 「説明」からキーワードになりそうなワードを抽出(ファシリ作業) 「カテゴリー」を共通的なものと特化したもので再分類(ファシリ作業) 再分類した結果と抽出したキーワードで文章のたたきを作成(ファシリ作業) たたきをベースにグループにわかれて内容をブラッシュアップ 内容からタイトルを考えてくる(宿題) タイトルを決めて 完成全体のブラッシュアップ
  9. ミッション テクノロジーと想いで価値あるものを生み出す。仲間とともに。 私たちは、テクノロジーの力で銀行の想いをカタチにし、銀行体験をアップデートしていきます。既存の考えに縛られず、情熱を持って挑戦していくこ とで、本当に価値あるものを生み出すことが当たり前な組織文化を実現していきます。共に働く仲間とともに歩むからこそ実現できると信じています。 ビジョン コミュニケーションの交差点をDXに 正しいビジネスを正しくつくる FFGって良いね!を全国に バリュー 本質をカタチに

    新たな価値を生み出し続けるためには、情熱を持って挑戦していくことが重要です。 既存の枠にとらわれず、新たな発想と行動で周囲を巻き込み、本質をカタチにしていきます。 信頼と責任を 常に変化を受け入れ改善し、今より一歩前へ進もうとするマインドが大切です。 好奇心とユーモアを忘れず、自律的かつ自立的に学び考え発信して仲間を増やし、プロフェッショナルとしての信頼と責任を果たします。 誰もが輝ける持続可能な組織に 私たちのミッションを成し遂げるためには、仲間を尊重し、一人ひとりの価値観を認め合うことが大切です。 多様性と専門性を掛け合わせ醸成し、誰もが輝ける持続可能な組織文化にしていきます。 1年後:ビジネスの収益構造と内製開発グループの活動が連携するためのKGI/KPIを設定し、その運用を開始している。 1年後:内製開発グループのメンバー全員が一緒に目指す目標を共有し、そのための理解や視点を持てている。 1年後:外部のカンファレンスに参加、登壇するメンバーが出始めている。
  10. 話の流れ 1. MVV作成に至った背景 2. MVVの作成 3. MVVの活用 4. ふりかえり  ・グループ全員の理解を得る

     ・ビジョン実現に向けた活動  ・ワーキンググループの紹介  ・ワーキンググループの成果
  11. MVV関連活動による指標から見る成果(全体感) 共感している 47.5% 理解している 29.5% 行動している 13.1% 認知している 9.8% MVV全体について、どのような状態ですか(2024.11時点)

    【グラフより】 60%が共感、行動 ミッション、ビジョン、バリュー個別でも同様の結 果 【コメントからわかったこと】 「行動している」の定義のハードルが高い人が多い 目標設定に結び付いているチームもある MVVの必要性や活動の理解は得られている
  12. MVV関連活動による指標から見る成果(WGの活動) 活動の内容を知っている 27.4% 活動している 21% 活動していることを知っている 21% 共感している 17.7% 活動していることを知らない

    12.9% 「正しいビジネスを正しくつくる」の実現に向けた活動について(2024.11時点) 【グラフより】 活動している割合はどれも同様 何かやってるな感の割合が多い 【コメントからわかったこと】 WGの活動と認識されていない活動が多い 業務都合で参加できないメンバーも多い
  13. 内製開発グループの満足度 概ね満足 37.1% 可もなく不可もなく 35.5% 非常に満足 19.4% 少し不満 8.1% 内製開発グループ全体の満足度(2024.11時点)

    【グラフより】 満足度は上昇の印象(過去分がない) 「非常に不満」はなくなった 【コメントからわかったこと】 まとまり感を感じる人が増えた 一方、人が増えすぎて分断を感じる人もいる 人の流動性や増減の感じ方はまちまち
  14. 仲間が増 える アイデア が増える 小さな成功 が増える 他のグルー プへの刺激 挑戦意欲の 増加

    モチベーシ ョンの向上 積極的な共 有 活動の手応 え 多様な視 点 新たな取り 組み 継続的な活 動 他者からの 関心 多様なフィ ードバック 実践の増 加 共有の増 加 仲間が増えると何が嬉しい?
  15. 1. エバンジェリスト(自分自身) 2. 小さなステップ(小さな成功を祝う) 3. ステップバイステップ(一歩ずつゆっくり) 5. ふりかえりの時間(3ヶ月に一度は) 6. 協力を求める(有志で)

    11. アーリーアダプター(実務に活かす) 13. グループのアイデンティティ(MVV活動) 16. イノベーター(ツール導入のチーム) 18. 感謝を伝える(Thanks) 23. 適切な時期(今困っていること) 24. 定期的な連絡(隔週で) 32. 体験談の共有(隔週で) 33. みんなを巻き込む(いつでも参加歓迎、他のグループも巻き込む) 35. 身近な支援者(チーム長全員参加) 39. 相談できる同志(有志で隔週あつまってるので) 41. 勢いの持続(触れる機会の創出) なぜ継続できているか? Fearless Change の要素?
  16. アーリーア ダプター 小さなス テップ 協力を求 める エバンジ ェリスト ステップバ イステップ

    適切な時期 イノベータ ー 定期的な連絡 ふりかえりの時間 体験談の 共有 相談でき る同志 身近な支 援者 感謝を伝え る グループのアイデンティティ なぜ継続できているか? 志向性によって活動を選択できる どの活動も想いをもって主導している人がいる