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デザインシステムで アクセシビリティ品質が 担保できなかった 「3つの理由」

デザインシステムで アクセシビリティ品質が 担保できなかった 「3つの理由」

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Tajima Sachiko

November 29, 2025
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  1. 5

  2. SmartHR Design Systemとは • 概要 ◦ SmartHR Design Systemは、サービスに関わるすべての人 が

    プロダクトに限らず SmartHRらしい表現をするための基 準や素材をまとめたもの • 構成要素 ◦ 基本原則 :「SmartHRらしさ」や「4つの価値観」を定義 ◦ 基本要素 : ロゴ、色、タイポグラフィ、アイコンなど ◦ 3つのコンテンツカテゴリ ▪ プロダクト : UIコンポーネントや実装コードなど ▪ コミュニケーション : マーケティング・広報向け ▪ アクセシビリティ : 誰でも使えるサービスにするための チェックリストやガイドライン 6 ( smarthr.design/ )
  3. SmartHRに求めるアクセシビリティ品質基準 • 目標とする品質基準 ◦ JIS X 8341-3:2016 のレベルA + α

    • 品質達成のための方法 ◦ 新規開発時 : ウェブアクセシビリティ簡易チェックリスト [※2]を満たす ◦ 既存の改修 : アクセシビリティ本部がやるため開発チームには求めない 33
  4. SmartHRに求めるアクセシビリティ品質基準 • 目標とする品質基準 ◦ JIS X 8341-3:2016 のレベルA + α

    • 品質達成のための方法 ◦ 新規開発時 : ウェブアクセシビリティ簡易チェックリスト [※2]を満たす ◦ 既存の改修 : アクセシビリティ本部がやるため開発チームには求めない 34 この複雑さにより、新規開発時の品質基準の前提を知らないかも
  5. 1. 実装中にLintエラーが出る 2. エディタ上の解説( JSDoc/エラー文)を読む 3. 「なるほど、アクセシビリティにはこれが必要なのか」と理解する 4. 正しく実装する 37

    「品質向上」と「スキルアップ」の一石二鳥 理想的な開発フロー エラーメッセージを「教育コンテンツ」として利用
  6. 学習ハードルの見積もりの甘さ • 学習のハードル ◦ 知識がある側にとっての「親切な説明」 ◦ 知識がない側にとっては「未知の専門用語の羅列」 • 心理的なハードル ◦

    スキル不足を自覚している人ほど、新しい概念の習得 を実際以上に高い壁に感じてしまう 40 要因② 👉ハードルを飛び越えるには必要性や余裕、興味等きっかけが必要
  7. 解決策:品質の定点観測 • 手法:ページの無作為抽出 ◦ 試験コストを下げ、短期的に繰り返し実行可能に • 効果:品質の可視化と意識向上 ◦ 現在地を知る :

    自チームの品質や他との比較が可能 ◦ 競争と鼓舞 : 品質の高い /低いを可視化し、改善を促す 1. 品質の定点観測 52
  8. アクセシビリティマスターの再定義 1. 体制と役割 ◦ 各チームに 1名配置を目標 ◦ プロダクトの品質に責任を持つ 2. 育成サイクルの実践

    ◦ 実際のNG箇所をアクセシビリティエンジニアと相談しながら修正 ◦ 修正で得た知見を「マスター会」でチーム横断共有 2. 人の育成 54
  9. 58