社内LTで発表したスライドです
[UX/UIデザイン]ターゲットユーザーと発達心理学白井 香織2022.11
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アジェンダ9Billio➢ UX/UIとは➢ ターゲットユーザーとは➢ 発達心理学について➢ まとめ
UX/UIとは9Billio➢ UX:ユーザーがサービスを通して得られる体験のこと○ 「体験」とはサービスを通してユーザーが得られる使い心地、感動、印象など○ 仕様をワイヤーフレームに起こす設計部分がUXに当たる➢ UI:ユーザーとサービスをつなぐもの○ サイトのデザインやFont、色、画像、動画など○ UIはUXを向上させるための一要素
ターゲットユーザーとは9Billio➢ サービスを利用するユーザーを、性別・年代・職業などで属性化し、対象を具体的に定めること
ターゲットユーザーとは9Billio➢ サービスを利用するユーザーを、性別・年代・職業などで属性化し、対象を具体的に定めることユーザーのニーズや特性に基づいたサービスを作るためにターゲットを意識し、明確にする事はとても大切です
そしてテクノロジー戦略本部ではバイセルグループの社内システムを開発しています
ターゲットユーザーを想定する9Billio➢ 社内システム=業務で使用するシステム➢ 男女ともに使用する➢ 年代は20~60代を想定する必要あり○ 業務でPCを利用している、スマホの基本操作ができる前提新卒~定年までの幅広い年代がターゲットユーザーとなります
ターゲットユーザーの年代を具体的に定める事はUX/UIデザインにとって、とても重要です
なぜ?9Billio
年代ごとに特性があるからです( 発達心理学 )9Billio➢ 発達心理学:加齢による人の一生涯の発達的変化過程を研究する心理学[備考]
年代別特性の変化視覚能力・運動能力・認知能力は25歳以降、徐々に低下して行きます20代 35~40代 50代 60代● 能力低下の大きな変化はない● 老眼がはじまる● 早い人は35歳頃から初期症状● 視覚能力が徐々に低下● 55歳頃から手と目の運動能力が低下● 視覚能力低下● 運動能力がさらに低下● 認知能力が低下※個人差あり※聴力は今回省略しています
UX/UIの発達心理学への向き合い方1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力この3つのポイントを抑えていきます9Billio※聴力・知識は今回省略しています
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力35~40代 50代 60代● 老眼がはじまる● 早い人は35歳頃から初期症状● 視覚能力が徐々に低下● 55歳頃から手と目の運動能力が低下● 視覚能力低下● 運動能力がさらに低下● 認知能力が低下老眼と視覚能力低下への対処法が必要になります
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力➢ 老眼への対処法○ Fontサイズは大きめに [UX/UI]■ 本文サイズの目安は16px■ 本文に16px以下のFontは使用しない○ 余白を十分確保する [UX/UI]➢ 老眼:モノを見るときにピントを合わせる目の調整機能が衰え、近くを見るときに必要な「調整」ができなくなり視界がぼやける事[備考]
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力➢ 視覚能力低下への対処法○ 色の識別能力が低下するので、使用する色に注意し色数も抑える[UI]○ コントラスト感度が低下するので、色のコントラスト比を確保する[UI] ○ 視覚処理・視覚的な集中力が低下するので、コンテンツはグループ化し、また不要な視覚情報や演出を避ける[UX/UI]ボタンボタン
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力50代 60代● 視覚能力が徐々に低下● 55歳頃から手と目の運動能力が低下● 視覚能力低下● 運動能力がさらに低下● 認知能力が低下手と目の運動能力低下への対処法が必要になります
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力➢ 運動能力低下への対処法○ クリックターゲットを十分に大きくする [UX/UI]○ ジェスチャー入力をシンプルに保つ [UX] ○ 動作に負担のかかる画面設計を避ける [UX]○ 複雑なレイアウトは避ける [UX/UI]➢ 運動能力低下:手先の器用さの低下、手と目の協応動作の低下、筋力や動作速度の低下[備考]
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力60代● 視覚能力低下● 運動能力がさらに低下● 認知能力が低下認知能力低下への対処法が必要になります
UX/UIの発達心理学との向き合い方9Billio➢ 認知能力低下への対処法○ 構造やデザインを単純化し集中しやすくする [UX/UI]○ 画面の開始~終了地点を明確に示す [UX/UI] ○ マルチタスクの構造を避ける [UX]○ 用語は統一し、あいまいな言葉は避ける [UX]○ 簡潔で分かりやすい文体を使う [UX]➢ 認知能力低下:情報を記憶・理解・判断・処理するワーキングメモリや短期記憶力の低下[備考]1. 視覚能力2. 運動能力3. 認知能力
まとめ9Billio以上の事から年代ごとに加齢に伴う特性(発達心理学)がある事を理解し、UX/UIに取組む必要があります
まとめ9Billio加齢に伴う変化は誰しもが通る道であり、そして人生における成長のひとつです。また2007年生まれ以降は人生100年時代になるとも言われています。生活を豊かにそして便利にするテクノロジーは、全世代の人にとってユーザーフレンドリーであるべきです。デザイナーとしてテクノロジーとユーザーを繋ぐ懸け橋になれるよう、UX/UIの観点から今後もユーザビリティを考慮し続けていきたいと思っております。