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[UX/UI design] Target users and developmental psychology

shira
November 21, 2022

[UX/UI design] Target users and developmental psychology

社内LTで発表したスライドです

shira

November 21, 2022
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Transcript

  1. [UX/UIデザイン]
    ターゲットユーザーと
    発達心理学
    白井 香織
    2022.11

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  2. アジェンダ
    9Billio
    ➢ UX/UIとは
    ➢ ターゲットユーザーとは
    ➢ 発達心理学について
    ➢ まとめ

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  3. UX/UIとは
    9Billio
    ➢ UX:ユーザーがサービスを通して得られる体験のこと
    ○ 「体験」とはサービスを通してユーザーが得られる使い心地、感動、印象など
    ○ 仕様をワイヤーフレームに起こす設計部分がUXに当たる
    ➢ UI:ユーザーとサービスをつなぐもの
    ○ サイトのデザインやFont、色、画像、動画など
    ○ UIはUXを向上させるための一要素

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  4. ターゲットユーザーとは
    9Billio
    ➢ サービスを利用するユーザーを、性別・年代・職業などで
    属性化し、対象を具体的に定めること

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  5. ターゲットユーザーとは
    9Billio
    ➢ サービスを利用するユーザーを、性別・年代・職業などで属
    性化し、対象を具体的に定めること
    ユーザーのニーズや特性に基づいたサービスを作るためにター
    ゲットを意識し、明確にする事はとても大切です

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  6. そしてテクノロジー戦略本部では
    バイセルグループの社内システムを開発しています

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  7. ターゲットユーザーを想定する
    9Billio
    ➢ 社内システム=業務で使用するシステム
    ➢ 男女ともに使用する
    ➢ 年代は20~60代を想定する必要あり
    ○ 業務でPCを利用している、スマホの基本操作ができる前提
    新卒~定年までの幅広い年代がターゲットユーザーとなります

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  8. ターゲットユーザーの年代を具体的に定める事
    はUX/UIデザインにとって、とても重要です

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  9. なぜ?
    9Billio

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  10. 年代ごとに特性があるからです
    ( 発達心理学 )
    9Billio
    ➢ 発達心理学:加齢による人の一生涯の発達的変化過程を研究する心理学
    [備考]

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  11. 年代別特性の変化
    視覚能力・運動能力・認知能力は25歳以降、徐々に低下して行きます
    20代 35~40代 50代 60代
    ● 能力低下の
    大きな変化は
    ない
    ● 老眼がはじまる
    ● 早い人は35歳頃か
    ら初期症状
    ● 視覚能力が徐々に
    低下
    ● 55歳頃から手と目の
    運動能力が低下
    ● 視覚能力低下
    ● 運動能力がさらに低

    ● 認知能力が低下
    ※個人差あり
    ※聴力は今回省略しています

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  12. UX/UIの発達心理学への向き合い方
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    この3つのポイントを抑えていきます
    9Billio
    ※聴力・知識は今回省略しています

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  13. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    35~40代 50代 60代
    ● 老眼がはじまる
    ● 早い人は35歳頃か
    ら初期症状
    ● 視覚能力が徐々に
    低下
    ● 55歳頃から手と目の
    運動能力が低下
    ● 視覚能力低下
    ● 運動能力がさらに低

    ● 認知能力が低下
    老眼と視覚能力低下への対処法が必要になります

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  14. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    ➢ 老眼への対処法
    ○ Fontサイズは大きめに [UX/UI]
    ■ 本文サイズの目安は16px
    ■ 本文に16px以下のFontは使用しない
    ○ 余白を十分確保する [UX/UI]
    ➢ 老眼:モノを見るときにピントを合わせる目の調整機能が衰え、近くを見るときに必要な「調
    整」ができなくなり視界がぼやける事
    [備考]

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  15. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    ➢ 視覚能力低下への対処法
    ○ 色の識別能力が低下するので、使用する色に注意し色数も抑える
    [UI]
    ○ コントラスト感度が低下するので、色のコントラスト比を確保する
    [UI] 
    ○ 視覚処理・視覚的な集中力が低下するので、コンテンツはグルー
    プ化し、また不要な視覚情報や演出を避ける[UX/UI]
    ボタン
    ボタン

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  16. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    50代 60代
    ● 視覚能力が徐々に
    低下
    ● 55歳頃から手と目の
    運動能力が低下
    ● 視覚能力低下
    ● 運動能力がさらに低

    ● 認知能力が低下
    手と目の運動能力低下への対処法が必要になります

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  17. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    ➢ 運動能力低下への対処法
    ○ クリックターゲットを十分に大きくする [UX/UI]
    ○ ジェスチャー入力をシンプルに保つ [UX] 
    ○ 動作に負担のかかる画面設計を避ける [UX]
    ○ 複雑なレイアウトは避ける [UX/UI]
    ➢ 運動能力低下:手先の器用さの低下、手と目の協応動作の低下、筋力や動作速度の低下
    [備考]

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  18. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力
    60代
    ● 視覚能力低下
    ● 運動能力がさらに低

    ● 認知能力が低下
    認知能力低下への対処法が必要になります

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  19. UX/UIの発達心理学との向き合い方
    9Billio
    ➢ 認知能力低下への対処法
    ○ 構造やデザインを単純化し集中しやすくする [UX/UI]
    ○ 画面の開始~終了地点を明確に示す [UX/UI] 
    ○ マルチタスクの構造を避ける [UX]
    ○ 用語は統一し、あいまいな言葉は避ける [UX]
    ○ 簡潔で分かりやすい文体を使う [UX]
    ➢ 認知能力低下:情報を記憶・理解・判断・処理するワーキングメモリや短期記憶力の低下
    [備考]
    1. 視覚能力
    2. 運動能力
    3. 認知能力

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  20. まとめ
    9Billio
    以上の事から年代ごとに加齢に伴う特性(発達心理学)
    がある事を理解し、UX/UIに取組む必要があります

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  21. まとめ
    9Billio
    加齢に伴う変化は誰しもが通る道であり、そして人生における成長のひとつです。
    また2007年生まれ以降は人生100年時代になるとも言われています。
    生活を豊かにそして便利にするテクノロジーは、全世代の人にとってユーザーフレンドリーであるべきで
    す。
    デザイナーとしてテクノロジーとユーザーを繋ぐ懸け橋になれるよう、UX/UIの観点から今後もユーザビ
    リティを考慮し続けていきたいと思っております。

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