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漸進。

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 漸進。

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TOMIKAWA Sotaro

May 29, 2025
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  1. © ZOZO, Inc. 株式会社ZOZO ブランドソリューション開発本部 WEARフロントエンド部 Webブロック 冨川 宗太郎 2022年新卒で株式会社ZOZOに入社。

    WEAR by ZOZOのWebフロントエンド開発に従事。 フロントエンド領域のテックリードを務める。 2
  2. © ZOZO, Inc. https://wear.jp/ 3 • あなたの「似合う」が探せるファッションコーディネートアプリ • 1,800万ダウンロード突破、コーディネート投稿総数は1,400万 件以上(2025年3月末時点)

    • コーディネートや最新トレンド、メイクなど豊富なファッション 情報をチェック • AIを活用したファッションジャンル診断や、フルメイクをARで試 せる「WEARお試しメイク」を提供 • コーディネート着用アイテムを公式サイトで購入可能 • WEAR公認の人気ユーザーをWEARISTAと認定。モデル・タレン ト・デザイナー・インフルエンサーといった各界著名人も参加
  3. © ZOZO, Inc. 7 ビッグバンリライトはダメ(一般論) ビッグバンリライトを避けるべき理由は以下の通り: • 完遂できなかった場合、進捗が0になる • 完遂できても、

    ◦ 一度に作り切るので設計が洗練されない ◦ 新たな負債へ • スケジュールが立たない・守れない • 仕様の見落とし • 新機能開発が止まる • etc... ※ただしやむを得ない場合や圧倒的腕力がある場合はこの限りではない
  4. © ZOZO, Inc. 9 すこしずつリプレイスするために 2 漸進的な適用方法を考える。 ビッグバンリライトをしない、という話の延長線。 • コンポーネントレベルでの適用:

    「フッターのみ」など • ページ(URL)単位での適用: 「/privacy のみ」など いかに小さく始められるかを常に考える。
  5. © ZOZO, Inc. 12 • リプレイスは既存のコードを変形するだけで済む箇所もあるので、 変形のためのスクリプトを用意する ◦ 万人に役立つスクリプトじゃ無くていい ◦

    リプレイスのためのものはそうそう都合よく公開されていない • リンターでは拾いきれないコーディングルールを明文化する ◦ カスタムルールをサッと書けるならそうする すこしずつリプレイスするために 3
  6. © ZOZO, Inc. 14 負債にしないために 1 「来た時よりも綺麗に」を意識し、劣化が目立つところは適宜改善を重ねる。 (ただし機能追加とリファクタリングの変更は分ける) 命名には最大限の注意を払う。命の名前。名は体を表す。 AIに聞くもよし、著名なライブラリを参考にするもよし。

    WEARチームでは輪読会も有効だった。 • 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 • Good Code, Bad Code ~持続可能な開発のためのソフトウェアエンジニア的思考 • HTML解体新書-仕様から紐解く本格入門
  7. © ZOZO, Inc. 15 負債にしないために 2 ライブラリは極力最新に追従し続ける。 ひとつひとつの差分は小さくても「塵も積もれば山となる」ので、 まとめてやったほうが楽などということはない。 WEAR

    WebチームではRenovateのPRごとにランダムでメンバーがアサインされ 基本一週間以内に確認・マージ・リリースまで行う。 ライブラリに対するアンテナとしても機能する。
  8. © ZOZO, Inc. 17 負債にしないために 4 フットワークの軽さを確保する。 リリースの頻度が少ないと、リリースの変更が大きくなる。 →変更箇所が多いと、バグを埋め込んだ時に原因が特定しづらくなる →原因が特定しづらいと、変更を恐れるようになる

    変更はこまめにリリース、異変を見つけたらすぐに引き返す。 機能フラグ(フィーチャーフラグ)を積極的に活用して、 開発途中の機能でも非公開でリリースするなど。
  9. © ZOZO, Inc. 18 負債にしないために 4 フットワークの軽さを確保する。 そのために、タスクの粒度を細かくする。 IssueやPull Requestを細かくすることで変更内容を把握しやすくする。

    レビュー負担軽減により開発速度の向上にもつながる。 ただし、細かすぎは前後関係が途切れるので注意が必要。 やりながらラインを見極める。
  10. © ZOZO, Inc. 19 もし「PHPやRuby on Railsを剥がしてReactにしたいです」と言われたら? ここまで確認してきたように、 1. 旧環境に敬意を持つ

    (過信は禁物) 2. 少しずつ確実に進める(必要に応じ並行して機能開発もする) 3. 開発の基礎を守る リプレイスをすることになったら