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研究ができる人工知能の実現へ向けた課題の検討
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Shiro Takagi
October 21, 2023
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研究ができる人工知能の実現へ向けた課題の検討
Shiro Takagi
October 21, 2023
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Transcript
研究ができる人工知能の 実現へ向けた課題の検討 2023/10/21@上智大学
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0. はじめに
(汎用的で自律的な) 研究できる AI を実現するため にはどんな課題があるか?
研究はどこまで人間から自由 になれるか?
研究ができる AI とは? 1. 研究の自動化の試みは? 2. 課題は? 3.
今日の話は コーヒーブレイクぐらいの 気持ちで聞いてください ☕️
1. 研究ができる AI とは?
研究とは ある社会にとっての新しい知識を 生産する行為?
知識とは 正当化された真なる信念? [Steup+ 2020]
知識の生産とは 信念を更新すること?
研究で生み出される知識は 個人にとどまららず人類社会全体の知識 → 共通信念の更新?
知識が新しいとは ある問いに対して真であると強く信じられる 仮説がそれまで存在しなかったということ?
この定義から得られる示唆は?
a. 研究は問いの構築+仮説生成+仮説検証? b. 有意味な知識生産の自律的実行は困難? c. 研究を知識生産とする定義は不適当?
知識は新規である必要がある → 問いの構築 問いに対して答えを出す(答えは未知) → 仮説の生成 仮説が真であるという信念を正当化する必要 → 仮説の検証
知識が信念ならば主体/社会に対して相対的 → AI が自律的に生産した知識は人には無意味 (検証をゼロから自律的に構成した場合)
人の信念は長期間の自然との相互作用の産物 → 人は信念に基づいても自然理解につながる → AI の自律的検証は自然理解に向かわない?
人間の知識に限定する 自然と整合的な知識の基盤を考える 研究を新しいパターンの発見と捉える 認識論的プラグマティズム
研究を知識生産とすべきではない? 研究を包括的に定義するべきではない? 信念より自然との整合性を強調する? 帰納推論の妥当性は前提とする? 研究を自然の新規なパターンの発見とする? 研究をより良い制御をもたらすものとする? etc...
2. 研究の自動化の試みは?
[Lindsay+ 1993] [Langley 1977]
[King+ 2004]
[Hey+ 2009] [Grey 2009]
[Gil 2021] [Lud ̈ ascher+ 2009]
[https://www.deepmind.com/blog/alphafold-a-solution-to-a-50-year-old-grand-challenge-in-biology]
[Wang+ 2023] [Zhang+ 2023]
[Coley+ 2020] [Rajpurkar+ 2022] [Sun+ 2022] [Carleo+ 2020] [Xu+ 2021]
[Hao+ 2022] [Baker+ 2019] [Kramer+ 2022] Active Learning Causal Inference
OOD Generalization Anomaly Detection Uncertainty Quantification etc...
[Burger+ 2020] [Yachie+ 2017]
[Hutter+ 2018] [Kreuzberger+ 2023] [Rabe+ 2021]
[https://sdproc.org/2024/]
[Yuan+ 2021] [Liang+ 2023]
[Boiko+ 2023] [Qin+ 2023]
[Singhal+ 2023] [Taylor+ 2022] [Azerbayev+ 2023]
Generality 特定の研究領域の特定の研究課題の自動化 Autonomy 特定の研究過程の特定のタスクの自動化 人間が事前に定めた範囲での問いの生成/ 仮説の生成/仮説の検証 [Coley+ 2020]
[Kang+ 2020] [Liu+ 2020]
[Kitano+ 2021] [Coley+ 2021] [Zenil+ 2023] [Hope+ 2022]
3. 課題は?
汎用的な問いの構築/仮説生成/仮説検証 オープンエンドな/人の準備が少ない ... 問い:問いの前提となる大目標の設定 仮説:機械にも答えが未知な時の仮説生成 検証:自在に行動できる能力の獲得 系統的/記号的思考の獲得 自律的な知識生産と alignment の問題
など
査読の自動化 需要がある 問い/仮説/検証等の「良さ」の理解が必要 研究の生成ではなく識別(評価)タスク 幅広い研究分野での慣行であり汎用的 ほぼテキスト操作で完結する
汎用的な方法で自律的に機械学習の研究をする AI のプロトタイピング 作ることで課題が明確になる 行動がコンピュータ内に限定される 研究の自動化の研究の自動化に寄与する 多くの分野の研究の自動化に寄与する など
GPT-4 Text
答え以外の余計な文章
他の研究でも使えるような汎用的な指示のみ
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対照実験を理解・実行 言語モデルを自律的に使用 自らサンプルデータを作成
人間レベルの研究は全くできていない 仮説がオリジナルでもなんでもない 問題文に表示される例に引っ張られる 検証時、仮説を不正確に表現してしまう 統計的仮説検定の不適当な使用がある 指示に従わないことがある API key などは人間が設定している など多くの課題
4. おわりに
自律的に研究ができる汎用人工知能への取り 組みは始まったばかりで、多くの課題がある 研究とは何か/であるべきかの議論が重要 汎用的でオープンエンドな問いの構築/仮 説の生成/仮説の検証への注目が必要 プロトタイピングなどを通じてまず課題 を炙り出すことが重要
[https://openinterpreter.com/] [Viswanathan+ 2023]
[Nielsen & Qiu+ 2022]
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