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GitHubCopilotのカスタムと 機能に関する話
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taiga
July 11, 2025
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130
GitHubCopilotのカスタムと 機能に関する話
GitHubCopilotMeetupTokyoの登壇スライドです
taiga
July 11, 2025
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Transcript
GitHubCopilotのカスタムと 機能に関する話 GitHubCopilotMeetupTokyo
自己紹介 興野 大雅 株式会社USEN-ALMEX(U-NEXT.HD) R&D本部 開発部 バックエンド開発グループ 兼 R&D本部 プロジェクト管理部
採用・育成センター 開発言語 Go言語 活動 AIエージェントユーザー会 運営 フォローよろしくお願いいたします
本LTの想定ユーザー - GitHubCopilot初学者 - VS Codeを使用する開発者 - GitHubCopilotをもう少し使いこなすテクニックが欲しい人 ※今回は初歩的な部分から GitHubCopilotの機能について抜粋して紹介します
GitHubCopilot+何かといったすげー使い方みたいなのを 期待されている方はごめんなさい
基本: .github/copilot-instructions.md リポジトリ内で自動的に適用されるカスタム指示 Markdownで記述し、指示は自動的に チャットリクエストに含まれる 参考例として: • ディレクトリ構成や技術スタック (Goのバージョン情報など)はここに記述
VS Codeの設定 シナリオごとにカスタムの指示を設定できる - コード生成 …… 1.102より非推奨へ (github.copilot.chat.codeGeneration.instructions) - テスト生成……
1.102より非推奨へ (github.copilot.chat.testGeneration.instructions) - コードレビュー (github.copilot.chat.reviewSelection.instructions) - コミットメッセージの生成 (github.copilot.chat.commitMessageGeneration.instructions) - プルリクエストのタイトルと説明の生成 (github.copilot.chat.pullRequestDescriptionGeneration.instructions)
設定例 コミットメッセージの生成
設定方法 textとfileの2つのパターンで設定が可能 体感的な精度の差はなく、外部への共有のしやすさなどを考慮し、 textにするかfileにするか考えるべき
追加のVSCodeのオススメ設定 chat.agent.maxRequests エージェントモードがターンごとにCopilotの使用を許可する回数 デフォルトは公式ドキュメントだと15だが確認したところ、私は25だった (プラン等によって違うかもしれないが未確認......) https://code.visualstudio.com/docs/copilot/reference/copilot-settings にGitHubCopilotの他の設定リファレンスが載っているのでぜひ確認を!!
mcp.json mcpの設定を記述するファイル エージェントで使用したいMCPについて ここで設定する よくこの解説記事でAPIキーが必要なMCP について APIキーをべた書きするような解説を見るが 正しくは"inputs": []を使用して回避した方が 良い
なお、APIキーの入力はサーバーの初回起動 の際に求められ、 passwordフィールドをtrueにしておけば 入力した値は表示されなくなる
Instructions files globパターンを使用して適用するカスタムプロンプトを変える機能 例えばgoファイルに適用するルールであったり、docsディレクトリ配下のmdファイルに 適用するルールといった形で設定できる CursorのRules機能などと近いイメージ
Prompt files コード生成やコードレビューなどよく使用する プロンプトをMarkdownファイルとして 設定しておく機能 チーム内で共通のレビュー項目で レビューを行う際や、よく使うプロンプトを 格納しておくと便利 modeでagent,ask,editを予め指定可能 tool単位でMCPも含めて使用するものを
設定可能なのが偉い
Custom chat modes これまでのデフォルトのagent,ask,editに加えて オリジナルで独自のチャットモードを作成できる機能 こちらもプロンプトファイル同様にtool単位で MCPも含めて使用するtoolを設定でき これまでのように手動で指示する必要性がなくなった
Chat tool sets 使用するtoolをグループ化して管理できるように また設定したグループはチャットやプロンプトファイル、カスタムチャットモードで使用できるようになる 残念な点 - ワークスペース配下ではなく、ユーザー配下にしか作れないため共有がしずらい - カスタムチャットモードを共有するときなどは、ツールセットを使わずに指定した方が良い
GitHubCopilotの公式カスタマイズリポジトリ GitHub Copilotのカスタマイズをまとめた公式のリポジトリが登場 プロンプトファイルやチャットモードなどの設定が公開されているので 見てみると参考になるかも https://github.com/github/awesome-copilot
知らずに作った僕のカスタマイズリポジトリ まさか同時期に公式が出してくると思わず作ってしまったリポジトリ 本家と比較し、外部のMCPとかも設定しているのが違い 公式のモードも取り込んで日本語版で作ろうかなと思っているので issueとかプルリクとか投げていただければ嬉しいです!! https://github.com/taiga-K/github-copilot-rules/
今日来たリリースに関する話 ここまでが今あるGitHubCopilotの機能についての一部ご紹介でした ここからは今日リリースされた機能について軽く触れて ワクワクする時間にしたいと思います
Custom chat modesにモデル選択が追加 Custom chat modesはこれまで名前やツール、プロンプトは指示できなかったが 新たにモデルが選択できるように!! やってもらうタスクによって、モデルを使い分けるユーザに取っては良いアップデートかも ←自動でモデルが切り替わる
カスタム指示の自動生成が可能に Chat: Generate Instructionsコマンドが実装され copilot-instructions.mdをエージェントがプロジェクトの構造や技術スタックから自動生成 してくれる機能が導入
コマンドの自動承認機能 エージェントに対して自動実行を許可するコマンドと承認を必須とする コマンドを設定できるように これにより、いちいち承認ボタンを押さずとも特定のコマンドは自動で エージェントが実行してくれるようになる 他のツールとの違いとしてデフォルトの承認必須のコマンドリストがある Deny list: rm, rmdir,
del, kill, curl, wget, eval, chmod, chown, Remove-Item
VS CodeのMCPページが公開 VSCodeサイトに新たにMCPページが追加されました MCPの設定はユーザー配下に格納される
拡張機能の表示欄に新たにMCPサーバー管理機能が追加 これまでmcp.jsonとかコマンドパレットから管理する必要のあったMCPについて 専用の表示欄が追加 登録しているサーバの一覧や起動・停止が簡単に!! ユーザー配下とワークスペース配下同じMCPを設定してしまった 場合、挙動が不安定(少なくともユーザ配下のMCPなのかワークスペース 配下のMCPなのか分からん......) アンインストールしても一回VSCodeを落とさないと 表示欄にはMCPが残ったままになる......
Business,Enterprise向け情報 本日、配信されたVSCode version 1.102にアップグレードされた方 1.101の際には動いていたMCPサーバーがアップグレードした途端に 動かなくなりませんでしたか? 具体的には拡張機能の表示欄から選択できるのが MCPのアンインストール 構成の表示 程度で、サーバーの起動がグレーアウト
して使えなくなっている現象
Business,Enterprise向け情報 原因 1.102以降にアップデートすると、組織によってMCPの使用を無効化する設定が入ったため (デフォルト無効) 対処法 組織のCopilotのpolicyに追加されたMCP servers in Copilotを有効に変更
Custom chat modesのリンク経由でのインポートが可能に 外部リンクからチャットモードファイルをインポートできるように!! MCPのサイトのように色んなチャットモードを選んでボタンワンクリックで自分のVSCode環境に落とせる ように 例 vscode:chat-mode/install?url=https://raw.githubusercontent.com/github/awesome-copilot/refs/head s/main/chatmodes/4.1-Beast.chatmode.md
おまけ github.com上で動くCoding Agentの価格改定について これまでCoding Agentを動かすと一つのタスクにつき、小さなタスクでも20程度のプレミアムリクエストの 消費が発生していた これに対して、価格改定が行われ1セッション=1プレミアムリクエストの消費という料金体系に変更になり ました!!
まとめ GitHub CopilotもVSCode上の機能を一部見ただけでもこれだけの量がある そして自身の求めるような動きをAIにさせたければ、こういったカスタムや便利な機能は 知って使っていく必要がある 今後はGitHub CopilotのOSS化もあり、さらにアップデートが加速する可能性もある GitHubコミュニティでは July promises
even more Copilot magic!(7月はCopilotの魔法がさらに進化します!) とまで 必要な情報は適時追っていき、より良い開発者ライフを過ごしましょう!!
Thank you!