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5分で語るMCP

 5分で語るMCP

「エンジニアのためのMCP勉強会 #1」のオープニングで登壇した際の資料です

日程:2025/4/17(木)
タイトル:エンジニアのためのMCP勉強会 #1
イベント:https://classmethod.connpass.com/event/352139/

TakaakiKakei

April 17, 2025
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Transcript

  1. 5 分で語る MCP(Model Context Protocol) 10 MCPとは何か
 
 
 開発元

    Anthropic が 2024 年後半に OSS として公開 目的 LLM が 外部ツール・データと安全か つ効率的に対話するための オープ ン標準規格 位置づけ AI 版 「USB ポート」。クライアント( AI アプリ)とサーバー(外部ツール)間 の通信方法を統一。 norahsakal https://norahsakal.com/blog/mcp-vs-api-model-context-p rotocol-explained/
  2. 5 分で語る MCP(Model Context Protocol) 11 何が嬉しいか
 
 
主な価値 具体的メリット

    エコシステムの形成 オープンソースであるため、コミュニ ティの貢献によって進化。 拡張性 将来ツールを追加してもクライアント 側は最小変更で済む。 双方向通信 サーバー→クライアントへプッシュ 通知可能(SSE)。 例:長時間タスクの進捗、外部イベ ント通知。 modelcontextprotocol.io | https://modelcontextprotocol.io/introduction
  3. 5 分で語る MCP(Model Context Protocol) 12 Tool Calling との違い
 


    
 
 
 Tool Callingは「何ができるか」を拡張する機能( LLM機能拡張) MCPは「どうやって接続するか」を標準化する仕組み(接続標準化) 項目 Tool Calling(Function Calling) MCP レイヤー LLM内部機能 LLM外部の通信プロトコル 標準化 プロバイダーごとに仕様が異なる オープンスタンダードで横断的 典型ユース 単発または少数の外部関数呼び出し 複数システムが関わる大規模・長期運用 状態管理 基本ステートレス(リクエスト単位) ステートフル通信も選択可( SSE)
  4. 5 分で語る MCP(Model Context Protocol) 13 まとめ
 
 1. MCP

    は LLM と外部世界を「標準形」でつなぐハブ
 2. エコシステム・拡張性・双方向通信が最大の魅力
 3. Tool Calling=LLM 機能拡張/MCP=接続標準化という棲み分け
 
 
 MCPという共通レールを敷くことで、 AIプロダクトの持続性と拡張性が高められることが期待される