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企業が押さえるべきMCPの未来

 企業が押さえるべきMCPの未来

「エンジニアのためのMCP勉強会 #1」のオープニングで登壇した際の資料です

日程:2025/4/24(木)
タイトル:企業が押さえるべきMCPの未来
イベント:https://events.classmethod.jp/seminar/250424-mcp-webinar/

TakaakiKakei

April 24, 2025
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 2 • 2019年 AWS事業本部 ◦ 内製開発 ◦ テクニカルサポート • 2023年 ⽣成AI案件担当

    ◦ ⽣成AIプロダクト開発(AI-Starter) ◦ ⽣成AIコンサル • 2025年 ⽣成AIインテグレーション部 • 部署 ◦ ⽣成AIインテグレーション部 • 役割 ◦ ソフトウェアエンジニア • 名前 ◦ 筧 剛彰(Takaaki Kakei) • 勤務地 ◦ ⽇⽐⾕オフィス ‧AWS Top Engineers 2021-2023 ‧AWS All Certifications Engineers 2022-2023 ‧共著「ビジネスのためのChatGPT活⽤ガイド」
  2. MCP(Model Context Protocol) 5 • Anthropic(Claude開発元)が 2024年後半に公開したプロトコ ル • AIとツールを「安全かつ柔軟に接

    続」する共通ルール • USB-Cのような「つなぐ仕組み」 • 異なるモデルやツールも統⼀され た設計で連携可能に norahsakal | https://norahsakal.com/blog/mcp-vs-api-model-context-protocol-explained/
  3. MCPがどう変えるか 10 Before(従来の課題) After(MCPによる変化) AIやツールを導入するたびに、毎回 個別実装や接続設計が必要。構築 コストが高い MCP対応のサンプルやクライアント の登場により、共通の方法で接続可 能に。構築負担が軽減。

    アプリごとに設計がバラバラで、全社 展開が難しい MCPサーバーでツールを共通化/ 分離でき、横展開・標準化がしやすく なる プロジェクトごとに認証・セキュリティ 設計が必要 OAuthなどの標準認証が使える構成 に。セキュリティ設計の手間も削減、 導入スピードが向上。 AIとツールを接続するルールが決まる ことで、各業務のエージェント化がし やすくなる
  4. AIがナビゲーターからドライバーへ 12 • MCPは開発者を中⼼に現在流⾏ 中 • 開発の世界では、AIにドライバー を譲る世界線が⾒え始めている • 他の業界業種においても、⼈間と

    AIの役割を交代する未来がくるは ず > ペアプロでいうとClineがドライバーで、ユーザーがナビゲータになる。役割を交代する。 mizchi| https://zenn.dev/mizchi/articles/all-in-on-cline
  5. AIオーケストレーターの重要性 14 • AIオーケストレーターの⼈物像 ◦ AIを使いこなせる ◦ 業務ドメイン知識がある ◦ 情熱がある

    • 全てを満たす⼈材はなかなかいな い • ⼈材育成や外部パートナーとの連 携が、さらに重要になる
  6. 4. 今から企業が始められること 16 • 繋げられるようにする ◦ リモートMCPのPoCを開始 • 繋ぎ先を整える ◦

    社内ナレッジをデータベース化 • 繋ぐための体制構築とルール整備 ◦ 開発運⽤体制作りと安⼼安全なルール整備
  7. 繋げられるようにする 17 • 現在のMCPはローカルで動かす ことが多い • インターネットでもMCPで繋げ られるようにすることで、エン ジニア以外でも広く利⽤できる ように

    • 技術的にはチャレンジングな内 容なので、PoCとしてスタート Cloudflare | https://dev.classmethod.jp/articles/mcp-server-without-local-credentials-cloudflare/
  8. 5. まとめ 24 • MCPはAIエージェントの⼟台になり得る • AIがナビゲーターからドライバーへ • AIオーケストレーターの確保 •

    AIと繋ぐための準備を進める • セキュリティガイドラインや社内ルールの整備も進める