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スクラムガイドに載っていないスクラムのはじめかた - チームでスクラムをはじめるときに知ってお...

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September 16, 2025

スクラムガイドに載っていないスクラムのはじめかた - チームでスクラムをはじめるときに知っておきたい勘所を集めてみました! - / How to start Scrum that is not written in the Scrum Guide 2nd

■セッション概要
このセッションでは、これからスクラムをはじめるチームやスクラムをはじめたばかりのチームが知っておきたいコツを紹介するセッションです。私自身のスクラム実践知や、アジャイルコーチとしてさまざまなチームのスクラム立ち上げを観察・支援する中で得た知見をピックアップしてご紹介します。スクラムガイドとこのセッションのスライドをバイブルにスクラムを活用するチームが増えることを目指してみます。

Scrum Fest Mikawa 2025で登壇したときのスライドです。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2025/proposal/22955

■作者
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September 16, 2025
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Transcript

  1. Regional Scrum Gathering Tokyo Scrum Fest XX Developers Summit Agile

    Japan .. https://speakerdeck.com/takaking22
  2. スクラムの構成要素 スクラムチーム 開発者 プロダクトオーナー スクラムマスター 作成物 プロダクトバックログ スプリントバックログ インクリメント イベント

    スプリント スプリントプランニング デイリースクラム スプリントレビュー スプリントレトロスペクティブ
  3. Day1(水) Day2(木) Day3(金) Day4(月) Day5(火) 9:00 10:00 スプリント プランニング 11:00

    12:00 13:00 デイリースクラム 14:00 15:00 スプリント レビュー 16:00 バックログ
 リファインメント 17:00 スプリント
 レトロスペクティブ スプリント
  4. 集まって仕事をする スクラムではロールが定義されていて、各ロールが責任を果たしていくことでスクラムが機能する コンテキスト その状況において そこで その結果 分業や分担作業を前提に仕事を組み立ててしまう 属人化しやすくなって「それは◯◯の仕事」となりがち 結果としてスクラムの中で新たな分断が生まれる 集まったときにMTGをするのではなく共同作業をする時間をつくる

    分業や分担作業を前提にせず、仕事の質やチームの状況を見ながら、
 分担作業・ペアプロ・モブプロを選択できるチームをつくる お互いの仕事や責任の理解が進み、コミニケーションがしやすくなる 属人化の予防と解消が進み、選択肢を広くとれるようになれる
  5. スプリントレトレビューは妥協しない スクラムには5つのイベントがあり、それらを実行していく コンテキスト その状況において そこで その結果 スクラムをはじめたばかりのチームは新しく覚えることであふれてしまいがちである たくさんの問題が見つかったときに場当たり的に対応をしてしまう うまくいかないときに自分たちにはスクラムが合わないという飛躍した結論を出してしまうことも すべてのイベントが大切ではあるが、特にスプリントレビューを大切にする

    「アジャイルコーチに聞く!1つだけ選ぶとしたらどのイベントに参加するか」アンケート第一位(及部調べ) スプリントレビューはできる限り妥協しない スクラムチーム全員参加、準備をしてのぞむ、完成していないものは提示しない、フィードバックを集める場 確実にインクリメントされていくので、かたちだけスクラムになりにくくなる チームの実力が正確に把握でき、本質的な問題を見つけやすくなる
  6. 「ふりかえり」と「スプリントレトロスペクティブ」を区別する チームの関係性や定義した目的によって重なる場合もあるが、必ずしも一致するものではない なんでもかんでもスプリントレトロスペクティブで解決しようとせず、
 スプリントレトロスペクティブとは時間を設けて実行したり、別のプロセスでの解決も検討する フレームワークは便利だが万能ではないので盲信しない よいチームはフリートークでもふりかえりが機能する 勘所 参考リンク スプリントレトロスペクティブDEEP DIVE

    ふりかえりへのダイブ ぼくらはふりかえりをやらなくなったわけじゃない、ふりかえりが習慣になったんだ アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット アジャイルレトロスペクティブズ(第2版): チームの学習と改善を促進させる「ふりかえり」の実践ガイド スプリントレトロスペクティブの目的を定義する
  7. コミュニティとチームをつなぐ スクラムのプロセスの中でフィードバックループをまわしてうまくなっていく コンテキスト その状況において そこで その結果 フィードバックを受ける対象がステークホルダーに限定されてしまう スクラムをはじめたばかりのチームだと客観的に判断する情報がないので局所最適になりがち 発生した事実や受けたフィードバックをそのまま受け取って抱え込んでしまう 社内外のコミュニティに参加する

    できれば参加するだけでなく交流したり自分のコンテキストをぶつけてフィードバックをもらう 経験者や第三者からの客観的なフィードバックや情報を受け取ることができる 自分が知っていることの世界が広がり、自分やチームの取りうる選択肢を広くとることができる 同じ熱量で取り組む社外の仲間と出会うことで勇気づけられる