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爆速成長を続けるタイミーを支える システム基板とAWSの関係

爆速成長を続けるタイミーを支える システム基板とAWSの関係

takuya542

July 12, 2024
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  1. 登壇者情報 
 恩田 拓也
 (おんだ たくや) 
 経歴
 入社
 役割


    ※写真を挿入※ プロダクト本部
 プラットフォーム エンジニアリンググループ 
 グループマネージャー 
 2023年6月
 新卒でゲームプラットフォーム事業を展開するIT企業に入社後、バッ クエンドエンジニアとしキャリアをスタート。 
 マッチングアプリを制作・運営する企業に転職後はインフラ・SRE領域 を担当。SRE、情シス、セキュリティ部門の技術統括を経て2023年6月 にタイミーに入社。
 現在はプラットフォームエンジニアリンググループのエンジニアリング マネージャーを務めています。 

  2. サービスの特徴 ワーカ向けのNativeアプリとクライアント企業向けのWeb管 理画面を提供している システム構成概要 • Amazon ECS / RDS(Aurora) /

    ElastiCache(Redis) / S3 / CloudFront / AWS WAF / etc • バックエンドアプリケーションはRuby on Rails x モノ リス構成 • AWSベストプラクティスに沿ったAWSアカウント分離 設計 • SecurityHub, GuardDuty x AWS Organizationによる 予防的統制/発見的統制 • TerraformによるIaC化、GitHub Flow x GitHub Actionsによる変更反映プロセス サービスリリース当初からAWSを利用
  3. 巨人の肩に乗る ベストプラクティスを共通言語に AWS Well Architected Framework / Twelve Factor of

    Apps / クラウドデザインパターン / Terraform Style Guide 等、設計やコーディングにおける共通認識や指針を持つ。 柔軟なキャパシティ調整を前提とした技術選択 サービスのゴールデンパスを提供するシステム構成要素にお いて、ステートレス/ステートフルレイヤ共にスケールアウト /スケールイン可能な構成を維持し、可用性とお金を交換可能 にする。 開発者数/UU数に運用コストを比例させない Toilの温床となる技術選択や設計を避ける。マネージドサー ビスの積極採用や構成標準化によってシステムのエントロ ピー増加に抗う。
  4. 全エンジニアによるSRE Practiceの実践 Monitoring / Alert You built it, you run

    itの考え。チーム単位 x ユーザ視点での 監視 / ユーザジャーニーに紐づくアラート設定。チーム単位 でアラートのオーナーを務める。 Capacity Planning Statefull / Statelessレイヤのキャパシティプランニングを TerraformによるIaC x CodeOwnerによる承認プロセス x GitHub ActiionsによるCI/CDパイプラインにより民主化。特 定部署がキャパシティ変更のゲートキーパーとして振る舞わ ない仕組みを構築。 Metrics Driven Decision Making 4keys(開発生産性指標として利用)や各種システム信頼性、セ キュリティ、コストの定点チェック、意思決定への反映。
  5. 開発のアジリティと予防的統制/発見的統制の両立 Security Hubによるセキュリティ標準逸脱検知 新規セキュリティ標準乖離をタイムリーに把握し、即時修正 を行う(割れ窓を増やさない)。また、定期的にセキュリティ 標準との乖離を確認し、計画的なリスク対策を実施。 GuardDutyによる脅威イベントの検知 脅威イベントをタイムリーに検知(通知受取)しトリアージを 行う。また、脅威イベント発生件数のトレンド分析を定期的 に実施。

    AWS Organization x SSO Security Hub / GuardDutyのイベント情報は全て監査アカウント に集約。また開発者のAWSコンソールログイン / CLI用途のIAM Userは作らず(作る権限を与えず)、会社IdP (Google)側でのパス ワードポリシーとMFA強制の一元化を実施しつつ、従業員のオン ボーディング / オフボーディングコストを削減。