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品質の安定化に向けた、Autify導入奮闘記
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Yuki, Takada
June 05, 2025
1
14
品質の安定化に向けた、Autify導入奮闘記
2025.06.04 Autify Community MeetUp にて登壇した際の、スライドになります。
Yuki, Takada
June 05, 2025
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Transcript
品質の安定化に向けた、Autify導⼊奮闘記 @ 2025.06.04 Autify Community MeetUp ユニファ株式会社 プロダクトデベロップメント本部 開発⼆部 QA課
⾼⽥ 佑樹
⾼⽥佑樹(a.k.a “ゆきたか”) 略歴 〜2015年:レコーディングスタジオのスタッフや家電の販売員 2015年〜2019年:SES事業会社で、IT業界デビュー 2019年〜2024年9⽉:ゲームの第三者検証会社にて従事 2024年10⽉〜現在:ユニファ株式会社でQAエンジニアとして従事 所属:プロダクトデベロップメント本部 開発⼆部 QA課
趣味:HIIT‧⾃重トレーニング、ドリップコーヒー(好きなドリッパー:コーノ式) ⾃⼰紹介
保育施設向けの総合ICTサービス「ルクミー」を提供している会社です ユニファって、どんな会社?
ユニファって、どんな会社?
「テスト⾃動化(Autify)導⼊”前”奮闘記」 今⽇、お話すること
「テスト⾃動化(Autify)導⼊”前”奮闘記」 ↓ チームでやってきたことを、「まるっ」とお伝えします!! 今⽇、お話すること
1. 始まりは「ある危機感」から 2. ツールの選定とROI試算 3. "〇〇"が、無い 4. 再定義から、「発散」 5. 現在地
今⽇、お話すること
今回のお話は、以下の技術ブログを元にしてます。(お時間あれば、ぜひご⼀読を!) 進め!テスト⾃動化! 〜⾃動テスト導⼊、奮闘記!〜 今⽇、お話すること
始まりは「ある危機感」から
「限られた時間でしか、回帰テストを実⾏できない」 始まりは「ある危機感」から
リソース不⾜(ヒト‧時間‧カネ)でテストを⼀部断念してき たことがあった ↓ 過去に新機能の開発案件にリソースを割くのがやっとで、回 帰テストにかけられる時間は減っていった 始まりは「ある危機感」から:その背景
⼀部断念したケースで、不具合が再発することが何度かあった ↓ 開発‧テストの⼿戻りが発⽣ ↓ 既存機能の品質担保を保証できないこともあった 始まりは「ある危機感」から:何が起きたか
ある危機感 ↓ 「強い危機感」へ 始まりは「ある危機感」から:その後
ツールの選定とROI試算
ツールの選定には、以下のツールを検討 1. mabl 2. Autify 3. MagicPod ツールの選定とROI試算
選定基準:「ノーコードでテストを書ける」 ツールの選定とROI試算
ツールの選定には、以下のツールを検討 1. mabl → ⾼⽥が⼊社する時に、トライアル済み 2. Autify 3. MagicPod ツールの選定とROI試算
ツールの選定には、以下のツールを検討 1. mabl → ⾼⽥が⼊社する時に、トライアル済み 2. Autify → 次のトライアル 3. MagicPod ツールの選定とROI試算
担当の⽅に、早速 ✉ ツールの選定とROI試算
MTGを重ねて、以下のことを策定 • トライアル対象のプロダクトとテストケースの選定 • トライアル⽇時の調整 • ROIの試算(トライアル対象のプロダクトベース) ツールの選定とROI試算
既存の回帰テストを、どれくらい⾃動化できるか? ツールの選定とROI試算
MTGを重ねて、以下のことを策定 • トライアル対象のプロダクトとテストケースの選定 ✔ • トライアル⽇時の調整 → 2⽉中旬〜3⽉初旬に試⽤ ✔ • ROIの試算(トライアル対象のプロダクトベース)
❓ ツールの選定とROI試算
“現状ではコストインパクトは⼩さく、ただ回帰テストを ⾃動化するだけでは、効果が薄い” ツールの選定とROI試算:営業担当の⽅からの、フィードバック
• ⾃動化のメリットである、「実⾏頻度の向上」「カバレッジの改善」 といったことが含まれていないと、現状ではコストインパクトは⼩さ い • QAプロセス‧開発品質の改善といった⽬標を置くことが可能であれ ば、インパクトは⼤きくなるだろう • 短期的ではなく、中⻑期を⾒据えたことを考慮する必要がある ツールの選定とROI試算:営業担当の⽅からの、フィードバック
• ⾃動化のメリットである、「実⾏頻度の向上」「カバレッジの改善」 といったことが含まれていないと、現状ではコストインパクトは⼩さ い • QAプロセス‧開発品質の改善といった⽬標を置くことが可能であれ ば、インパクトは⼤きくなるだろう • 短期的ではなく、中⻑期を⾒据えたことを考慮する必要がある ↓
練り直さねば!!! ツールの選定とROI試算:営業担当の⽅からの、フィードバック
"〇〇"が、無い
“問い”が、無い
• そもそも、何が問題 / 課題だったのか? • 解決するために、どこに問題 / 課題があるのか? • どうやって問題
/ 課題を解決するのか? "問い"が、無い:「問い」の定義
• そもそも、何が問題 / 課題だったのか? • 解決するために、どこに問題 / 課題があるのか? • どうやって問題
/ 課題を解決するのか? ↓ 「What?」「Where?」「How?」の設定 "問い"が、無い:「問い」の定義
• そもそも、何が問題 / 課題だったのか? • 解決するために、どこに問題 / 課題があるのか? • どうやって問題
/ 課題を解決するのか? ↓ 「What?」「Where?」「How?」の設定 ↓ その問題 / 課題は、「答えを出せるものなのか?」 "問い"が、無い:「問い」の定義
“素朴なテスト⾃動化” "問い"が、無い:さらに気付いたこと
“素朴なテスト⾃動化” ↓ 「⼿動テストと⾃動テストの悪いところ取りになっている、テストの品質 が落ちて開発者の助けにもならないもの」(※) ※:出典「テスト自動化実践ガイド 継続的にWebアプリケーションを改善するための知識と技法」p.34~35から抜粋 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798172354 "問い"が、無い:さらに気付いたこと
なぜテスト⾃動化したいのか、その理由が具体化‧⾔語化できていない "問い"が、無い:「ユニファQAメンバーの問題」
なぜテスト⾃動化したいのか、その理由が具体化‧⾔語化できていない ↓ 「再定義」しよう "問い"が、無い:「ユニファQAメンバーの問題」
再定義から、「発散」
えっ、どうやる? ↓ 「各々考えていることを、⼀旦意⾒だししませんか?」 再定義から、「発散」
• 各々考えていることを、⼀旦意⾒だし • グループにまとめる(カテゴライズ) • 改善したいこと、現状、解決策、結果どうなる?を導出 再定義から、「発散」:「発散」の進め⽅
• 「それって、⾃動化じゃないといけない?⾃動化したほう が、いいんだっけ?」を話し合う • 同時に、「⾃動化じゃなくても、いいよね」も話す 再定義から、「発散」:「再定義」の進め⽅
「⾃動化がいいよね!」になったものが、やりたいこととして定義 再定義から、「発散」:ユニファQAの「問い」の導出
図などは、前述した技術ブログを⾒てください! 再定義から、「発散」:ユニファQAの「問い」の導出
現在地
「時間」がテーマ 現在地:ちょっと、振り返る
「時間」がテーマ ↓ 回帰テストのテストケース数で⾒てた 現在地:再定義する前
「時間」がテーマ ↓ 他に関わる時間も対象 • テストデータ作成の時間 • 表⽰‧遷移といった単純なテスト観点によるテスト実⾏時間 現在地:再定義するようになってから
他に関連する時間も、「ユニファQAの問い」になるか? 現在地:再定義するようになってから
他に関連する時間も、「ユニファQAの問い」になるか? ↓ 現在は、ここの導出を実⾏中 現在地:再定義するようになってから
「ユニファQAの問い」を通して、答えを出す ※今しばらく、お待ちを! 現在地
• 問いを出すことって、めちゃくちゃ重要 ◦ 同時に、⼿段が⽬的に変わることの危うさを痛感 • ユニファQAチーム全体で、正対できている ◦ へこたれないって、こういうことなんだな。 • (個⼈的に思うところですが)Autify、使いたい!
◦ なんか知んないけど、わくわくすっぞ! まとめ
Appendix
• テスト自動化実践ガイド 継続的にWebアプリケーションを改善するための知識と技法 ◦ https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798172354 ◦ 「テスト自動化、考えてるんだよね〜」っていう方、 必読です。(名著です)
◦ 高田の人生の書の1冊として 挙げられます。 (多分) 手放さないです。 • 論点思考実践をわかりやすく解説している動画 ◦ https://www.youtube.com/watch?v=kb0O4xKT-8A ◦ ”イシューからはじめよ[改訂版]――知的⽣産の「シンプルな本質」”を、解 説した動画 ◦ メンバーから共有いただいた動画。メンバー全員で、視聴 ◦ 「問い」を導出するのに、とても参考になりました。 Appendix
ご清聴、ありがとうございました!!