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入社4ヶ月で 2つのプロダクトの撤退判断

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October 23, 2026

入社4ヶ月で 2つのプロダクトの撤退判断

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October 23, 2026

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 ⾼⽥ 顕太朗 Kentaro Takata プロダクトマネージャー ⼤学卒業後、株式会社ドワンゴに⼊社。ニコニコチャンネル及び同アプリのプロダク トマネジメントに従事。 その後、BASE株式会社、株式会社マネーフォワードにて、ビジネスモデルや toB/toCの領域を問わず幅広くプロダクトマネジメントを担当。

    ANYCOLOR株式会社では、ANYCOLOR IDおよびにじさんじファンクラブの ⽴ち上げから開発全般を牽引。 2025年9⽉より株式会社ログラスに参画し、 クラウド経営管理システム「Loglass」のプロダクトマネージャーを務める。 © 2026 Loglass Inc. 2
  2. ⾃⼰紹介 ⾼⽥ 顕太朗 開発ディレクター出⾝。BtoCエンタメからBtoB SaaS‧会計領域までを歩いてきた PdM です。 ドワンゴ BASE マネーフォワード

    ログラス 開発ディレクター / PdM EC プラットフォーム クラウド会計 PdM 2025年 ⼊社 ニコニコチャンネル‧ BASE PdM クラウド会社設⽴ PdM Loglass の PdM 同アプリ担当 © 2026 Loglass Inc. 3
  3. はじめに 引き継いだのは、開発1年超の⼤型機能と 新規事業のプロダクトだった ⼤型の新機能 新規事業のプロダクト • 開発期間 約1年以上 • 単体の作り込みは進んでいた

    • PdM は 3⼈交代 • 顧客の本格活⽤はこれから • リリース⽬前の状態で引き継ぎ • その段階で引き継ぎ ⼊社4ヶ⽉で、この2つの撤退判断を⾏った。今⽇はその話をします © 2026 Loglass Inc. 4
  4. はじめに ⾃分の⾔葉で価値を⾔い切れないなら、 出さない。続けない。 判断した時点 ⾃分に問うたこと 答え 判断 1つめ:⼤型の新機能 2つめ:新規事業のプロダクト リリースの直前

    提供を始めたあと 「この価値があるから使って 「今あるものが、お客様の ください」と⾔い切れるか 価値になっている」と⾔い切れるか ⾔い切れなかった ⾔い切れなかった (価値になるまでの段差が、2つ以上あった) 出さない 続けない リリースを中⽌ 追加開発をやめ、提供を終えた © 2026 Loglass Inc. 5
  5. 01.1つめの撤退 ターゲットは決まっていた。 「価値の解像度」を⾼めきれなかった。 決まっていたこと • ターゲット(誰に向けた機能か) 解像度が低かったこと • どのユースケースの •

    どのペインを • どのように解決して • 何が得られるのか この定義が共有されないまま、チーム編成の変更を重ねて開発は続いた © 2026 Loglass Inc. 7
  6. 01.1つめの撤退 「価値検証しよう」が、いつの間にか 「⼀般公開しよう」にすり替わっていた チーム‧PdMの交代を重ねるうち 当初 • 具体的な価値に対して、 価値検証をする話が、当初はあった 気づけば •「⼀般公開まで持っていこう」

    • 承認や引き継ぎの中で、⽬的がすり替わる 削ぎ落とされていったもの 価値検証の順番 ∕ ゴールへ⾄る道筋 ∕ マイルストーンごとに届ける価値 ∕ 戦略上の進め⽅のペース © 2026 Loglass Inc. 8
  7. 01.1つめの撤退 撤退を考える材料は、揃っていた 価値 保守 運⽤ 「この価値があります」と、 難解な仕様のまま、 CSの構築‧運⽤の負荷が重く、 ⾃分の⾔葉で 今後のエンジニアが

    お客様へのデリバリーとして ⾔い切れない 保守に耐えられない 組織的に厳しい それでも、「⽌めましょう」とはなかなか⾔えなかった © 2026 Loglass Inc. 11
  8. 01.1つめの撤退 その⽇のうちに相談し、 リリースを中⽌した 午前 直後 PdMの集まり マネージャーに相談 別の撤退の振り返りを聞く その場で同意を得る 午後

    ⼣⽅ 台本の読み合わせ リリース中⽌を決定 ⾃分の⾔葉で語れない 説明会も取りやめ 違和感を抱えたままにせず、すぐ相談した。だから、その⽇のうちに決められた © 2026 Loglass Inc. 15
  9. 02.2つめの撤退 価値になるまでに、越えるべき段差が 2つ以上あった その時点の 成果物 段差1 業務に乗せるための ⼤きな機能追加 段差2 本体と⼀体で使える

    形への作り直し お客様の価値 どちらも、プロダクト単体の努⼒で越えられる段差ではなかった © 2026 Loglass Inc. 18
  10. 02.2つめの撤退 お客様への伝え⽅を設計した―― 正直に、謝罪と未来をセットで 感謝から⼊る 理由を、正直に これまでのご協⼒への なぜ続けられないのかを、 お礼を伝える 事実に沿って説明する ⽅針を明確に

    お詫びと約束 ⾒通しを添える 何をして、何をしないかを お詫びすべき点は率直に この先の⾒通しを添え、 あいまいにしない お詫びし、守ることを 急がずに納得を待つ 約束する 結果、お客様のご理解をいただきながら今後のご期待に向けた対話を継続することができました © 2026 Loglass Inc. 20
  11. 03.撤退を組織の教訓に変える ⼊社直後の成果は、リリースではなく 「2つの撤退」だった 別の撤退の学び 振り返りを共有 次の判断へ 別の事業を畳んだPdMの 1つめはチームで振り返り、 振り返りから、 振り返りが、私の撤退判断を

    記事と勉強会で共有。 ⽴ち⽌まるための 後押しした 2つめは勉強会で共有 チェックリストを作った 社内でも「失敗を活かせた」と受け⽌められた 撤退は敗北ではなく、組織が学習している証拠 © 2026 Loglass Inc. 22
  12. 03.撤退を組織の教訓に変える 2つとも、撤退の判断は 間違っていなかったと考えている 1つめ:⼤型の新機能 2つめ:新規事業のプロダクト あのまま出していたら、保守にも あのまま続けていたら、業務に合わせた 導⼊‧運⽤の⽀援にも⼤きな⼿間がかかり、 機能追加と保守に⼿を取られ、 お客様に安定して届けられなかったと思う

    優先すべき投資に集中できなかったと思う 撤退のあと、様々な⼈から「あのまま出していたら、保守もデリバリーも現実的ではなかった」と⾔われた リリースを⼼待ちにしていたメンバーには、残念な思いもさせた。 私の周りでは「撤退できてよかった」という声が多かった © 2026 Loglass Inc. 23
  13. 04.違和感の⾒極め⽅ 1つでも当てはまったら、⽴ち⽌まる ✓ ✓ 同じ論点の議論が、3回以上ループしている 「誰の、どんな困りごとを、どう良くするのか」に、チームが即答できない ✓ 主要メンバーの交代なのに、引き継ぎが1週間未満 ✓ 顧客の声を聞かないまま、開発が2ヶ⽉以上進んでいる

    ✓ 「とりあえず出して後から考える」が合⾔葉になっている ✓ 期⽇の根拠が、「コミットしたから」しかない ✓ 最⼩の実装で最⼤のお客様の価値になっていない 職種‧職位を問わず「ちょっと待って」と⾔う。間違っていてもいい © 2026 Loglass Inc. 25