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ソフトウェアエンジニア人生サバイバルガイド / Software Engineers Surv...

ソフトウェアエンジニア人生サバイバルガイド / Software Engineers Survival Guide 202604 Edition

株式会社リクルート新人研修
2026年4月6日

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Takuto Wada PRO

April 06, 2026

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Transcript

  1. 現実1: 技術には大きな変化のうねりがある 実 現 • トレンドの振り子: 技術トレンドは振り子のように行ったり来たりする • 例: リッチクライアント

    シンクライアント • 例: 集中アーキテクチャ 分散アーキテクチャ • 例: RDBMS ポリグロット(適材適所)DB • ゲームチェンジャーの存在: 十数年に1回程度の頻度で出現する破壊的技術 • 例: インターネット • 例: クラウドコンピューティング • 現在:LLM / Agentic Coding
  2. 現実2: 可処分時間はどんどん短くなる • 裁量が大きく責任が重く • 部下、チーム運営、複数ポスト兼任 • 独立、起業 • ライフステージの変化

    • パートナー、結婚、子育て、親の介護 • 特に子どもが生まれると勉強時間は大幅に制限される • 身体の変化 • 肉体や脳の衰え、老眼の始まり • 大病や事故のリスクも 実 現 • 責任とポジションの変化
  3. 対策1まとめ: リスクを分散する 策 対 • スキルの分散投資 • 1つの技術に固執するリスクを避ける • 「10年かけて3つの専門性の柱を立てよう」

    • ある程度ジャンルが離れた技術を複数習得 • リスクとリターンのバランスを意識する • 枯れた技術:安定しているが市場価値の変動は小さい • ホットな技術:ハイリスクハイリターン、ほとんどは流行らない • ロードマップ指向の技術かエコシステム指向の技術かを見極める • バランスを意識した技術選択
  4. 対策2まとめ: 打率を高める • すべての技術に手を出すのは不可能 • 絶好球(ゲームチェンジャー)を見逃さない • 技術トレンドの「らせん」を理解する • トレンドは振り子だが実際は「らせん」軌跡

    • 前回との技術的差分を見抜くことが重要(ベテランの数少ないアドバンテージ) • 若手へのアドバイス「覚え、見届けよう」 • どのような問題を解決するために出てきたのかを覚える • その技術は結果的にどうなったのかを見届ける • 設計の判断力は答え合わせで磨かれる 策 対 • 選球眼を鍛える
  5. 効果の高い学習法を知る Active Recall Spaced Repetition Elaboration ピッカーを育てる = 反復練習 何度も長期記憶から出し入れする

    荷物を他の荷物とくっつける = 精緻化 新しい知識を既存の記憶と積極的に結びつける
  6. 対策3まとめ: 効率/効果を高める 策 対 • 学び方を学ぶ • 脳の仕組みを学ぶ。効果の高い学習法を知る • 瞬発力を高める

    • 短い空き時間で一気に集中モードに入る短距離走のような学習スタイル • 静かな時間をつくり、短時間で手を動かしながら学習 • 継続力を高める • 長期間にわたってコツコツと継続的に学び続けるマラソンのような学習スタイル • やる気や調子に依存しない、やる気ゼロでも着手できるしくみ化が重要
  7. 2つの現実と3つの対策のまとめ • 2つの現実 • 現実1: 技術には大きな変化のうねりがある • 現実2: 可処分時間はどんどん短くなる •

    3つの対策 • 対策1: リスクを分散する • 対策2: 打率を高める • 対策3: 効率/効果を高める • 対策4: AI をスキル形成に使う
  8. One more thing... • 2つの現実 • 現実1: 技術には大きな変化のうねりがある • 現実2:

    可処分時間はどんどん短くなる • 4つの対策 • 対策1: リスクを分散する • 対策2: 打率を高める • 対策3: 効率/効果を高める • 対策4: AI をスキル形成に使う
  9. 2025年に起こったこと • Vibe Coding(Andrej Karpathy) • The 70% problem(Addy Osmani)

    • The End of Programming as We Know It (Tim O'Reilly) • AI Slop: もっともらしい出力による、他者へのレビュー負担押しつけ • FOMO: Fear of Missing Out、乗り遅れる恐怖感にさいなまれる • November 2025 in ection: • コーディングエージェントの能力が11月に大きく向上 • The 80% Problem(Addy Osmani) • コーディングエージェントは使うか使わないかではなく、どう使うかの段階 fl に既に入った
  10. 個人と組織が能力を上げなければならない • 「AI は知識の代替ではなく増幅器」 by Tomohisa Takaokaさん • AI(Arti cial

    Intelligence)は IA(Intelligence Ampli er) • 「高度なAIは自分の鏡みたいなもので、AIから引き出せる性能は、自分の能力に そのまま比例する」 by mizchi さん • 高度なAIは組織の鏡みたいなもので、AIから引き出せる性能は、組織の能力 にそのまま比例する • 労力は外注できるが、能力は外注できない fi fi • 個人と組織が共に能力を上げなければならない
  11. 能力向上のためにも AI を使う • Output を出すためだけでなく、自分たちの能力を上げるためにも AI を使う • 批判的レビュアーとして使う

    • 根負けしない議論相手として使う • 新しい言語を学ぶために使う • あえてのオーガニック・コーディングも良い • アウトプット最小、フィードバック最大になる • コード差分からドキュメントを生成する手法もある • 能力差を埋めるツールを活用する • 例: SDD 系ツール(Kiro, spec-kit 等)
  12. 「賭ける」べきか否か • 結局のところ「 code = ai(docs) 」はほとんどの場合成り立つのだろうか? • 既存コードを直すより、ドキュメントから生成し直す方がはやくかつ良くな るのだろうか?

    • 結局のところ抽象度が一段上がるのだろうか? コードはアセンブラ相当に なり、自然言語がコード相当になるのだろうか? • アセンブラは確かに一方通行だ • ともすると「問題は将来のAIが解決してくれるはず」と考えがち • これまでのスキルは競争力を失うのだろうか? • 我々は「◦◦◦」をやめるべきなのだろうか?
  13. 「〜べきか否か」という問いの立て方は誤っている • 我々はいま生成 AI の光に目を焼かれて視野狭窄を起こし、バイアスの下にいる • 『決定力! :正解を導く4つのプロセス』を読むとバイアスとの戦い方がわかる • 「〜べきか否か」という問いの立て方は失敗に導かれやすい

    • "whether or not" ではなく "compare and contrast" • XOR ではなく AND • 決定を遅延すれば良い。選択肢を広げれば良い。 賭けるのではなく「両にらみ」で行けば良い • 不確実な状況下において選択肢を狭めるのは危険でしかない https://www.amazon.co.jp/dp/B00HS9IP26
  14. アマラの法則 We tend to overestimate the e ect of a

    technology in the short run and underestimate the e ect in the long run. 私たちは技術の短期的な効果を過大評価し、 長期的な効果を過小評価する傾向がある ff ff https://en.wikipedia.org/wiki/Roy̲Amara
  15. ご清聴ありがとうございました • 2つの現実 • 現実1: 技術には大きな変化のうねりがある • 現実2: 可処分時間はどんどん短くなる •

    4つの対策 • 対策1: リスクを分散する • 対策2: 打率を高める • 対策3: 効率/効果を高める • 対策4: AI をスキル形成に使う