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ついに来る!TypeScript5.0の新機能

uhyo
January 18, 2023

 ついに来る!TypeScript5.0の新機能

TechFeed Experts Night#11 「ついに来る!TypeScript5.0の新機能」

uhyo

January 18, 2023
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  1. ①Stage 3 デコレータ実装 デコレータのプロポーザルがStage 3になり安定したため、 TypeScriptに実装される。 これまでの古い仕様に基づいた実装はLegacy Decoratorsとし てサポート継続 https://github.com/microsoft/TypeScript/pull/50820

    experimentalDecorators: false experimentalDecorators: true ~TS 4.9 無 Legacy Decorators TS 5.0~ Stage3 Decorators Legacy Decorators ※発表時点でまだPRがマージされていないため、TS 5.1以降にずれる可能性もあります。
  2. 廃止対象オプション 使われないオプションの中でもかなり古いものが選ばれた印象。 もう需要が無い系 • charset • noImplicitStrict • out 型システムの進化で必要が無くなった系

    • keyofStringsOnly • noStrictGenericChecks 移行期間さすがに終わりだよ系 • suppressExcessPropertyErrors • suppressImplicitAnyIndexErrors TypeScriptの型チェックが厳しく なる際に後方互換性のために追加 されたが、 さすがにもう移行終わってそうな やつ
  3. ③ .tsによるimportが解禁 新オプションallowImportingTsExtensions: true を設定するこ とで、import { … } from

    “./foo.ts” が可能になる。 制約: noEmit: true または emitDeclarationOnly: true と併用が必要。 (JavaScriptにトランスパイルしない設定の場合のみ許可される)
  4. .tsによるimport解禁の背景 これまでTypeScriptは import “./foo.ts” の実装を拒んでいた。 理由: トランスパイル後は “foo.js” に直す必要があるが、ランタイムの 挙動を変えることになるのでTypeScriptとしてはやりたくない。

    バンドラなら.jsに直さなくてもバンドルができるので解禁された。 (モジュール解決のホストであるバンドラが.tsの解決をサポートしている ので、.tsでimportするコードを妥当なTypeScriptコードとして扱うこと が正当化される)
  5. ⑤ 任意の拡張子をimportするオプション TypeScript 5.0で追加される allowArbitraryExtensions: true を使用すると、 import “./foo.css” など任意の拡張子をimportでき

    るようになる。 Q. 前からできたのでは? A. moduleResolution: “node16” だとできなかった。 Node.jsではimport時に .js という拡張子が必要なので、それ以外の拡張子 は許可されていなかった。 https://github.com/microsoft/TypeScript/pull/51435
  6. Node.jsのES Modulesだと…… Node.jsのESMだと拡張子を省略できない。 import “./foo.css” ←型定義 foo.d.css.ts ↓別物 import “./foo.css.js”

    ←型定義 foo.css.d.ts TypeScript 5.0で .d.ext.ts が導入される。 CommonJS時代には真剣に考慮する必要がなかった拡張子に 関するサポートを拡張した結果生まれた。