Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ #BetAIDay
Search
LayerX
PRO
August 01, 2025
Technology
10
3.6k
人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ #BetAIDay
2025/8/1 にLayerXで開催されたAIカンファレンス「Bet AI Day」における登壇資料です。
登壇者:Principal 名村 卓
LayerX
PRO
August 01, 2025
Tweet
Share
More Decks by LayerX
See All by LayerX
Bakuraku Product Manager Team Deck
layerx
PRO
4
2.5k
AIエージェント開発に求められるPdMの仕事を考える
layerx
PRO
1
240
Bakuraku Engineering Team Deck
layerx
PRO
18
14k
エンジニア → 人事への「急」な転身で見えた、お互いの誤解と理解 #yapcjapan
layerx
PRO
9
7k
可観測性は開発環境から、開発環境にもオブザーバビリティ導入のススメ
layerx
PRO
5
3.6k
コンパウンド組織のCRE #cre_meetup
layerx
PRO
1
2.2k
AI時代の経営、Bet AI Vision #BetAIDay
layerx
PRO
6
3.8k
バクラクによるコーポレート業務の自動運転 #BetAIDay
layerx
PRO
1
1.7k
金融サービスにおける高速な価値提供とAIの役割 #BetAIDay
layerx
PRO
3
1.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
純粋なイミュータブルモデルを設計してからイベントソーシングと組み合わせるDeciderの実践方法の紹介 /Introducing Decider Pattern with Event Sourcing
tomohisa
1
990
「リリースファースト」の実感を届けるには 〜停滞するチームに変化を起こすアプローチ〜 #RSGT2026
kintotechdev
0
880
Oracle Cloud Infrastructure:2025年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
290
研究開発部メンバーの働き⽅ / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
4
21k
技術選定、下から見るか?横から見るか?
masakiokuda
0
190
コールドスタンバイ構成でCDは可能か
hiramax
0
130
Introduction to Sansan for Engineers / エンジニア向け会社紹介
sansan33
PRO
5
61k
1万人を変え日本を変える!!多層構造型ふりかえりの大規模組織変革 / 20260108 Kazuki Mori
shift_evolve
PRO
6
1.2k
AWSと生成AIで学ぶ!実行計画の読み解き方とSQLチューニングの実践
yakumo
2
450
投資戦略を量産せよ 2 - マケデコセミナー(2025/12/26)
gamella
1
640
手軽に作れる電卓を作って イベントソーシングに親しもう CQRS+ESカンファレンス2026
akinoriakatsuka
0
220
わが10年の叡智をぶつけたカオスなクラウドインフラが、なくなるということ。
sogaoh
PRO
1
510
Featured
See All Featured
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.8k
The innovator’s Mindset - Leading Through an Era of Exponential Change - McGill University 2025
jdejongh
PRO
1
78
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.1k
Dominate Local Search Results - an insider guide to GBP, reviews, and Local SEO
greggifford
PRO
0
32
Leo the Paperboy
mayatellez
3
1.3k
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.3k
SERP Conf. Vienna - Web Accessibility: Optimizing for Inclusivity and SEO
sarafernandez
1
1.3k
Jess Joyce - The Pitfalls of Following Frameworks
techseoconnect
PRO
1
46
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.6k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
41k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
13k
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
61
48k
Transcript
© LayerX Inc. ⼈に寄り添う AIエージェントと アーキテクチャ Principal 名村 卓 NAMURA,
Suguru 7Bets on AI — Session 6
© LayerX Inc. Speaker Principal 受託開発経験を経て、2004年株式会社サイバーエー ジェントに入社し、新規事業立ち上げの開発を担当。 2016年に株式会社メルカリ入社。USのサービス開発を 経てCTOに就任。 2022年6月株式会社LayerXに入社し、イネーブルメント
担当として「テクノロジーを活用した全社の生産性に責任 を持つ」役割を担う。 名村 卓
© LayerX Inc. Agenda 1. なぜ⼈に寄り添うAIエージェント? 2. AIエージェントの役割と能⼒ 3. 優秀なAIエージェントとは
4. AIエージェントに必要な要素 5. 必要な技術要素 6. 課題とこれから
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ ⼈に寄り添うエージェント
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ なぜ⼈に寄り添うエージェントなのか AIエージェント時代になり、無数のエージェントがこれから⽣み 出されていきます。 AIエージェントにとって⼤事なのは、タスクの本質を理解し、⾃ 分の分⾝のように動いてくれること。 そんな優秀なAIエージェントを作るための要素や戦略を、経験を
踏まえて紹介します。
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントによる変化
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Claude Code がもたらしたエンジニアリングへの変化 AIのための環境整備 まずエージェントに任せる 後で⼿を加える
タスクの 並列化 共通ライブラリ より 実装ガイドライン
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントはコーディング以外もできるので、 Claude Code の衝撃は、今後あらゆる業界で起きていく この変化はあらゆる業界に起きる
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントと AIアシスタントの違い
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェント AIアシスタント 受動的 能動的 ユーザー⼊⼒が多く必要 最⼩のユーザー⼊⼒
ユーザーが 意思決定するための 情報を提供する ⾃律的に意思決定して ⾏動する 複雑なタスクを実⾏できる ユーザーのリクエストに 対応する
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントの 能⼒
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ ⾃律的な 意思決定 複雑なタスクを 計画を⽴てて実⾏する 与えられたツールの 使い⽅を理解し、
計画に組み込む LLMが学習した 広範囲の知識を 活⽤できる
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ 優秀なAIエージェントとは
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Claude Code の体験から、優秀なAIエージェントについて考える 空気を読む 情報検索 能⼒
トライ & エラー 多様な知識 最⼩の Human In The Loop 正しい アクション
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Claude Code を元に、優秀なAIエージェントについて考える 空気を読む 情報検索 能⼒
トライ & エラー 多様な知識 最⼩の Human In The Loop 正しい アクション 現時点の状況を理解し 適切なアクションを起こす
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントに 必要な要素
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ 空気を読む⼒は、以下の要素が求められる 空気を読む コンテキストの理解 役割の極⼩化 過去の⾏動履歴
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントは⾃律的に⾏動できるため、RAGのような検索シ ステムだけでなく、従来の全⽂検索なども有効 情報検索能⼒ 検索エンジン RAG
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ エージェントが⾃律的に動ける情報を与えることで、ユーザーの 判断を最⼩化する 最⼩の Human In The
Loop ⼿順書 (SOP) 情報収集 ツール 過去の⾏動履歴
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ 実⾏した結果が正しいか、何が間違っているか検証ができること が重要 トライアンドエラー わかりやすい エラー情報 ⼿順書
(SOP) 過去の⾏動履歴
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ LLM⾃体持っている学習情報はかなり広範囲で便利だが、エー ジェントの役割に特化した情報も必要 多様な知識 マニュアル や ガイドライン
⼿順書 (SOP) 情報アクセスのため の ツール群
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ エージェントが実⾏するアクションは、精度がとても重要。精度 を⾼めるために、エージェントが勘違いしない情報が必要 正しいアクション マニュアル や ガイドライン
⼿順書 (SOP) わかりやすい ツールコール
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキスト (Context)
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキスト (Context) とは AIエージェントにとってコンテキスト(⽂脈)がとても⼤事 AIエージェントが意思決定するためのLLMは、コンテキストがす べてであり、コンテキストに何をいれるかで決まる
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキストの制約 サイズ上限がある コンテキストが ⼤きいと混乱する 時系列と共に 情報が増えていく
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキストに詰め込む情報は、できるだけ抑える 過去の⾏動履歴 ツールコールの結果 ⼿順書 マニュアル ガイドライン
システムプロンプト セッション上の会話 全体の総量が ⼩さい程よい
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキストの質を上げる 意思決定に不要な 情報を削る 情報を圧縮する スコープを決めて 移譲する
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントの コンテキスト最適化に 必要な技術要素
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Agent Memory
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Agent Memory とは Agent がコンテキスト上に⼊れる情報を保持する記憶領域 過去の会話
ユーザーの情報 ツールコールの⼊⼒ と結果
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Agent Memory は多次元のスコープを持っている ユーザー 時間軸 タスクの⽬的や種類
短期記憶 ⻑期記憶 エピソード記憶 所属組織 役職
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Agent Memory に求められる要素 Semantic Retrieval 類似情報の抽出
Evaluation 記憶領域の評価 Compression 情報の圧縮 Privacy テキスト‧画像‧⾳声 などの保存
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ コンテキスト Context は Agent Memory から情報抽出して構成する
類似の会話 ユーザーの所属部署 ツールAの結果 前回の結果
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ 階層化した要約情報を使って上位から⽬的の情報を探し出す LLM検索アプローチの例 情報A 情報B 情報C 情報D
要約A 要約B 要約AB 要約CD 要約C 要約D
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Agent Memory に必要なストレージエンジン Vector Database Full
text search Relational Database Multi-Modal Storage
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ Multi Agent
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ なぜマルチエージェント? 1つあたりのエージェントのコンテキストを抑えるために、それ ぞれのエージェントにコンテキストを分割して作業していく 実際の世界における分業と近い概念
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ エージェントごとにスコープが違う情報を持つことで 必要なタスクのコンテキストを分散し、 メインタスクのコンテキストを⼩さくする Leader Agent Sub
Agent ナレッジ タスクの指⽰ サブエージェントへの 指⽰ ユーザー情報 過去の会話
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ マルチエージェントの概念 Leader Agent Sub Agent Sub
Agent Sub Agent Sub Agent Sub Agent Shared Memory
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ エージェント内のロジックに実装できる エージェント側が定義を管理する必要がある ツールコールのためのプロトコル 採⽤事例が多く、デファクト化しつつある エージェント側が定義を考えなくて良い エージェント間通信のためのプロトコル
まだ発展途上で、採⽤事例も少ない エージェント間のやり取りはどうするべきか A2A MCP ToolCall
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ ユーザーに近いコンテキスト情報 に⽐重を起き、⽬的の本質を理解 し、計画を組み⽴てる サブエージェントへ⽬的達成の ためのの指⽰を出す ⼈に寄り添うエージェントを実現するための
Multi Agent Leader Agent 持っている能⼒に特化したコンテ キストに⽐重を起き、リーダー エージェントに対して必要最⼩限 の情報を返す 与えられたコンテキスト情報でタ スク指⽰を完遂する Sub Agent
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ AIエージェントが ⼈に寄り添うために ⼤事なこと
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ 「理解しやすい」「探しやすい」情報の整理 あいまいなタスク、⼈の知識や経験に頼るタスクの ⼿順書を作る AIエージェントに親しむ⽂化 名前、性格、アイコンを作る AIエージェントフレンドリーな情報の整理
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ まずは みんなでAIエージェントに 寄り添って⾏きましょう!
© LayerX Inc. 人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ ありがとうございました