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Oracle APEX概要 20.2版

Oracle APEX概要 20.2版

Oracle APEXの概要、機能、製品コンポーネントなどの説明です。
Oracle APEX 20.2での説明になります。

ノート付きの資料です。

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Yuji Nakakoshi

March 24, 2021
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  3. Oracle APEXはアプリケーションの開発や実⾏を、追加ライセンス費⽤無しで ⾏うことができる、Oracle Databaseのオプション機能です。また、Oracle Databaseのサポート契約は、Oracle APEXも含んでいます。 OracleがCloudサービスとして提供しているすべてのデータベース・サービス で、Oracle APEXを利⽤することができます。APEXによるアプリケーション開 発に特化した、廉価なAPEXサービスや、運⽤の不要なAutonomous

    Databaseの サービスがあります。これには無償利⽤可能なAlways Freeのサービスも含み ます。また、⼤規模の実装に適したExadata Cloud Service上でも利⽤可能です。 Oracle APEXはオラクル・データベースより、頻繁(ひんぱん)に更新がリリース されています。最新バージョンはOracleのソフトウェア・ダウンロード・サイ ト(https://apex.oracle.com/download/)にあるOracle APEXのページから⼊⼿して ください。 8
  4. アーキテクチャーは単純です。 ブラウザからのページのリクエストやフォームのサブミットは、ミドルティ アを経由し、データベースの内部で処理され、そこで⽣成されたHTMLが応答 としてブラウザへ返されます。 ミドルティアはデータ処理や操作といったことは⾏わず、データベースで動 作しているAPEXがページ・リクエストを受け取り、DBのスキーマにあるデー タを使った処理を⾏います。 ミドルティアは、Javaアプリケーションサーバー上で動作するOracle REST Data

    Service (ORDS)です。 ORDSを動作させるJavaアプリケーションサーバーとしては、Oracle WebLogic Server(WLS) 、Tomcatがあります。また、ORDS⾃体にStandaloneで動作する Jettyが含まれていますので、それを使うこともできます。 HTTPサーバーをORDSの前に配置して、静的なイメージはHTTPサーバーから提 供する、といった構成も⼀般的です。 9
  5. Oracle APEXは操作する対象、レポートする対象のデータが含まれたデータ ベースで動作させると最も効率的です。 Oracle APEXはAPEXが実⾏されているデータベースで「ローカルに」SQLを 実⾏する以外にも、リモートのオラクル・データベースでSQLを実⾏するこ とができます。これはORDS 17.4から提供されているREST対応SQLの機能に 基づいています。ORDSでREST対応SQLの機能が有効になっていれば、SQL ⽂をHTTP

    POSTメソッドで渡すことができます。実⾏結果は⾃⼰記述的 (self-describing)なJSONフォーマットで返されます。クライアントSQL*Netを 使わずに、Oracle DatabaseとHTTP/HTTPSといった⼀般的なプロトコルに よって通信することができます。REST対応SQLを使うための前提条件は、 ORDS 17.4以上がインストールされていることです。それ以前のORDS 3.0.x はREST対応SQLはサポートしていません。 Oracle APEXは共有コンポーネントとして、RESTサービスを定義する⽅法を 提供しています。この機能によって、開発者は外部のRESTサービスを直接操 作するコンポーネントを定義することができます。例えば、対話レポートで 外部のRESTサービスの出⼒を⼀覧できます。外部のRESTサービスを共有コ ンポーネントのWebソース・モジュールとして定義した後、対話レポートや 10
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  9. Oracle Formsを使ってアプリケーションを開発しているのであれば、Oracle APEXの学習は非常に容易です。 双方とも、SQLおよびPL/SQLによる開発を基本としています。また、すでに Formsで利用しているデータベースのパッケージ、プロシージャおよびファン クションを再利用することもできます。 Oracle Formsによるアプリケーションは、クライアント・サーバー型を前提と しているため、APEXのようなWebアプリとは実装できる機能に異なりがあり ます。例えば、画面の構成など、一画面に非常に多くの項目を詰め込むこと

    は、Webアプリケーションでは一般に行いません。 そのような違いはあるため、Formsを置き換えるときは、一部分を取り出して APEXのアプリケーションを作成し、機能するかどうかを事前に確認します。 また、バックオフィスで、担当者に利用されるようなアプリケーションより は、セルフサービスのようなアプリケーションを置き換えるのに向いていま す。また、Webアプリとして開発されるため、パートナーや顧客向けのアプ リケーションといった、外部向けのアプリケーションにも向いています。 21
  10. 基本的な操作⽅法 • 新たに要素の追加は、ドラッグ&ドロップ、または、メニューのショート カットにより⾏います。 • 複数のページ要素の更新を、⼀括で⾏うことができます。 • 変更に対する”Undo”および”Redo”が可能です。 • “保存”と“実⾏”により、すべての変更をデータベースに保存されます。

    左ペイン • レンダリング、プロセスおよび共有コンポーネントは、それぞれがひとつ のパネルとしてまとめられ、左ペインに配置されています。 • 動的アクションも、ひとつにまとめられています。 • 要素の作成、移動、複製を実施するには、ドラッグ&ドロップを使うか、 もしくは、右クリックで表⽰される要素によって変わるメニューを使いま す。 • どのようなタイプの要素でも、ツリーから直接削除できます。 27
  11. • ひとつまたは複数の要素をクリックして選択すると、グリッド・レイアウ ト上の要素がハイライトし、その詳細がプロパティ・エディタに表⽰され ます。複数の要素が選択されている場合は、共通したプロパティのみが表 ⽰対象となります。 中央ペイン • グリッド・レイアウト: コンポーネントの作成、移動、コピー、削除をド ラッグ&ドロップで実施します。

    • ギャラリー: コンポーネント⼀覧を表⽰し、ページにドラッグ&ド ロップできます。 • メッセージ: 開発作業で⽣じたエラーや警告メッセージが表⽰されます。 • ページ検索: ページ内の要素やプロパティを検索します。 • ヘルプ: 選択されているコンポーネントに関するヘルプ情報が表⽰されます。 プロパティ・エディタ – 右ペイン • 現在選択されている要素の詳細を表⽰します。 • 複数の要素が選択されているときは、共通のプロパティを⼀度に編集でき ます。 • プロパティの効果的な設定⽅法として、さらに以下を提供します。 • ⼊⼒へのフィードバックの即時実施。 • 上位の設定に従って、それに依存した選択メニューに切り替え。 • 共通のプロパティ・タイプの設定を容易にする。 • 要素の定義を容易で直感的にすることで、⽣産性を⾼めます。 27
  12. ページ・デザイナは、開発者によるOracle APEXのページの改善や保守をとて も容易にしました。 左ペインには各種ツリー・ビューが配置されます。それにはレンダリング、 動的アクション、プロセス、共有コンポーネントが含まれます。 中央ペインにはグリッド・レイアウトとコンポーネント・ギャラリーがあり、 新規にコンポーネントをドラッグ&ドロップで簡単に配置することができま す。 右ペインにはプロパティ・エディタがあり、選択したコンポーネントの属性 を別ページを開くことなく更新できます。

    SQL、HTMLやCSSをテキストとして⼊⼒するときは、コード・エディタをポッ プアップさせて開くことができます。コード・エディタでは、⽂字列の検索 と置換、⾃動補完やSQLの検証を⾏うことができます。 また、作業をしている部分に容易に集中できるように、ユーザー・インター フェースをカスタマイズする様々な⽅法が提供されています。 28
  13. いくつものテーマとそれに含まれる数多くのテンプレートを提供するかわり に、ひとつのテーマとそれに集約されたテンプレート群が提供されています。 このユニバーサル・テーマを使って、素早く、簡単に、美しく洗練されたレ スポンシブなアプリケーションを⼿間をかけずに作ることができます。 Oracle APEX 18.1からjQuery MobileとjQuery Mobile UIはサポート対象外となって

    います。まだ既存のアプリケーションがjQuery Mobile UIを使っている場合は、 ユニバーサル・テーマに移⾏する必要があります。 ユニバーサル・テーマはレスポンシブであるようにデザインされているため、 ⼤きさの異なる各種の画⾯に最適化されたルック&フィールになります。ス マホのような⼩さい画⾯向けにデザインされたアプリケーションのために、 Oracle APEX 18.1からは、jQuery Mobile UIを置き換えるための3種類のリー ジョンを提供しています。これは、リスト・ビュー、カラム・トグル・レ ポート、リフロー・レポートです。 30
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  16. ファセット検索はインターネット上のアプリケーション、主に店舗や販売系 のウェブサイトでよく見られます。利用者は画⾯左か上に存在する、ファセ ットに検索条件を設定します。ファセットには選択可能な値とともに、現在 の検索結果に含まれる数が表示されます。利用者がファセットを変更すると 、即座にレポートの表示、ファセットの選択肢と出現数が更新されます。 Oracle APEX 19.2から提供されるファセット検索を使うことにより、開発者は 最小限の労力で完全に機能するファセット・ナビゲーションを実装できます 。APEXは、レポートやファセットのリフレッシュ、出現数の再計算に必要な

    SQLの生成、レポートとファセットの統合といった低レベルの処理をすべて行 います。開発者はレポートのデータ・ソースと、ファセットおよびそのファ セットで使用する値のリストを宣言するだけです。 ファセット検索のページには、ファセット検索・リージョンとレポートのリ ージョンが含まれます。ファセット検索リージョンは、ページの左側に配置 され、値を選択することにより、検索結果の絞り込みを行います。続けて検 索結果を絞り込むことにより、利用者は欲しいデータを見つけることができ ます。ページの右側にクラシック・レポートのリージョンが配置され、レポ ートもしくはカード形式で表示されます。アプリケーション作成ウィザード 41
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  19. Oracle APEXは、データ視覚化を⾏うためにOracle JET (JavaScript Extension Toolkit) を採⽤しています。Oracle JETは最新のJavaScript、CSS3、およびHTML5 の設計と開発原理に基づくモジュラ式のオープン・ソースのツールキットで す。JavaScriptを使ったチャートは、⾼度なカスタマイズが可能、アクセシブ

    ル(障害者⽀援への対応)、レスポンシブ・デザインをサポートしています。 Oracle JETをOracle APEXに組み込むことにより、美しく、⾼速で、⾼度なカス タマイズができる、多種多様なチャートを作ることができるようになりまし た。Oracle JETのデータ視覚化コンポーネントには、カスタマイズ可能な チャートやゲージ以外にも、データ分析⽤にデータを⼀覧表⽰したり、階層 表⽰するコンポーネントも含みます。 47
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