Security-JAWS【第41回】~Day1 発表資料
メール到達率改善は、SPF / DKIM / DMARC の設定を一度整えれば終わるものではありません。複数サービス・複数ドメイン・複数の送信経路がある環境では、どこで認証が崩れているのか、何が IP reputation を悪化させているのか、どのチームにどんな対応を依頼すべきかを継続的に見える化し、改善を運用として回せる状態を作る必要があります。
本発表では、10サービス以上・30ドメイン以上にまたがるメール送信を対象に、DMARC ポリシーを none から quarantine、さらに一部を reject へ進めるために継続的に取り組んでいる事例を紹介します。もともとはバウンス率を十分に監視できておらず、ログは出力していたものの各開発チームの改善行動にはつながっていませんでした。そうした中で IP reputation が低下し、このままではブラックリスト掲載や送信不能につながりかねない状況になったことが、改善を本格化するきっかけになりました。
そこで、DMARC レポートから SPF / DKIM が pass していない経路やドメインを洗い出し、SaaS を含む複数の送信経路の設定見直しや不要送信の除外を進めました。加えて、SRE・情報セキュリティ部門・社内システム部門による隔週の会議体を設け、Postmaster Tools を用いた継続的な観測と、各チームへの改善依頼を回す運用を作りました。