科学哲学科学史 (演習) 後期 第2回 論理学 (京都大学文学部・矢田部俊介)
「量化子の導入」
2026年10月13日(火)1645〜1815(予定)
命題論理では「自然数は無限に存在する」から「5より大きい自然数が存在する」が証明できません。公理を足しても、無限に長い文を書いても解決しないことを確かめたうえで、文から名前を抜いた「穴の開いた文」として述語を、型から出てくる全部をまとめて言う記号として量化子 ∀、∃ を導入します。前回の切り裂きジャックを式で書き(K(j)、∃x K(x)、∀x(K(x)→L(x)))、スコープ、束縛変数と自由変数、量化子の順番(∀x∃y と ∃y∀x)を図で見ます。応用編として、ε-δ 論法を「近づく」の概念分析として読み、連続と一様連続の違いが量化子の順番の違いであることを確かめます。