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AI時代のシニアエンジニアとは
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Yosuke Furukawa
PRO
October 28, 2026
Programming
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AI時代のシニアエンジニアとは
10/27 ModN Tech Lounge で発表した「AI時代のシニアエンジニアとは」という発表です。
Yosuke Furukawa
PRO
October 28, 2026
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Transcript
AI時代のシニアエンジニアとは何か シニアって何をするべきか Yosuke Furukawa 10/27 @ ModN Tech Lounge
X: @yosuke_furukawa GitHub: yosuke-furukawa
宣伝 • JSConf.jp 11/22 (日) 開催!!! • JavaScript を作ったオリジナルオーサーである Brendan
Eich 氏登壇(録画) • その他豪華ゲスト登壇予定
AI時代とつけたが、そもそもシニアエンジニア とはなにか
シニアエンジニア • 対義語で言うと:ジュニアエンジニア • ジュニアエンジニアは一般的にサポートを受けながら業務を遂行するタイプ • 一方でシニアエンジニアは業務のサポートをしながら自分の業務も遂行する • それだけではなく、ジュニアでもできるように業務のワークフロー整備したり •
レビューで指摘して育成したり、 • タスクを遂行するだけではなく、他の人への生産性に影響を与えるエンジニア • ジュニアでは気付けない問題を発見し、先回りして伝えて上げる
シニアエンジニア • そういう風になるには? • 経験に伴う判断力 • 少しでも仕事を進める推進力 • 変化に追従する力 •
このあたりの能力が必要
シニアエンジニア • 経験に伴う判断力 • いかに想定外の出来事を経験したか • 不具合が混入すること、セキュリティインシデント、などなど • 過去古川は何度も「やらかし(不具合混入)」を経験している
シニアエンジニア • 過去古川が作ったやらかし • XSS 混入 • ejs というテンプレートエンジンで起こしたことがある •
ejs のテンプレートは `<%= ... %>` でHTMLをエスケープするが、 `<%- ... %>` ではHTMLをエスケープしない。 • つまり、 `<%- userInput %>` みたいにユーザー入力をそのまま表示してしまうと XSS になる • もちろんすごく初歩的なミス、AIでは起こさないだろうと思う
シニアエンジニア • 過去古川が作ったやらかし • フォームアップロード機能 • 説明が難しいが、フォームアップロード機能を作り、そのアップロードファイルにHTMLを許可して いた。 • アップロードされたファイルはアップロード後クリックすると表示できる。
• HTMLに偽のページとして作られ、そこからフィッシングを作られる危険性を考慮していなかった。 ファイルアップロード • 罠 HTML link 罠ページ表示
シニアエンジニア • このように、想定外の事象にどれだけ出くわしたかで経験値を貯める • 想像力が広がる • レビューの時に見ていると「過去にやらかしたアレになんか似てない か?」とセンサーがよぎる • そのセンサーに従って見解を書く
• 経験は1-2回しかなくても、それが見識となって広がる
シニアエンジニア • 少しでも仕事を進める推進力 • 基本は「射撃しつつ前進」 by Joel Sporsky 歩兵戦ではただひとつの戦略がある、と彼は言った: 射撃しつつ前進だ。銃を
撃ちながら敵のほうへ進む。射撃によって相手は頭を引っ込めるので、あなた を撃つことができなくなる。前進は敵の領地を攻略し、敵に近づくことを可能 にし、あなたの弾が敵に当たる確率を高くする。あなたが動かないなら、敵が 主導権を握ることになり、それは良くないことだ。あなたが撃たないなら敵は あなたに向かって撃ち、あなたを釘付けにするだろう。
シニアエンジニア • ゴールが決まってるなら、少しでも前に進める • 進めると見えてくる問題もある • 「アジャイル開発」とかはその側面(ちょっとずつ進めて状況確認し、その 都度判断)が強い • 推進するにはどうするか?
いいからやれ
シニアエンジニア • 要は立ち止まらない事、やり続けること、継続すること • 「考えないでただやれ」ではない • その都度状況の変化を感じながら対策して前進する
シニアエンジニア • 変化に追従する力 • シンプルに新しいことを受け入れて学習する能力 • 常に新しいことをキャッチアップする • インプットだけじゃなく、試してアウトプットする •
例えば登壇するとか、ブログ書くとか。
シニアエンジニア • 変化に追従する力 • 達人プログラマー • 「年に一回は新しい言語を学びなさい」 • 「毎月一冊は技術書を読みなさい」 •
「学習する技術を持ち続けなさい」
シニアエンジニア • 変化に追従する力 • ソフトウェア産業は変化が速いので変化のスピードにノリながらやろうね • もちろん全部やれって話じゃない • また、履歴書にかけそうだからやるって話でもない •
面白い技術の興味を見つけてトライし続けることが重要という話
ここまでが「シニアエンジニアとは」といった 時に僕が思っていること
ここからはこれに「AI時代の」を付ける
ヒトとAIの違い • ヒトとAI • 学び方からして違う • ヒトは体験に学ぶ • インプットを捌き切る脳の容量 故に経験から多くを学ぼうとする
• AIは計算資源がある限り膨大な量の情報を 一気に処理する • ヒトの一生をかけても学べないような量の圧倒的な量を 一気に学び、一気に知識を構築する
ヒトとAIの違い • ヒトとAI • 一気にアンラーニングして一気にリスキリングしているイメージ • なので、「あれこれ前言ったじゃん?」とか「あれこれ前と同じ事やったの に違うの出てきたな」みたいな事が往々にして起こる • 指示の内容はある程度覚えていたとしても外部記憶化されていないとどこか
のタイミングでアンラーニングして忘れる • ヒトは一回の強烈な体験(例えば職を失うかもしれないといったショック) からは忘れない
AI時代のシニアエンジニアはAIの学び方、仕事のやり 方、変化の追従の仕方に自分を合わせていく必要がある
AI時代のシニアエンジニア • 経験に伴う判断力 • 少しでも仕事を進める推進力 • 変化に追従する力 • AI にアシストしてもらい、それぞれの力を増幅させる必要がある。
AI時代のシニアエンジニア • 経験に伴う判断力 • これは時間に裏打ちされた「想像力」や「経験」と言ったものだった • AIが膨大な量を処理するため、自分の想像や経験を補うように問い合わせ をしながら知識を補完するように使う • 古川はよく「設計」や「資料作成」をやる前に「設計の壁打ち」「資料作
成のネタだし」に使っている • 資料そのものはAIには作らせない(この資料も not AI)
AI時代のシニアエンジニア • 少しでも仕事を前に進める能力 • AIはこれが超得意 • だけど、誰でもできる作業をしろと言っていたわけじゃない • 「ものづくりをすること」と「作業すること」は違う •
前者は創造、後者は製造、作業は楽しいのでやりすぎてしまうが、自分の本 質的に解決することは何かを問い続けて作業だけに偏らないようにしたい • AIで作業進捗を管理しながら創造性が必要なのは自分でやるなど。
AI時代のシニアエンジニア • 変化に追従する力 • 新しいことを学ぼう • 僕は JavaScript の専門家だが、 JavaScript
のエンジン(言語処理分野)は作った ことがなかった • AIに作ってもらいながら、自分の知識を補完してエンジンを作るのは非常に楽し かったし、それのおかげで Bun (Claude Codeのバックエンド)がやってることも理 解できるようになっている。 • AIを学習のツールとして楽しみながら学習することで変化に対応する力をつけよう
AI時代のシニアエンジニア • 経験に伴う判断力 • 少しでも仕事を進める推進力 • 変化に追従する力 • これらを AI
を駆使しながら増幅させる • さらに言うと • 多点集中していくつもの作業を同時に進められるような並列処理能力が 入ってくる
AIの進化は激しい、だからこそ自分の能力を拡 張するのにどんどん使おう
AI時代のシニアエンジニアはAIを扱いつつ、 自分がAIワークフローに沿った動きができないといけない
まとめ • AI時代のシニアエンジニアとは • 求められているいくつかの能力をAIでさらに増幅させたエンジニアである • ベースとなる能力は「判断力」「推進力」「変化に適応する能力」だがそ れに加えて「複数のことを一気にやれる多点集中できる能力」が加わる • 集中力は本人のリソースである、集中しなくても良いことは誰かに任せ
て、本当に集中しないといけないいくつかのことを実施しよう