Kubernetes Meetup Tokyo #35 で使用したスライドです。
Kubernetes において Pod を配置する Node を決定する手続きをスケジューリングと呼びます。多くのユースケースではデフォルトのスケジューリングで充分ですが、機械学習基盤や大規模なネットワークストレージとの併用など、一部の用途ではドメイン知識を反映したスケジューリングが必要になります。
このような場合、従来は JSON Webhook で動作する Scheduler Extender が使用されていましたが、拡張性の乏しさや実行時オーバヘッドに課題がありました。今回紹介する Scheduler Framework は、この問題を解決するために SIG Scheduling により実装が進められてきたプロジェクトです。
前回、2019 年の 2 月の段階 (https://speakerdeck.com/ytaka23/kubernetes-meetup-tokyo-16th) ではプロジェクトの大部分が未実装な状態でした。それから 一年半が経過し、v1.19.0 の段階では、既存の kube-scheduler については Scheduling Framework ベースに移行が完了、また out-of-tree なオリジナル実装も可能な状態まで整備されています。
イベント概要:https://k8sjp.connpass.com/event/191298/
録画:https://youtu.be/sOAOazECemA?t=6453